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「朱里、放課後残って。」
「おっけ、了解!」
全く表情が変わらないクールをそっくりそのまま写したようなこの男の子、壮。
幼稚園からの幼なじみで家も隣。長い間一緒にいるから、壮の思ってることは大抵分かる。
今日も一緒に勉強したいのかな?放課後残ってって言う時は大抵そうだし……
ーそして放課後、
「壮どうした?また勉強したいの?」
「うん。そう。だからやろ?」
そう言うと壮は、問題集を開いて問題を解き始める。
クリスマスなんだからイルミネーションとか見に行きたいんだけど〜…
シャーペンをひたすら動かしていると、チョンと肩をつつかれた。
「これの意味って?」
出されたのは128√e980。
「なにこれ…」
「…分からないの?」
そう言うと壮は紙を少し折った。
I LoveYou
「俺の気持ち。」
頬を染めて目をそらす壮。
「私も、好きだよ、」
ずっと前から…。
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今日ははやめの登校。
来月の文化祭の実行委員の私は計画を立てるための集会があるんだ。
「めんどくさいなぁ……。」
トボトボと駅の中を歩いていると名前を呼ばれた。
振り向いてみるとそこには同じ委員会の先輩がいた。実はこの先輩が好きで同じ委員会に入ったから朝からラッキー🎵
「おはようございます...」
「おはよう...朝から集会はねぇよなぁ」
「ですよねー笑」
軽く談笑しながら登校する。
好きな人と登校するってすっごく楽しいことなんだな...、
学校...もっと遠かったらいいのに...。
「……おい、聞いてるか?」
「...あ、すいません!考え事してました!なんでしょうか?」
すると先輩は顔を赤く染めて下を向く。
「だから...俺、ずっとお前気になってて...、付き合ってくれって...。」
「...ホントですか...?嬉しいです!」
苦手な早起きだけど、頑張ってよかった!
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「今年も後夜祭 恒例である花火大会を始めます!」
ーガシャン
私は立ち入り禁止の屋上の鍵を開けた。ここが1番よく見える。
「今年も告白できなかったな…」
高校生活最後の学園祭。3年間の片想いは叶わずに終わる…。綺麗な花火で思い出つくりたいし…今年くらい屋上に来ていいよね。
ーポトリ
涙がこぼれる。苦しいだけの恋だった。
ーガシャッ
物音がして振り向くと、私の想い人。優真君がいた。花火の光で茶髪が輝いて見える。
「ゆ、優真君…。」
「ここが1番綺麗だよな…花火。」
泣いている私に気付いているはずなのにあえて触れてこない優しさ。
あ〜、…ほんとに好きだな…。
「俺、毎年ここで見てるんだ。」
「そうなんだ…。ここ綺麗だよね。」
「ごめん嘘。俺、お前追いかけてここまで来た。」
ードクンッ
泣き顔のまま顔を上げる。
「俺、お前が好きだ。」
私の涙は
嬉し涙に変わった。
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体育館の鍵閉めなくちゃ!
私はバレー部のマネ。
マネの仕事を終えて鍵を閉めようと暗い廊下を歩いていた
すると体育館の扉の隙間から光が…?
