ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 「七乃花何書いてんの?」
    放課後、いきなり私の側に現れた幼なじみの空也。私は慌てて書いていた短冊を隠した。
    「ちっ。見せてくれても良いじゃんケチ!…ま、どーせ子供みたいな事書いてんだろーな!『お菓子をいっぱい食べれますように』とか!」
    「そ、そんなんじゃな…」
    言いかけた時、空也の長い指が私の顎をクイっと上に向けた。
    「じゃあ何て書いたの?ほら、教えてよ。俺と七乃花以外誰もいないんだからさ。」
    「そ…それは…」
    空也は悪戯そうな笑みを浮かべて私を見ている。この顔…空也のヤツ、私が何て書いたか知っててわざと聞いてる…。
    「短冊に書いた事…丁寧に言ってみて。」
    空也…ずるい…
    そう思いながらも私は短冊に書いた願い事を口にした。
    「空也の…彼女に……なれますように…言わせないでよバカっ…?!」
    突然私を抱きしめた空也。どんどん熱くなる私の体温。私の七夕の願い事は短冊を飾る前に叶ってしまいました。

    きゅん

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  3. 1時間目。いつもなら机に顔を伏せて寝ている時間だけど音楽の時間は別!音楽室には神川先生のかっこいい歌声と綺麗なピアノの音が流れている。神川先生の授業では普通の音楽の授業とは違ってバンドなどのJPOPを歌うことが多いので私は凄く大好きだ。
    「じゃあ、俺が今歌ったとこ歌ってみようか」
    話し声も相変わらずかっこいい…♡
    私は思わずうっとりしてしまう。
    神川先生は音楽担当でもあり、隣のクラスの担任でもある。私の担任じゃないから授業以外で話す事は無いけど…私はもっと先生に近付きたい。でも人見知りの私にそんな度胸なんてない。
    先生29歳だしイケメンだし彼女居るんだろうなぁ…もし居なかったとしても一回りも年下の子供になんか興味ないよね…
    私ももう高2…先生の居るこの学校にいられるのもあと1年ちょっとだ。
    無理だって分かってる。
    でもこの気持ちはどうしても伝えたい。
    神川先生…私はあなたのことが…

    きゅん

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  4. 「沖田先生っ…これ…バレンタインのチョコです!よ、良ければどうぞっ…」

    あれから1ヶ月。今日はホワイトデーだけど私は凄く憂鬱だった。いや分かってた。分かってたよ?先生が私なんか相手にする訳ないって事。それでも…少しは期待してた自分がいた。私はため息をつき放課後の廊下をとぼとぼと歩いていた。すると
    「何シケた面して歩いてんだ?」
    目線を上げるとそこに居たのは沖田先生だった。
    「べ、別にそんな…」
    「誤魔化すな。芽柚」
    芽柚。そう呼ばれて私は思わず「え?!」と驚いてしまった。先生が生徒を下の名前で呼んだ事なんて無かったから。
    「何だ…そんなに驚いて。お前は芽柚だろ。ほらこれ。」
    そう言って先生は私に綺麗な箱を手渡した。
    「せ…先生これって…!」
    興奮する私の口を先生の手が覆った。
    「静かに。これは俺とお前だけの秘密だからな?」
    私の頭をぽんぽんと優しく撫でた先生は、一瞬だけクスッと微笑んだ。

    きゅん

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  5. 「い…伊奘諾先輩っ…これ…その…バレンタインなのでっ…そのぉ…」
    あーもう!私のバカ!先輩にチョコを渡す練習昨日100回以上やったのに…
    今私の目の前にいるのは伊奘諾麗音(イザナギレオン)先輩。軽音部でボーカル担当の女子に大人気の先輩だ。そんな先輩と運良く2人っきりになれたというのに私は…
    私が恥ずかしくて俯いていると
    「へぇ、これ瓶原(ミカノハラ)が作ったの?スゲェ!サンキュ!」
    先輩は嬉しそうに私からのチョコを眺めていた。いや、そんなことより…
    「せ、先輩…今私の名前…」
    いつも沢山の女子に囲まれている先輩にとって私なんてその中の1人に過ぎないハズ。なのに今先輩は私の名前を呼んだ。
    「当たり前だろ?俺入学当初から瓶原の事狙ってたし。…ってことで、瓶原…いや、小鳥音(コトネ)。今から俺の彼女になれよ。拒否権ねえから!」

