ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 「杏」
    「おにいちゃん!どうしたの?」
    「お前、弁当忘れてっただろ?ほら」
    「わっ、ほんとだ…ありがとう!」
    「それと今日帰り教室で待ってろよ」
    「はーい!」

    「いーなぁ!杏」
    「ほんと!私もあんなお兄ちゃんほしいー」
    「えへへっ」

    中川隼は私の1つ歳上の兄
    カッコよくてなんでもできて学校の人気者
    いっつも周りの子から羨ましがられる自慢の兄

    でも、私達には秘密がある

    ー放課後ー
    「杏、遅くなってごめんな」
    「ううん、さっきまで友達といたから」
    「そっか」
    「みんなおにいちゃんのこと羨ましがってるよ」

    私達の秘密───

    それは

    「杏」
    「ん?」

    ちゅっ───♡

    「もう…こんなとこでして…バレたらどうするのよ」
    「だって杏が可愛いから」
    「……もう」

    そう。私達は誰にもナイショで付き合ってる
    人に言えないのは辛いけど凄く幸せなんだ

    「ほら、帰ろ!お義兄ちゃん」

    きゅん

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  3. 「はぁ……」
    「どうした?」
    隣でため息をついてるのは俺の幼馴染、夏鈴

    「私ってなんでこう付き合っても長続きしないんだろう…」
    「そんなに好きじゃなかったんだよ。もっと他に夏鈴の良さを知ってくれるやつが現れるって」
    「そうかな…?」
    「おう!幼馴染の俺が言うんだから間違いねぇよ!」
    「ふふっ…なんで、真が自信満々なのよ」
    「いーだろ!」
    「……ありがとう。真が幼馴染でほんとによかった!大好きだよ!」
    「知っるよ!笑 ほら、帰るぞ!」
    「うん!」

    ほんとは応援なんかしたくねぇ
    俺はずっと…小さいころから夏鈴が好きだから

    けど────


    君が笑ってくれるなら俺は変わらず、ずっと幼馴染でいるよ────

    だから、幸せになれよ────

    きゅん

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  4. 「莉桜、あった?忘れ物」
    「うん!」
    「卒業か…早かったな」
    「そうだね」

    3年前の入学式で初めて湊を見た
    入学した時からイケメンで有名で人気者だった湊は別世界の人だと思ってた
    それが気がつけば隣にいた

    「ねぇ、何で私と付き合ったの?」
    「は?」
    「だって気になったんだもん」
    「さあな。気づいた時にはもう好きだったんだよ」
    「え…/////」
    「ほら、帰るぞ」
    「あ、うん…」
    「この後みんなで集まるんだろ?」
    「うん!雫のお店で」
    「だから、早く行くぞ」
    「はーい!」

    湊と付き合って2年半
    色んな事もあったけどあっという間だったなぁ…

    「湊───」
    「ん?」

    3年前の春、湊を初めて見た時から私の青春は始まっていた

    一目惚れだった

    「大好き」

    「俺も愛してるよ」

    この場所で君に出会えた奇跡──

    君は私の


    初恋です────

    きゅん

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  5. 新学期が始まって1週間たった日の放課後
    私の足元にボールが転がって来た
    「すいませーん!」
    「あ、はい。ボール」
    わ、南雲くんだ
    南雲光くん。2年生になって同じクラスになったクラスの中心的存在でサッカー部のエース。私とは程遠い存在の人。
    「立川さんじゃん!今帰り?」
    「あ、うん。…え、私の名前……」
    「??知ってるよ?立川麗さんでしょ?同じクラスじゃん!」
    「え……」
    「え…!?あれ?下の名前うららじゃなかったっけ!?」
    「あ、いや…あってる…よ。読み方珍しいから間違えられること多くて…」
    「そうなんだ?じゃあ、これからは麗って呼ぶね!」
    「え!う、うん。あ、えと…じゃ、じゃあね!」
    「麗!また明日!」
    「ま、また明日!」

    "また明日"

    たったそれだけの言葉だけど凄くあったかく感じた
    春風にのって桜の花びらが舞っている

    高校2年生、春


    初めて恋をしました

    きゅん

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  6. 昼休みいつものように俺は音楽室に向かった
    ♪♬〜
    俺は毎日昼休みピアノを聞きに来る

