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  2. 立ち入り禁止の看板を私は迷いなくまたぐ。
    屋上に続く階段を登る。
    バレンタイン、今日くらい素直になるって決めたんだ。

    -ガチャ-

    ドアを開けるとそこには先生の姿がある。
    後ろ姿だけなのに、愛しく感じる。

    「先生」
    「ここ立ち入り禁止だぞ」
    「先生がいるからいいんです」
    「そうゆう問題じゃないだろ」

    私は先生の隣で景色を眺める。

    「チョコでも渡しに来たのか?」
    「でも先生はチョコ受け取れないって聞きましたよ」
    「そうなんだよなー」

    ちょっと残念がる先生が、不覚にも可愛いと思う。

    「先生の意地悪」
    「俺のせいかよ」
    「そうだよ」
    「俺だって、欲しいよ」
    「え…?」

    欲しいって、誰から?
    先生、生徒が好きなの?
    聞けるはずないことばかり浮かぶ。

    「高野のチョコ」

    高野って…私?!

    「え、せんせ…」
    「卒業したらさ、くれる?」

    大人のくせに、ずるいよ、本当に。

    きゅん

    10

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  3. 「チョコもらったの?」

    それらしい紙袋を持っている蓮に尋ねる。
    私たちは幼馴染だ。
    いつも通り一緒に帰るため、下駄箱に向かっている。

    「俺がもらわない年なんて今まであったか?」

    ムカつくけど、確かに蓮はモテる。
    私は渡す勇気なんてなくて作りもしなかった。

    「香織もチョコ誰かに渡したの?」
    「私に渡す相手がいるとでも?」
    「どうせ作りもしなかったんだろ」
    「…ってか外国じゃ普通男がアピールする日なんじゃないの?」
    「…」
    「誰が女子からアピールしろなんて言い始めたんだか」

    私は口を膨らませて文句を言う。
    すると、蓮は片手で私のほっぺを掴む。

    「生意気な奴め」

    そして、キスをされた。

    「へ?」
    「アピールして欲しいんだろ?」

    動けずに立ち止まっていると、

    「ホワイトデーが楽しみだな」

    蓮は振り向いて笑ってきた。

    きゅん

    3

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  4. 幼馴染の奏太はモテる。
    今日はバレンタインだ。

    「奏太帰ろー」

    もちろん、私も奏太に作った。
    本命チョコだけど義理チョコとして渡す。

    「俺チョコもらってない」

    机に伏せている奏太が言う。

    「はい?机の横にかかっているそれはなに?」
    「…好きな人からもらってないんだよ」

    心臓が嫌な感じに鳴る。
    好きな人、いたんだ。

    「いいじゃん、奏太はモテるんだから」
    「その子にモテないと意味ないんだよ」

    なんだそれ。
    もう私のチョコなんか渡せないじゃんか。

    「せっかくチョコ作ったのに。もう自分で食べますよ」
    「…それはダメ」
    「欲張りだ」
    「悠里にだけね?他の人からのチョコなんていらない」
    「そんなに私のチョコがうまいのか」
    「いやそうじゃなくて、なんでそんな鈍感なの?」
    「ん?」

    奏太は顔を赤らめて口を開く。

    「本当は悠里の本命チョコが欲しいけど、今年もこれで我慢するってこと」

    きゅん

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  5. 2年生の私は、今1年生の廊下にいる。
    今日はバレンタイン。
    そう、勝負の日だ。

    「あれ?先輩何してるんですか?」
    「うわっ!」

    突然声をかけられて驚く。
    しかも、夢翔だ…

    「あー、もしかしてチョコですか?」
    「いや、そんなんじゃ」

    渡したい相手は今、目の前にいる夢翔だ。
    部活の後輩でなんでか目が離せなくていつのまにか私の頭の中は夢翔でいっぱい。
    初めは後輩なんてありえないって思ってたんだけど。

    「え、ここにいるってことは相手は後輩ですか?」
    「いやだから違うって」
    「だってその袋、チョコ以外何が入ってるんですか」
    「…」
    「俺にはないんですか?」
    「え?」
    「俺、先輩のチョコ食べたいです」
    「ちょっとからかわないでよ」
    「本気です。好きです。」
    「何言ってんの!」

    私の顔は真っ赤になってる。
    顔が熱い。

    「俺以外に本命のチョコとか渡して欲しくないんです、俺にください」

    きゅん

    2

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  6. 「じゃんけんぽん!!」
    「大地ジュース全員分!」
    「めんどいから全員同じな」

