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  1. 21件ヒットしました

  2. →→→
    ※後編です

    「やっほ」
    「よっ」

    7月6日、放課後。
    翔に呼び出された私は少しうきうきした気持ちで暗い教室に一人待っていた。

    「で…どうしたの?」

    なんとなく、声をいつもより和らげてみた。

    「あっ…えっと…明日って…ほら、七夕じゃん?」
    「…!そうだね!」
    「だからさ」

    周りを見渡し、誰もいないのを確認して私に近づいた翔。

    本当に青春らしいことするなんて…
    少し、緊張する。

    「あのさ…」

    どくっと、胸がなる。

    「お前と仲良い吉野にさ、告ろうと思って」

    え…
    がらがらと音を立てて、私の中で何かが崩れ落ちた。

    「だからさ、ちょっと手伝ってくんね?」

    手を合わせて頼む翔。

    あぁ、私の恋は、こんなに呆気なく終わるのか。

    「あっ…あぁ、いい、よ…」

    つらい
    悲しい
    しんどい

    でも

    うまく、大好きな彼の前で笑えているだろうか
    私の願いは、叶っているだろうか

    きゅん

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  3. 『彼の前で笑えますように』

    うん、我ながらくどい。
    隣のあの子みたいに『告白が成功しますように』と書けたらどれだけ良いだろうか。

    7月6日、明日―七夕―の大イベントを控えた前日。
    私は、いつの間にか好きになっていたあいつ―翔に告白しようと決めた。

    告白なんてする気全くなかったけど、青春らしいことをせず高校生活を終わらすのも…と思ったからである。

    そうやって短冊を眺めていた時。

    「お〜い!」

    翔、だった。

    「ん?何?」
    「今日の放課後さ…ちょっと…教室来てくれ…すまん」

    ちょっと小声で、少しだけ頬を赤く染めて言う翔。

    え…?

    「うっ、うん!いいよ!」
    「さんきゅ!じゃーな」

    え、え、え、?
    もしかして…告白…?
    いや、それは流石に自意識過剰か……
    でも…可能性は…‼

    とか考えて、私は心を躍らせつつ、軽い足取りで教室に戻った。

    to be continue→→→

    きゅん

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  4. 拝啓
    月波 誠人
    お久しぶりです。


    声かけられなくてごめん。


    ずっと、ずっと、会えなかった、あなた。
    やっと、やっと、会えたと思ったのに。


    声が、出せなくてさ。


    でも、





    あなたは、私のことを覚えてくれていたのでしょうか?







    七夕の夜、


    また、あなたに会いたいという願いを込めて


    あなたに手紙を書きます。








    ✿❀✿拝啓 久しぶりに会ったあなたへ

    きゅん

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  5. 遠くの方の青い家の屋根をぼんやり眺めならが呟く。

    「…遅い」

    真っ昼間の癖に烏がかぁ、と鳴いた。
    ベンチに小さく佇む私の弁当の包の端がひらひらと揺れる。

    いっつもいっつも待たせやがってあのヤロー!
    なんて、心の中で叫んでみた。

    毎日の45分

    たったそれだけの時間だけど、屋上で碧と二人だけの空間は私のお気に入りで、宝物である。
    こんなこと、碧には言ってもやらないけど。

    そんな時間にいつも遅れてくる碧。
    最初は許していたけれど、今は怒りを通り越して呆れに向かっているような気がする。

    けど…



    「伊織〜〜‼‼」
    「わっ」

    ドンッとその言葉と共に背中に衝撃が

    「待った?」
    「ええ、待ちましたよ、何分も」
    「ごめんね?」

    チュッ

    頬に感じる柔らかな感触と、小さなリップ音

    「……っ//」
    「よしっ!ご飯食べるぞー!」





    これがあるから待ってる、なんて言える訳がない

    きゅん

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  6. 「…わぁ」

    夜の8時。そんな時間まで教室に残っていたのか、と少し吃驚する。今日はもうなんにもしたくないや、と呟いて机の上の教材を全てリュックの中に詰め込み終わった今。ふと見上げた空には、真ん丸な満月が出ていた。