    「今日も来てくれたのね」
    「暇だし」

    嘘。俺は先生のピアノが聞きたくて、先生に会いたくて来る

    1年前このピアノの音色を聞いた日からずっと

    「芹沢君、あの日から毎日来てくれてるものね。寂しくなるわ…」
    「え……?」


    「私ね、結婚するの」

    「…おめでとう!」
    「ありがとう。学校も今月までなの。芹沢君には伝えときたくて」
    「そっか。先生が幸せになってよかったよ」
    「ありがとう」
    「ちぇ。今日で先生のピアノも最後かー」

    終わりを告げるチャイムがなった

    「あ、授業始まっちゃうわね」

    今日で最後

    「天野先生!俺、ずっと先生が…」
    「芹沢君?」
    「先生のピアノが大好きだったよ」
    「ありがとう」

    言えるわけねぇよな
    言ったらいけない

    あぁ、だからか
    今日先生が弾いてた曲は


    ショパン『別れの曲』

    きゅん

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  7. 新学期屋上へと続く階段を駆け上がる
    屋上の扉を開けると青空がとても近かった

    君と出会った場所
    君とたくさん話した場所
    君との思い出が詰まってる場所
    ここは私にとって特別な場所

    「樹、今日から3年生だね」

    君がいなくなって3ヶ月
    まだ3ヶ月しか経ってないのに、もうずっと傍にいないみたい

    樹は去年のクリスマスに事故で亡くなった
    私と待ち合わせの前だった
    横断歩道を走って渡ってきた所をトラックにひかれた
    目の前で大切な人を失った

    たくさん泣いたし夜も眠れなかった。
    目を閉じると思い出してしまう

    事故の後、警察の人から小さな箱を渡された
    樹からのクリスマスプレゼントだった

    「もう泣かないよ、だって樹心配性だもんね」

    樹から貰った指輪はネックレスにして肌身離さず持ってる

    樹、あの日言えなかった言葉伝えるね?

    「樹…愛してるよ」

    「俺も愛してるよ」

    そう君の声が聞こえた気がした

    きゅん

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  8. 私にはずっと前から好きな人がいる
    「美桜、今日お前ん家行くから」
    「え?」
    「美春さんから聞いてねぇの?今日進級祝いするんだぞ?」
    「そうなの?もう、お母さんてば何も言わないから…」
    「ま、そういう事だから」
    「わかった」
    奏が好きだと気づいてもう5年になる
    ずっと幼馴染の関係から抜け出せないまま、私の恋はもう…
    「奏くんっ」
    「紗奈、悪ぃ待たせたな」
    「ううん、大丈夫!」
    「じゃあな、美桜。また後でな」
    「あ、うん」
    「ねぇ、ちょっと寄り道してかない?私クレープ食べたいな」
    「ん、いーよ」

    ────ドクン
    私の恋はもう叶わない
    私がちゃんと気持ちを伝えていたら
    もっと素直だったら
    この関係を壊したくないなんて逃げてなければ
    今、奏の隣に私がいれたのかな…?
    ずっと隣で笑い合えたのかな…?

    なんて、、

    もう遅いよね…

    きゅん

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  9. 「瑠夏も今日、N高との合コン行くでしょ?」
    「えっ?合コン!?」
    「だって、ずっと彼氏いないじゃん!」
    「もうすぐで高校生も終わりだよ?いい思い出作りたいじゃーん!」
    「う、うーん」
    「ね?行こうよ!絶対楽しいから!」
    「じゃあ…行こうかな」
    「やった!」
    「あ、でも…私今日日直だから、先に玄関行ってて?」
    「おっけー!」
    「じゃあ、下で待ってるねー!」
    「うん!」

    ー10分後ー
    はやくみんなのとこに行かなきゃ!
    ガタッ!

    え……?なに?

    「怜司?どうしたの?」
    「……」

    怜司とは3年間同じクラスで仲が良くていい友達

    「もー、私急いでるの、そこどいてよ」
    「通りたいなら、俺をどかして行けば?」
    「はぁ?何言って、はやくどいてよ」
    「合コン行くんだろ?そんな彼氏欲しいのかよ」
    「別に怜司には関係ないでしょ」
    「……好きだから」ボソッ
    「え?」
    「瑠夏が好きだから!だから、行くな」

    きゅん

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  10. ガラガラ──
    「すぅーすぅー」
    ドキッ─!
    有馬くん…?