    大地先輩はサッカー部のキャプテン。
    私は、マネージャー。
    今日はサッカー部で集まって屋上でお昼を食べることになった。

    「大地先輩、私行ってきます!」
    「いーよ、部活じゃないんだから」

    大地先輩はニカッと笑って出て行く。
    私は顔が熱くなって行くのを感じた。

    「買ってきたぞー」
    「おっせーよー」
    「ほら、コーラみんな好きだろ?」

    袋をドサっと置く。

    「疲れたー」

    大地先輩は勢いで寝転ぶ。

    「ないす大地、はい綾ちゃん」
    「あ、ありがとうございます!」

    コーラか…炭酸苦手だけど、せっかく買ってきてもらったんだし返すなんて最低だよね。

    手元のコーラを見つめていると。

    「綾はそっちじゃなくて、こっち」

    コーラを取られ、いつも飲んでいるりんごジュースを手渡される。

    「え、これ」
    「炭酸、無理でしょ?」

    きゅん

    11

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  7. 日直のことを忘れていた私は、教室に1人で日直日誌を書いていた。

    「影山先輩、なにしてるんですか?」
    「おー、大輝。日誌書くの忘れててさ」
    「相変わらずボケーっとしてますね」

    大輝は、部活の後輩。
    こちらに近づき私の前の席の椅子をまたいで背もたれに腕を置く。

    「ぼけっとなんてしてないよ」
    「部活の時以外してますよ」
    「てか、なにしにきたの?」
    「そんな言い方ないじゃないですかー、せっかく1人で寂しく書いてるから構ってあげてるのに」
    「別にいいのに、寂しくなんかないし暗くなる前に帰りなよ」

    大輝は日誌の上に頭をのせる。

    「ちょ、書けないじゃん」
    「いやだ」
    「わがままか」
    「光希」

    な、今名前呼んだ?

    「俺は好きな人置いて帰るようなことしない」
    「は?!なに言って…」
    「少しくらい、意識しろよ。」

    いつもは敬語なのに。
    生意気なのに。
    胸の高鳴りは増していった。

    きゅん

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  8. 「懐かしいなー」

    私はしみじみ呟く。
    成人式の後、私は幼馴染の海と母校に来た。

    「言ったってまだ2年しかたってないじゃん、お、ボールある」

    そう言いながら海はバスケットゴールにシュートを打つ。
    海は元男バス、私は元男バスマネージャー。

    「まぁでも、舞花はおばさんくさくなったよな〜」
    「はぁー?」
    「冗談だよ」

    ニカっと笑うその笑顔に何度見たって私の胸は高く鳴る。
    今度はスリーポイントだ。
    真剣にゴールを見つめるその表情がたまらなく好きだ。

    -スパッ-

    綺麗なゴールのネットの音とともにボールが落ちる。

    「ドキッとしただろ」
    「いやいやいやありえないから」

    と言いつつ顔が赤くなっていくのがわかる。
    静まれ…私!

    「顔真っ赤じゃん」
    「あ、暑いだけ」
    「好き」
    「もう!うるさ…はい?」
    「舞花のこと」

    「耳まで赤くなるなよ」
    そう言ってる海も耳が真っ赤だった

    きゅん

    8

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  9. 「もういいよ、勉強つかれたー」

    テスト1週間前。
    私は幼馴染の汰一と勉強をしている。
    頭のいい汰一に勉強を教えてもらうため。

    「まだ始めたばっかだろ」
    「だって、わかんないんだもん」
    「どこ?」

    汰一はテキストを見るために肩を寄せてくる。
    胸が高鳴る。

    私は汰一のことが好き。
    でも、もしも上手くいかずに今までの関係が崩れるくらいなら伝えないほうがいい。

    「ぼーっとしすぎ、人が教えてやってんのに。」

    私はデコピンをくらう。

    「いったーーい!」
    「ふっ、ぶっさいくだな」
    「うるさいな!」
    「変わんねぇな」
    「ん?」
    「ずっとこのまま俺たちは一緒にいるのかな」
    「当たり前でしょ、今までだってそうだったんだから」