    「どうしたの?」

    こんな夜遅くまで付き合って頂いた自習監督の先生。こちらを向いて不思議な顔をしている。

    「月が…月が綺麗ですね」

    恐る恐る窓の外に指を指すと先生は顔色を一つも変えず「あぁ…満月か」と呟いた。
    きっと意味なんて知っている筈なのに。
    少しくらい、反応してくれても良いんじゃないんですか、という言葉は呑み込んだ。

    「…戸締まりしとけよ、さようなら」

    先生は優しく、でも寂しそうに、切なく微笑んだ。ドアがパタッと間抜けな音を立てて閉まる。

    「期待…させないでください…」

    あの笑顔が、あの顔が脳裏に焼き付いて離れない。私の掌に一滴、涙が零れ落ちた。

    きゅん

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  7. 今週一週間

    あなたはどんな彼と過ごす――?



    ❧………………
    「Seven Days Story〜あなたの好きな人が Ⅰ 〜」
    ❧………………



    私は大学生。
    私には年上でカッコいい彼氏がいます。
    今週もどんな一週間なのか、楽しみです!










    「あれ?俺に見惚れちゃった?」
    『…なっ、ば、馬鹿!そんな訳あるか!』









    …あれ?
    波乱な一週間になるかもしれない…‼‼??

    きゅん

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  8. 今週一週間

    あなたはどんな彼と過ごす――?



    ❧………………
    「Seven Days Story〜あなたの好きな人が Ⅱ 〜」
    ❧………………



    私は高校生。
    同学年のツンデレな彼氏がいます。
    今週もどんな一週間なのか、楽しみです!










    「俺の方が好きだよ、バーカ」
    『……っ!』









    …あれ?
    波乱な一週間になるかもしれない…‼‼??

    きゅん

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  9. 突然だが、私はあいつが好きだ。
    使う電車が同じで、駅で会うと一緒に帰る男子のクラスメイト。
    それが楽しくて…駅の階段を降りる時には少しかがんであいつがいないか確認するほどになってしまった。
    今日もそうしていると…

    「何してんの?」
    「ぬぁ!」
    「ぬぁ!って変な声w」

    そう笑っている。

    「うるさいなー!」
    「はいはい、ごめんごめん」

    ははは、とそう笑う顔が好き。
    なんて、言える訳がない。

    「最近どう?部活とか」
    「俺?いやもう寒くて寒くて」
    「そりゃよかったね」

    違う
    ホントはもっと心配したい
    恥ずかしいだけなの…




    その傍にいたいだけ。
    もっともっと一緒に笑いたい。





    でも…



    こんなしょうもないことで笑いあえる関係を壊しそうで怖い。
    そこにいたいだけなのに…
    どうしてこんなに辛いの…?
    どうしてこんなに胸が痛いの…?





    ねぇ、私の方にも振り向いて…

    きゅん

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  10. 私は中学受験をして私立に行った中学校1年生の



    阿良山 零(あらやま れい)



    私が小学校の時、大好きで大好きだったあなた



    月波 誠人(つきなみ まこと)に



    想いをどうしても届けたくなって



    手紙を書いてみました



    あなたは今、何をしている?





    この想いが届きますように――





    ✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀




    “拝啓 大好きだったあなたとあの日々へ”



    ✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀✿❀

    きゅん

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  11. 「えーっと、今日からこのクラスの担任となります、瀧野です。」
    新学期、新しい先生のクラスになった。
    私の学校は女子校。
    だから、皆はイケメンの先生にキャーキャー言ってる。
    まぁ、私は興味ないけど。

    そんな中、誰かが先生に質問した。
    「先生ってー、彼女いるのー?」
    「彼女?いないよ」

    キャー‼‼

    ……うるさいなぁ、どうでもいいじゃんそんなこと。

    「……でも、ずっと昔に婚約した人がいるけどね」
    その瞬間、先生と目があった。



    ……あっ‼
    “瀧野”って…昔、隣の家だったあのお兄ちゃん⁉
    私はお兄ちゃんが大好きだった。
    だから、私が小1で引っ越す時、咄嗟に言ったんだ。


    「お兄ちゃん‼また絶対会おうね‼そして絶対お兄ちゃんと結婚するー‼‼‼」


    皆、きっとこんなの笑い話にする。
    私だって忘れていた。
    でも、“お兄ちゃん”は覚えていたんだ……


    そう思うと、“先生”は微笑んだ。

    きゅん

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  12. 「まず、こことここを……」


    ……?