    誰もいない教室ですやすや眠ってる彼は私の好きな人
    入学式の日に具合が悪くなった私を保健室に連れてってくれてそれからずっと…

    「有馬くん、好き……」

    わ…私なに言ってんだろう/////
    か、帰ろう…!!

    ぎゅっ!

    え……っ!

    「言い逃げすんの?」
    「え…有馬くん起きてたの……!?」
    「今起きた。ねぇ、俺のこと好きなの?」

    う……

    「そ、そうだよ…私、有馬くんのことずっと好きだったよ」
    「そっか」

    失恋決定…

    「じゃあ俺と同じだね」
    「え?」
    「俺も咲坂のこと好きだから」
    「うそ…」
    「ほんとだって、入学式の日に具合悪そうな咲坂を保健室に連れてったじゃん。あの日からずっと好きだったよ」
    「覚えてたの?」
    「うん。咲坂、俺と付き合ってください」
    「……はいっ♡」

    私はあの日が運命の出会いだったと思ってます♡

    きゅん

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  11. 「怜君、これここでいい?」
    「あぁ、ありがとう」

    放課後生徒会室に怜君と二人きりで作業
    私は2ヵ月前から怜君が好きだ
    生徒会長で女子からも人気があるけど、クールに相手をしないとこもカッコイイ
    私は生徒会の仲間として、怜君と仲良くなった
    あと少しで生徒会の活動も終わる
    怜君と一緒にいられなくなる
    だから、その前にちゃんと気持ちを伝えたい

    横目で怜君を見ると、真剣に作業をしてる
    はぁ…やっぱカッコイイなぁ

    「……好きだなぁ」ボソッ
    「え?」
    「え、あ……っ/////」

    うそ…私、言っちゃった!?つい思ってたことを…

    「あの…えっと、い、今の忘れて!」

    ど、どうしよ〜

    「……むり」
    「へ?」
    「だって、俺も相良のこと好きだから」
    「え……」
    「俺と付き合ってください」

    怜君が私を…?
    嘘でしょ……信じらんない…

    「返事は?」

    そんなの……

    「はい…♡」

    きゅん

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  12. 「椛〜!ここ教えて?」
    「うん!」

    もうすぐ夏祭り
    今年こそあいつを誘いたい

    「椛」
    「な、なに?」
    「俺にも教えて」
    「う、うん」

    1年前からずっと好きだった玲太を

    「椛ちゃん、夏祭り誰と行くの?」
    「えっ?」
    「決まってないなら俺と行かない?」
    「えっと…」

    ちらっと横目で玲太を見ても、気にする素振りなんてない

    分かってる。玲太が私の事なんか好きじゃないってことくらい

    分かってても、やっぱり少し落ち込む…

    「じゃあ返事は明日聞かせてよ」
    「あ…」

    玲太はどう思ってるんだろう

    …なんとも思ってないか

    「……行くのか?」
    「え…?」
    「祭り、あいつと行くのか?」
    「それ…は……」

    行かないよ…っ
    私は玲太と行きたいんだもん

    「…他のやつに誘われてんなよ」

    え……今、なんて……

    「あいつじゃなくて俺と行かねぇ?」
    「うん…っ」

    少しは期待してもいいのかな…♡

    きゅん

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  13. 俺は小さい頃から幼馴染の結乃が好きだ
    「なぁ、結乃」
    「んー?」
    「結乃、帰るぞ」
    「あ、うん!またね、彩斗」
    「おう」
    結乃には彼氏がいる
    俺の恋はずっと叶わぬままだ
    結乃が笑っていてくれればそれでいい

    1ヶ月後
    「高崎とケンカでもしたのか?」
    「…ううん。大丈夫」
    「…ふーん」
    最近、結乃に元気がない
    原因はきっとあいつだ
    「よし!帰るか!」
    「…うん」

    「斗真ってば最低〜笑」
    「バレねぇから大丈夫だって笑」
    「え…斗真君?」
    「は…結乃…?」
    「…今日は予定があるって」

    は?高崎?…と誰だあの女?
    「はぁ…めんどくせぇな。見てわかんねぇ?」
    「そんな…なんで」
    「結乃!」
    「なんだ結乃だって同じことしてんじゃん」
    「高崎…!てめぇ!」
    「なんだよ」
    「こいつ泣かせんじゃねぇよ!行くぞ」
    「ちょ、彩斗」