誰だろうとのぞいてみると、先輩が1人で練習していた。
美しいフォームでジャンプサーブを決める姿はとてもキラキラしている。
かっこいいなぁ…。
いつもはクールで感情がでないけど、練習してる時は表情に大きく出る。
しばらく見ていると先輩が振り向いて目が合った。
「あ…、えと、ごめん。もう閉める?」
「あ、大丈夫ですよ、練習続けて下さい!」
邪魔しちゃったかな…。反省していると、先輩が前に立っていた
「あの、さぁ…」
少しの沈黙が流れて、外を走る車の音が体育館に響く。
「俺、お前がマネとして頑張ってるところ見て、すごく元気貰った。」
「先輩…。」
「貰ったぶん、返したい。だから…俺と…付き合って下さい…!」
私の目から涙がこぼれた。
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俺はやらかしてしまった。今日、俺の彼女が前髪を切って学校に来た。
「似合う?前髪!」
「うん。」
俺は素っ気ない態度で返してしまったのだ。
「…。何よそれ。知らないっ!」
聞けば、俺の反応をずっと楽しみにしてたらしい。感情の起伏が小さい俺は、リアクションが苦手なのだ。
放課後。一緒に帰って謝ろうと彼女を探してる時、声が聞こえた。
「今日前髪切ったんだけど彼氏…リアクションすごく薄くてさぁ…」
「…そんなことが…。なんならさ、俺にしちゃえば?」
「え?冗談…」
「本気だよ。俺さ、ずっとお前のことがさ…」
ふざけんな。こいつは俺のもんだ。
ーバンッ!
「悪いけど、こいつは俺の彼女だから。ほかの女にして?」
彼女の手を引いて教室を出る。
「今日はごめん。俺リアクション苦手で…。俺じゃあ…」
ーギュッ
「大丈夫。私が好きなのはアナタだけ。」
俺は初めて顔が赤くなった。
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あっちぃ…何だこの異常な暑さ
夏に殺されそうだ。
「死にそうな顔してんぞ、奏」
「さーせん…」
「相変わらずクールだなぁ、奏は。お前と話すと涼しいわ〜。あ、そういえばあの子今日来るの?」
「さあ、分かりませ…」
ーザッザッ…
あ、来た。
「よー、奏!部活頑張ってる?応援に来たよ〜!はい、スポドリとタオル!」
「碧…、ありがと。」
いつもサポートしてくれるありがたい碧。本当に助かる。
そして俺は彼女に恋をしている。
「はい、熱中症で倒れないように!じゃね!」
さっさと帰ってしまったアイツの後ろ姿を無言で見送り、汗を拭こうとタオルを広げた。
ーピラっ
ん?なんだこれ。
『部活頑張ってるところ見て、奏のこと…好きになっちゃった。返信はゆっくりでいいから。』
…同じ気持ちだったのかよ…。
気がつくと俺は部活を抜け出して
碧の背中を追っていた。
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やっべー…寝てた…。
日誌に倒れ込むようにして寝ていた俺は時計をみて絶句した。
「ろ、6時ーーー!?」
日誌をさっさと書き、出しに行こうと立ち上がると1番後ろの席にぼんやりと浮かぶ人影が…。
「お、お、オバケーーーー!?」
思わず思い切り叫んだ。
「えっ、オバケ!?どこどこ!?」
俺の声でオバケも立ち上がる…?
え?オバケがオバケでビビるもの?
「お前誰だよ!」
「お前幼なじみの顔も忘れたの?寝ぼけてんじゃない?」
あ…こいつだったのね…。
「あ、あの…えっと…」
「まさか…私見てオバケって言ったの!?失礼だなぁ!」
俺は思い切りキレられた。
帰ろうと廊下に出ようとすると廊下の奥から光が…
あ、マジの出た。
「ねえ。あれって…」
思わずコイツを守ろうと抱き寄せた
その光は見回りの先生だった。
「さっきは…ありがとう。」
「おう。///」
仲直りできた?かも。
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眠い。眠すぎる。
頭がカクカクと揺れるほどの睡魔に襲われている私は席が1番後ろであることに感謝している。
どうしても国語は好きになれない。
教科書を読む先生の声は
私にとっての こもりうた。
諦めて寝よ。
そう思った時…
ーチョンチョン
隣の席の幼なじみが肩をつついた。
「どうしたの?」
「んっ。これ。」
それだけ言うとメモを机に置いて黒板にむきなおる。
なんだこれ。
メモを開くと
“128√e980”
のひと言。
このメモが、宝物になるなことを
この言葉の意味を知らない今の私は
知るよしもない。
※128√e980の意味は、I LOVE YOUです。
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きゅんができる!
本当に解除しますか?