    え?どういうこと?


    今は数学の授業中。

    一番苦手な教科である。

    毎日毎日あるからしんどくて疲れる。





    ………でも、最近はこの数学の授業の後が、ちょっとした楽しみになっている。

    何故かっていうと……


    キーンコーンカーンコーン


    あっ、丁度授業が終わった。


    そう思ったら、直ぐに教科書とノートの分からないところを開き隣の席の机に置いた。


    「今日はここ、教えてくれない…?」


    私の言葉と共にノートをじっと見るのは……



    笹原奏音


    実は、私がちょっと気になっている人でもある。


    とってもとっても賢くて、クールで冷静で、私と真反対の性格。

    私が好きになっても良いのかと思うくらいに。





    ……でも、その横顔をもっと私は知りたい

    だから。






    ずっとこうして君の横顔を見れる日々が続きますように

    きゅん

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  13. もう…嫌………


    そう思って屋上に来た。

    私はずっとクラスのリーダー格の女子にイジメられていた。


    それがしんどくて……


    そんな深刻なことを相談できる相手なんていないから全部自分で抱え込む。

    それでもっとしんどくなって……

    の繰り返し。


    ここから飛び降りようか……

    そんなことさえも思ってしまう。



    ――ガチャッ

    すると、屋上のドアが開いた。


    「…先輩」

    「よっ」

    先輩はそう言って私の横に並んだ。


    「またなんか悩んでんのか」


    先輩はそう言う。

    なんで先輩は私の考えてることが分かるの?






    「あんまムリすんなよ」

    この先輩の言葉とともに先輩の手が私の頭にのびる。



    ぽんぽんっ







    ……私は先輩が大好きなんです。





    だって……





    私に優しくしてくれるのは先輩だけだから……

    きゅん

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  14. 私と君は違う世界にいると思ってた。



    私には私の、君には君の世界が、WORLDがあると思ってた。



    だって……
    君は賢くて静かで冷静で………



    私と真反対なんだから。
    正反対なんだから。





    でもね、そんな君の必死な背中を見ていたら、好きになっちゃったんだよ。


    ずっと一緒にいたいって思ったんだよ。




    私はあなたに想いを伝えて良いですか……?

    きゅん

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  15. よしっ

    いつも通り、図書室に向かう。
    今日は特別沢山の本を抱えていかなければならない。
    頑張って教室を出る……

    「きゃ‼」

    ドンッ

    そこにいた男の子にぶつかってしまった。

    「あ…す…すみません‼」
    「こ…こちらこそすみません‼」

    あわわわわわ〜‼‼‼
    ど、ど、どうしよう〜‼

    「ほ…本を図書室まで持っていくんですか…?」

    …へ?

    「え…あ…はい」
    「あ‼それじゃお詫びに僕、運びます‼」
    「…え?いえいえ、私も悪いので…」
    「いえ、大丈夫です…運ばせてください…‼」
    「それじゃ…お…お願いします…」

    ホ…ホントにこんな人、いるんだ……

    こんな人は絶対好きになれない‼






    なんて思ってたけど………
    実際にこんな事されたらホントに好きになっちゃうかもしれない…………


    どうしよう…………

    きゅん

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  16. 「奏‼」
    「大河くん‼」

    いつも一緒に勉強してる大河くんが来た。

    そして……



    私の好きな人でもある。




    いつものように私の前の席に大河くんが着く。

    「ねぇ〜奏〜、この文の問題なんだけどさ……どういう意味?」



    ……可愛いなぁ



    そんな顔で頼まれたら断れるわけないじゃん……



    「うん〜ここはね〜………」


    ゆっくりゆっくり解説していく。


    大河くんの問題を解く姿を見る。


    綺麗な顔立ちで、到底私には釣り合わない。


    だから…だから……‼
    今、このままで良いんだ。
    何も、変わらなくて良いよ。




    大好きな彼と、ずっと一緒にいられますように‼

    きゅん

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  17. 「ユキ‼今日、屋上で弁当食わねぇ?」
    「え、うん‼良いよ‼」


    いつもお弁当は教室で食べるのに、どうして今日は屋上なんだろう?