    「…結乃、俺じゃだめ?お前のこと絶対幸せにするから」
    「彩斗…ありがとう」

    きゅん

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  14. ザァー
    はぁ…ほんとこの時期の天気ってよく分かんない…
    なんでいきなり雨降ってくるかなぁ…
    タオルなんてないのに、ちょー濡れたし…

    「茉莉ちゃん?」
    「向坂先輩!」
    「わっ、ずぶ濡れじゃん!あ、ちょっと待ってね」

    ガサゴソ

    ふわっ──

    「はい、タオル。まだ使ってないやつだから茉莉ちゃん使って?」
    「え、でも…先輩も濡れて……」
    「俺はいーから、茉莉ちゃんが風邪ひくほーが嫌だし……ね?」
    「……ありがとうございます」
    「うんっ」

    大嫌いな梅雨だけど、大好きな先輩に会えたからちょっとはラッキーだったな♡

    きゅん

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  15. 「柚夏、今日どうする?」
    「んー、家で勉強しない?」

    私、柚夏!北高の2年生!
    隣を歩いてる陽菜とは中学からの親友なんだ♪

    「柚夏せんぱーい!」

    ぎゅっー!

    「わっ…!あれ!?悠真君!」
    「え!?山下 悠真?」
    「はい!お久しぶりです!」
    「悠真君、北高受けたんだ!」
    「はい!また2年間よろしくお願いします」
    「うん!」

    悠真君とは中学が一緒で私がサッカー部のマネージャーやってたから仲良かったんだよね
    後輩の中でも1番仲良かったんだ♪

    「柚夏先輩、またマネージャーしませんか?」
    「えー、マネージャーかぁ」
    「俺、先輩がいてくれたら頑張れるんすよ!だから、お願いしますー!」
    「えー?ほんとに?笑 まぁ、考えとくよ」
    「ありがとうございます!あ、じゃあ俺、部活行くんで!」
    「うん!がんばって」
    「はい!」

    きゅん

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  16. 「彩夏?」
    「え?あ、大輔!」
    「久しぶり、彩夏1人?」
    「うん、大輔は友達と?」
    「おう」
    「行かなくていーの?」
    「ま、大丈夫だろ」
    「そっか…」
    「彩夏?何かあった?」
    「やっぱ大輔達と同じ高校行けばよかったな…」
    「彩夏……んな顔すんなって!いつでも話聞くからさ」
    「うん…ありがとう」

    大輔とは中学で仲が良かったんだ
    同盟とか言ったりしてね笑

    「大輔っ」
    「悪ぃ待たせて」
    「え、大輔の彼女?」
    「え"!」
    「違ぇよ!」
    「じゃあ俺の彼女に……」
    「それはダメ」
    「なんだよそれー」
    「もうちょい待ってて」
    「ほーい」

    「じゃあ、待たせてるし行くわ」
    「あ、うん」
    「またな」
    「あ…大輔っ」
    「ん?」
    「……好き」
    「俺も好きだよ」
    「ちょ、冗談やめてよ。こっちは本気なんだから」
    「冗談なんかじゃねぇよ。彩夏、好きだよ。俺と付き合って」
    え……ほんとに?
    「うんっ♡」

    きゅん

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  17. 『大人になったら絶対結婚しようね』
    『うん!』
    『じゃあ、約束』
    『約束』

    「うわ、懐かしい夢みたなぁ」
    幼馴染の彼との約束
    でもきっと、あいつは忘れてるんだろうな
    幼稚園の時にした奏太との約束を私は今でも忘れてない
    私はあの頃からずっと奏太が好きだから
    「もう15年前か…」
    私達は今でも仲良しの幼馴染
    奏太との関係を壊さないようにって気持ちは伝えられないまま
    今日で私も20歳
    もう後悔はしたくない
    ちゃんと奏太に気持ちを伝えよう

    【ちょっと会えない?】

    奏太だ。いいよと返事をして玄関を出る
    「誕生日おめでとう。結愛」
    「ありがとう」
    「結愛」
    「ん?」
    「結婚しよう」
    「え…なん……っ」
    「お前覚えてねぇの?約束」
    「奏太、覚えてたの?」
    「あたりまえだろ。で、返事は?」
    「約束破るわけないでしょ、奏太大好き」
    「俺も大好きだ」

