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  2. 私の苦手な先輩は、子供みたいな人だ。
    バスケの才能がピカイチだけど、いつも何かと問題を起こしてる。
    「おい、帰るぞ。」

    「…、先輩どうしていつも私と帰るんですか?」
    先輩が私を睨む。
    怖いよぅ…。

    「…いいから来いって!」

    「うわっ!」
    ぐいっと手を引かれ、私は前のめりに倒れかけた。すると先輩の手が私を包み…!

    ハグしてる形になった。

    「ーー〜〜!?」
    お互いばっと離れる。

    「すっすまん!あんな倒れそうになると思ってなくて…いやそこじゃなくて…!」
    先輩は私の真っ赤な顔を見て、更に言葉を詰まらせ、同じく真っ赤になった。

    そうだ、お礼言わないと…

    「あ、あの先輩!あり、がとうございました…」
    恥ずかしくて俯くと、

    「いや、礼はこっちの方…」
    と口元を押さえてゴニョゴニョいう先輩の横顔が可愛くて。


    駄目だ。

    好きになっちゃいそう。

    きゅん

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  3. 片思い中の椎名君に、英語を教えてもらっていた。
    「…で、ここはこうなるから、これはこう。あー、もうこんな時間か。」
    気がつくと窓の外はもう暗くなっていて、教室の中は私達だけになっていた。
    「じゃあ、そろそろ帰るか。」
    そう言って椎名君は電気をいきなり消した。
    「ちょ!ちょっとまってよ、まだ」
    すると薄暗い教室の中で、椎名君の香りが近づいたのがわかった。
    やばい。
    どきどきが止まない…!
    「…ふぅん。」
    だんだん目が慣れてきて、椎名君を見上げた。その瞬間、椎名君の指が私のほおを撫でた。
    「…っ!あ、…しいなくっ」
    キスする時みたいに私の顎を細い指で持ち上げて、瞳をじっと見つめてくる。
    「あんた、ドキドキしたらそんな顔するんだ。」
    頭が真っ白になって、ぼーっとしていると、椎名君は私の分のカバンも持って、教室をサッサッと出て行った。

    きゅん

    2

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  4. 数学なんて嫌いだ。
    特に、テストならなおさら嫌いだ。
    私は全然ペンが進まないが、隣の席の山瀬は、バカのくせに数学だけ良くできる。だから、ずっと目が輝いてる。
    私達の席は、一番後ろの列で、もっと言えば一番目立たないところだ。だから、いつもの授業なら、宿題を見せてもらったりしてた。
    だめだわかんない…
    泣きべそをかいていると、隣の机から二回コンコンと音がした。
    山瀬が、私の机に何か書いている。
    [泣くな、数学ごときで。]
    [ごときってなによ!あんたはできるからいいよね!]
    隣を睨むと、山瀬は少し困ったように笑った。窓から入る風が山瀬の髪を揺らす。
    なんだかそれが大人っぽくて、不意打ちにどきりとする。
    [これ終わったらアイス買ってやるから頑張れ。]
    そう書いて奴は、
    黙って私の頭に手を置いて、
    くしゃりと撫でた。
    「ーーーー〜〜ッッ!!!」
    こんなんされたら集中できるわけないだろ!

    きゅん

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  5. 「ねえ、先輩 !一緒に食べませんか?」
    普段可愛い系として部活で女子たちに可愛がられている後輩に誘われた。


    「あ、そのハート形の卵焼き、可愛いですね。先輩がお作りになられたんですか?」
    真剣な眼差しで卵焼きと私を交互に見比べている。
    「敬語の使い方違うよ!」
    私たちは、そんな些細なことで笑い合った。
    「あ、もう予鈴なっちゃうね。そろそろ帰ろっか。」
    彼は少し複雑な顔をした。
    「もうちょっと。」
    彼は私の袖をキュっと掴んだ。
    「でももうホントに帰らないと。」
    そう言うと彼は途中までおとなしく付いてきた。二人で出口に向かう道を壁沿いに歩く。
    「…先輩?」
    何?と振り向くと、彼の顔がすぐそばにあった。
    いつもと違う、色っぽい雰囲気。
    両手が私の顔の間につかれている。
    そして耳元で甘く囁く。
    「…俺をなめてっと…痛い目みますよ?」
    最後に艶めかしく微笑んで、彼は階段を降りていった。

    きゅん

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  6. やばい、遅くなった…!
    いつもの道を走りながら、ふと憧れの先輩のことを考えてみた。
    私のことなんて絶対意識してくれてないけど、でもやっぱり好きだな…
    私がもっともっと可愛かったら、振り向いてもらえるのかな…。でも私、美人でもスタイルいいわけでもないし。
    そんな風にどんどんマイナス思考になっていき、いつの間にか目に涙が滲んでいた。
    もうすぐ駅だ。なんとか電車が来る5分前には着けそう。
    でも最後のこの道、いつも暗くて、人通りも少ないし、ちょっと怖いんだよね。
    一瞬そう思うが、進まないわけにいかない。私は、一歩踏み出した。
    その瞬間、ふわりと温かな感触が広がった。驚いて何も言えなくて、黙っていると、
    耳元で先輩の声がした。
    「…一人で歩いてんじゃねぇよ。」

    危ねぇだろ。

    少し怒ったような、かすれた男の人っぽい声が鼓膜を震わせる。
    ドキドキが止まらず、ずっと抱きしめられたまま電車を逃した。

    きゅん

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