    -トン-

    肩が重い…?
    懐かしいシャンプーの匂いがする。
    汰一が私の肩に頭を預けているのだ。

    「た、汰一?」
    「俺が好きって言っても俺は変わらずただの幼馴染なの?」

    きゅん

    9

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  10. 「あれ、杏果じゃん。寝てんの?」

    優介の声だ。
    私は咄嗟に寝たふりをする。

    幼馴染の優介は私の初恋の人であり、今だってずっと好き。

    でも、優介には彼女がいる。
    優介が恋に落ちた時だって、
    悩んでる時だって、
    告白の時だって、
    いつだって私は優介の隣にいて、背中を押した。
    嫌でも、そうしないといけなかった。
    幼馴染だから。

    結果、上手くいって今でもラブラブ。

    「相変わらず寝てばっかりだね」

    隣の席に座る音がする。
    はやく彼女のとこに行けばいいのになんて思ってるくせにまだここにいてほしいなんて思ったりもしてる。

    情緒不安定ってこういうことか。

    「杏果がいなかったら俺、どうなってたんかな」

    優介は私の髪の毛を少し引っ張っていじりながら呟く。

    「杏果が幼馴染でよかったよ」

    泣きたくなった。

    「優介くん?」
    「おー、帰ろうか」

    優介は私から離れて教室を出て行った。

    きゅん

    6

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  11. 「日向!」
    「はいはい、教科書ね」

    ほとんど毎日、幼馴染の拓人は教科書を忘れては私に借りに来る。

    「サンキュー」

    本当にあの笑顔、反則だ。
    毎回毎回、許しちゃう。

    「朝からラブラブじゃん!」
    「そんなんじゃないよ」

    そんなんじゃない。
    でも、幼馴染のままなんて嫌。

    「日向、返しにきたー」
    「はいよ、問題の答え書いた?」
    「そりゃ俺の仕事だからな」
    「さっすが!」
    「…」

    なんか、視線感じる?
    いつもなら渡したらすぐ帰るのに。

    「…どうかしたの?」
    「ん?!あーいや、なんも!じゃ」

    なんだありゃ。
    何か良からぬことでもしたな…?

    授業が始まり、教科書を開く。
    今日は153ページ。

    拓人に借すと問題解かないで済むから楽なんだよね。

    左下になにやら文字が見える。
    明らかに解答欄外だ。

    『好き』

    拓人の字だ。
    たったの2文字で私は授業どころじゃなくなった。

    きゅん

    5

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  12. 私は今、幼馴染の陸に手を握られている。
    いったいこれはどうゆう状況…?

    「陸、どうしたの?」
    「…」
    「なんでそんなに怒ってるのかわかんないけどもう帰ろうよ」
    「俺以外の人ともこうゆうことすんの?」
    「はい?」
    「俺しか知らない香奈を他の人に見せたくない。」

    自分の顔が赤くなっていくのがわかる。

    「な、なに言ってんのいきなり!離して」

    手を振り払おうとすると、今度は抱きしめられる。

    「ちょ、陸!」
    「幼馴染なんかじゃ足りない。俺のこと好きになってよ。」

    私はどんどん冷静でいられなくなっていく。
    そして、抱きしめ返した。

    「大丈夫。好きだよ、ずっと前から」
    「嘘つくなよ」

    陸の髪に触れてくしゃくしゃする。

    「陸以外、私以上にわかってくれてる人いないはずだよ。わかるでしょ?」

    陸はコクっと頷いて、
    私たちはまたハグをした。

    きゅん

    7

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  13. 「おいしいー」

    美味しそうにご飯を食べているのは幼馴染の翔太。
    翔太と私は屋上でお昼を食べるのが日課。

    いつもと同じお昼。
    でも、いつもよりちょっと違うお昼。

    今日は、翔太に想いを伝えようと髪型も変えて、香水もちょっとだけつけてみた。

    でも、翔太はちっとも気づいてくれない。
    膨れた顔で私は翔太を睨む。

    「…なんだよ」

    鈍感野郎。
    と、心の中で呟く。
    私から行くしかないか…!

    「ねぇ、翔太!」

    ズイッと顔を近づける。

    「…ちょ、近い」

    翔太は顔を真っ赤にして私から離れる。
    なんか、いつもと違くない?