    そう思いつつ、前にいる晃についていく。


    そうだ……
    せっかくだから、告白……しちゃおうかな……


    何週間か前、私は晃のことが好きなんだって気づいたんだ。


    その想いを伝えられるチャンスが来たのかな……


    大好きな人の背中を見て練習する。


    “好きだよ、晃……‼”

    きゅん

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  18. 「…は⁉なんでいるの⁉」

    私の目の前には、一段と大人になったアイツがいた。

    「よっ‼」

    小学校の頃から仲が良かった、瞬(しゅん)だ。

    しかも、中学校では付き合っていた相手………

    でも、高校受験の時にそのまま違う高校に行ったから、もう、ここにいないと思ってたのに……

    「引っ越し…してなかったの?」
    「え、俺、引っ越したよ」
    「じゃ、なんでここに…?」

    この前、散歩で前の瞬の家に行っても、表札は無かった。

    「隣町に行っただけだそ、俺」

    …………は!!!???

    「ウソ……」
    「毎日ここ通ってんのに、なかなか会えなかったんだ。でも今日、やっと会えた…」
    「え…?」

    会えたら会えたかもしれないんだ…

    もっと早く会いたかった…

    「あ、そうだ…」


    瞬はそう言うと、私に近づき、私の手をとった。


    「ねぇ…お前さ…俺のこと…まだ好きでいてくれてるの…?」

    きゅん

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  19. はぁ
    やっと課題が終わった…

    私は、授業で終わらなかった課題を居残りしてやらされた。

    やっと帰れる…と思ったら廊下に人がいた。

    窓をボー見つめて動かない。

    誰…?

    そーっと近づいてみると、その人は謎な後輩・金宮君だった。

    声をかけようか迷ったが、素通りしようと思った時だった。

    「先輩、遅くないですか?」

    声をかけられた。
    金宮君は窓を見たままだったけれど。

    「居残りしてて…恥ずかしいけど。金宮君こそ、遅くない?」
    「僕は…ただ、暇で、友達もいないので、ここで過ごしてただけです…。」

    何も動かずに、綺麗な声で語る。

    カワイイな…

    「先輩…」

    急に金宮君が声をかけてきた。

    「どうしたの?」
    「僕…先輩のこと…好きかもしれません…」

    …………え?

    「……一緒に帰りませんか?」

    金宮君はやっと動いて、私を見つめた。

    きゅん

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  20. ……しんど。

    もうすぐ期末があるから自習している。

    夜遅くまで勉強しているからか、自習室には私以外に田部 友紀しかいない。
    田部とは2年位の仲である。

    ぱっと腕時計を見ると、既に7時半を過ぎていた。

    帰らなきゃ…

    そう思って勉強道具を片付け、席を立った時――


    「帰るの?」


    田部が話しかけてきた。


    「帰るよ。何かあった?」
    「いや、言いたいことがあって…」
    「…何?」

    なんだろう…?

    私は田部の方を向く。

    田部は一度、下を向いてから私のほうを見た。

    「俺は…お前が好きなんだ…」

    …え?

    「俺と…付き合ってくれないかな…?」

    そうだったの………?


    私は田部の胸へと飛び込み、1つ、言葉を零した。



    「もちろん…‼大好きです…‼」

    きゅん

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  21. あ〜ぁ、今日の授業も疲れたな〜


    私はなんとなく屋上に来て、ぼーっと外を眺める。


    もうそろそろ中間だな…
    勉強しなきゃ…
    ヤダな…


    はぁ

    また、ため息が出た。




    すると、私の背中に温もりを感じた。

    「…晃?」

    「…お前、勉強で悩んでるだろ」

    「…なんでわかったの?」

    「顔」

    私はびっくりして自分の顔を手で覆う。

    「勉強、手伝うぞ。」

    「へ…?」

    「カフェでも行こーぜ」


    その声が聞こえると背中の温もりが消えた。

    私は急いで振り返る。


    「…あ、でもその代わり、なんか奢れ」


    そこには、ニヤっと笑う晃がいた。


    「晃〜〜〜〜‼‼‼」



    こういう晃が大好きでしょうがないのだ……

    きゅん

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