    小さな頃に交わした約束はずっと忘れられてなかったね

    きゅん

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  18. 「ここにいたんだ」
    「透夜」
    「探したんだけど?」
    「…ごめん」
    透夜は付き合って3年の私の彼氏
    「後夜祭、出ねぇの?」
    「今から行こうかなって」
    「ふーん」
    透夜はいわゆるクール系男子で3年付き合っても何考えてるか分かんない事ばかり
    じゃあなんで付き合ってるかって?
    そんなの好きだからにきまってる。
    私の好きが多くても透夜がいてくれるならそれでいい。
    「美愛のクラス、カフェだったんだ。これテーブルクロス?」
    「え?うん、そうだよ」
    透夜はテーブルクロスに使ってたレースを掴んで言った。
    「美愛」
    ふわっ
    「──!」
    「ベールみたいだな」
    「へ?」
    「俺、あんま表情とか態度とかに出せねぇけど、ちゃんと美愛のこと好きだから。不安にさせてたらごめんな」
    「透夜…」
    やっぱり私は透夜が好きで、透夜も私を好きでいてくれる。
    それだけで私は幸せなんです♡

    きゅん

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  19. 私、橘 夏鈴は今日高校を卒業する。
    誰もいない教室で3年間あった思い出を思い出す。
    「橘」
    「……先生」
    振り向くとドアに雪城先生が立っていた。
    「卒業おめでとう」
    「……ありがとうございます」
    「ほんと、無事に卒業できてよかったよ…笑」
    「はは……笑ほんとに…先生のおかげだよ」
    ずっと不真面目だった私は成績も悪く、担任の雪城先生がいたからここまで来れた。
    「橘が頑張ったからだよ」
    「…雪城先生」
    いつの間にか思ってた
    「ん…?」
    「好き」
    こんなにも好きの気持ち溢れてくる
    「……っ、橘」
    「ごめんね。言いたかっただけだから。気にしないで。じゃあね」
    ぎゅっ
    「言い逃げすんなよな」
    私は先生に後ろから抱きしめられていた。
    「え…」
    「橘、俺も好きだよ」
    うそ…
    「この日を卒業する日を待ってた」
    「先生…」
    「今日でもう、教師と生徒じゃなくなる。夏鈴、俺と結婚してください」
    「…はい♡」

    きゅん

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  20. 「心菜」
    「んー?なにー?」
    「さっき何されてた?」
    「え?何って…あぁ、告白のこと?」
    「……はぁ」
    「え?なに?ちゃんと断ったよ?私には廉がいるからって」
    「あたりめーだ!この俺がいながらなんで告白してくんだよ……」
    「れーんー?もしかして、妬いてんの?」
    「………クソッ。悪ぃかよ…/////」

    私の彼氏、桐生 廉は学校1のモテ男。
    なのに、私が告白されるとすぐに拗ねちゃう。自分の方がいっつも告白されてんのにねぇ笑

    「そーだ。いい事思いついた…」ボソッ
    「え?」

    ピンポンパンポーン♪
    「えーっと」
    「放送の始めにえーっとってなに?」
    「どういうこと?誰?」
    「俺は3年B組桐生 廉。全校生徒に告ぐ。咲坂 心菜は俺の彼女だ。男達、告白なんかすんじゃねぇぞ?心菜は俺しか見えてねぇから。以上!昼飯中に悪かったな」

    きゅん

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  21. 「キャー!光ー!」
    「こっち向いてー!」

    「俺も応援してー笑」
    「ちょっとどいて!」
    「ちぇー、光だけかよー」
    「どんまい笑」
    「あれ?つーか、光は?」
    「あっち」

    「紗夜先輩!」
    「あ、光くん。またバスケやってんの?」
    「はい!先輩もやります?」

    「なにあれー」
    「光のなんなのー?」

    「あー、でも…」

    「なんなのあの人ー?」
    「うざ、光から離れてよ」

    『うわ……やば…』
    「あー、もう行くね!バスケ頑張って」
    「あ、ちょっと…!!」

    「紗夜!」
    「あ、はるくん!」
    「今日さ、部活ねぇから一緒帰ろーぜ」
    「うん!」

    ぐいっ───
    「俺も一緒にいいですか?」
    「え?光くん?」
    「光…」
    「あ、うん!いいよ!ね?はるくん」
    「お、おう」
    「じゃあ、また後で」

    「先輩、俺負けませんから」
    「お前に紗夜は渡さねぇよ」
    「俺勝負に負けたことないんで。絶対俺の女にしますよ」

    きゅん

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