    「なんで照れてんの?」
    「…言いたくない」
    「なにそれ言ってよ」

    私はまた翔太に近づく。

    「…だって今日の由美なんかいつもと違うから」

    翔太は顔だけでなく耳まで真っ赤になっている、私もつられて赤くなっていく。

    翔太のくせに。
    すごく、ドキドキした。

    きゅん

    12

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  14. 幼馴染の光輝は、最近なんだか冷たい。

    「光輝、帰ろう?」
    「…先に帰れば?」

    この間まで一緒に帰っていたのに。

    「なんで最近冷たいの。」
    「別に毎日一緒に帰るとか決めてるわけじゃないじゃん」

    そうだけど…。
    私は一緒に帰りたいんだもん。
    素直になれない私は「幼馴染」という言葉を使う。

    「だって、幼馴染だし。」
    「俺は好きで優奈と幼馴染になったわけじゃない」

    初めて言われた。
    光輝はずっとそう思っていたの?

    「…わかった、今までごめん」

    泣きそうだった。
    光輝にとって私は、ただの鬱陶しい幼馴染だったんだ。
    私は教室を出ようとした。
    その時、後ろから抱きしめられた。

    「光輝…?」
    「ごめん、言い過ぎた」

    なんで私、ハグされてるの?
    心臓がうるさい。

    「好きって言ったらどうする?」

    大好きな人の声で囁かれたその言葉に私の心臓はより一層うるさくなっていった。

    きゅん

    9

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  15. 立ち入り禁止の屋上。
    放課後、誰もいないのを見計らってつい入ってしまった。
    こうゆうのやってみたかったんだよねぇ。

    私は風に吹かれながら柵に寄りかかって景色を眺める。

    「こら!」

    ビクッとしておそるおそる後ろを見ると、そこにいたのは年上の幼馴染の優ちゃんだ。

    「優ちゃんか!びっくりさせないでよ」
    「優ちゃんじゃない、先生だろ」
    「…知らない」

    小さい頃から大人っぽくてカッコよくて私の憧れの人、優ちゃん。
    でも、高校の教師になった優ちゃんは私と恋愛するなんてありえない。
    ただでさえ年が離れすぎて振り向いてもくれないのに。

    「なんかあったのか?」
    「何もありません」
    「…ふてくされんなよ〜」

    優ちゃんが私の頭にポンっと手をのせる。

    「機嫌直せよ、夏帆」

    いつもは、苗字で呼ぶくせに。
    こうゆう時だけずるいよ。

    「優ちゃんのばーーか!」

    それだけ言い残して私は帰った。

    きゅん

    2

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  16. 委員会が終わってすぐ、私は教室を飛び出す。
    幼馴染の稜が待っているから。

    -ガラガラ-

    「稜、ごめん!委員会長引いて…寝てる?」

    今日ずっと眠いって言ってたしなぁ。
    起きるまで待とう。

    私は、稜の隣の席に座る。
    机に頭を乗せて稜を見つめる。

    柔らかそうな髪、長い睫毛、小さい頃から変わらない首のほくろの位置。
    全てが愛しい。
    いつのまにか私は稜のことをただの幼馴染とは思えなくなっていた。

    私はそっと手を伸ばして稜の手を握る。
    ちょっとだけなら…大丈夫だよね。

    「好き。」

    なんちゃってね。
    普段は言えないから、今だけ。

    そのまま稜を見つめていると、稜の目がパッと開いた。
    とっさに手を離そうとするが手を握られる。

    「…俺も」
    「え?」
    「綾香の手、こんなに小さかった?」

    私の手をいじりながら話をそらす。
    稜の顔が赤いのは夕陽のせい?
    それとも…

    きゅん

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  17. 「ねぇ、待ってよ」

    夕陽に染まる廊下で、幼馴染の陽太に声をかけられる。

    「なに?」

    私は振り向かないで答える。

    「…なんで逃げるの」
    「だって」

    陽太と夏菜子先輩が話しているのを聞いてしまったから。

    陽太が待っている教室にいくと話し声が聞こえた。

    『陽太君って美雨ちゃんのこと好きなの?』
    『美雨は…』

    胸が高鳴っていくと同時に期待も膨らんでいく。

    『幼馴染です』

    私は走り出した。
    足音に気づいた陽太は追いかけてきた。

    「なんで陽太と私は幼馴染なの?」
    「え?」
    「…なんでもない、今日は1人で帰る」
    「待って」

    腕を掴まれた。

    「離して」
    「やだ、こっち見て?」
    「いやだ!」
    「美雨。」

    真剣な声で名前を呼ばれて私は陽太の顔を見る。

    「俺がどれだけ美雨のこと好きだと思ってんの」
    「え?」
    「ずっと好きだった」

    いつもと同じ帰り道、
    私たちは手を繋いで歩いた。

    きゅん

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