    え…ええええええ?!
    バレンタインのその日、奇跡は起きたのでした。

    きゅん

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  6. 冬休みが終わり今日は始業式だった。私は憂鬱な気分で下校していた。
    明日からまた授業か…めんどくさいなぁ…
    私が大きなため息を吐いた時
    「あの、職員室ってどこですか?」
    突然何処かで聞いたことのある声に話しかけられた。私が見上げるとそこには
    「あ…阿久津龍虎?!(アクツ リュウト)」
    思わず大きな声で言った私の口を彼の手が覆った。
    「あの、声でかいっす。職員室どこですか?」
    「ご、ごめんなさい…案内します!」
    私は彼を案内する事にした…んだけど…彼は今をときめく若手大人気俳優だ。そんな人が同じ学校にしかも同じ制服を着て居るだけでも信じられないのに隣を歩くとなると本当に緊張する。
    職員室に着き私は「じゃあこれで」と頭を下げ帰ろうとした。その時
    「ありがとう」
    振り返ると先程までクールだった彼が優しく微笑んでいた。
    TVでも見たことのないクール系俳優のその笑顔に私は思わず胸キュンしちゃいました。

    きゅん

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  7. 「だから…私もう帰らなきゃいけなくて…」

    学校帰り、3年の先輩5人に囲まれた私はどうしていいかわからず困り果てていた。

    「良い子ちゃんなんだね〜!でも良いじゃん!今日ぐらい俺達と遊ぼうぜ!」

    「そうそう!これは先輩命令だぞ?」

    ゲラゲラ笑いながら私の肩に手を回してくる先輩。
    私が怖くて泣き出しそうになった時、

    「俺の妹に何してんだ?」

    声の方を振り返るとそこにいたのは体育の山瀬先生。

    「うわ、やべ!」

    「この子山瀬の妹だったのかよ!」

    先輩達はそそくさと逃げ出した。

    「大丈夫か?…俺と同じ苗字で助かったな。」

    「あ…ありがとうございます…」

    正直今までは怖い先生だと思ってたけど、私に微笑んだその瞳は穏やかで優しかった。

    「今日はクリスマスだし街にはさっきみたいなのが沢山いるだろうから気をつけて帰れよ。」

    高校1年のクリスマス。
    私は生徒思いの貴方に恋をしました。

    きゅん

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  8. 学校帰り。すっかり夜になった街は沢山の親子連れやカップルで溢れていた。カップル…私には到底縁の無い言葉だ。楽しそうな人々とは対照的に私は冷めた顔でただ歩くだけ。しかし視界にとある人物が入ったことで私の表情は一変した。

    (森澤先生!)

    私の心は大きく弾んだ。当然だ。大好きな先生に学校以外で偶然会えるなんて夢にも思っていなかったから。広場の真ん中の大きなツリーの前に立っている先生。私は声をかけようと走り出した。そして

    「森澤せんせ…」

    「レン〜!お待たせ〜!」

    …え?

    先生を下の名前で呼びながら走ってきた女性が、先生にぎゅっと抱きついた。
    楽しそうに微笑み合う2人。
    先生…幸せそう…

    「あ…あはっ…」

    そうだよ…あんなにかっこいい先生に彼女いないはずないじゃん。私のバカ。
    私は再び冷めた顔になり先生たちを背に歩き出した。
    腹が立つ程明るいクリスマスソングが街中に響き渡っていた。

    きゅん

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  9. 1時間目は学生にとって一番憂鬱な時間。
    でも、今日はちっとも憂鬱なんかじゃない。
    だって、1時間目は国語だから。

    「それじゃ、教科書の28ページを…宇佐美。読んでくれ。」

    低音のイケボで私を指名したのは眼鏡が似合うイケメン教師、土方翔麻(ヒジカタ ショウマ)先生だ。

    「はっはい…」

    大好きな先生の前で失敗はできない!
    私は緊張で震える手にぐっと力を入れて教科書に書かれた文字に集中した。

    何とかミスなく読み終えた私は、黒板の前に立つ先生に視線を向けた。

    「ありがとう。宇佐美の声は聴き取りやすいな。」

    先生は私にそう言うと、私が読んだ文章の解説を始めた。

    わ…私今褒められたよね?!
    土方先生に褒められたよね?!

    私は嬉しさのあまりニヤけそうになるのを必死に堪えた。

    どうしよう?
    先生のことますます好きになっちゃうよ?
    もうっ…先生…!
    この気持ちどうしてくれるんですか?!

    きゅん

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  10. 『大丈夫。無理して教室に居る事ないよ。』

    優しく微笑みながら私の頭を撫でてくれた先生。先生がいたから私は学校に来れた。保健室通いは悪い事じゃないって先生が教えてくれたから。でも、その先生はもういない…

    『えー、保健医の三井智規(ミツイトシキ)先生は他校へ移られました。』

    始業式だった今日、全校朝礼で校長先生が言った一言に、私は胸を締め付けられた。

    (嘘…嘘でしょ…智規先生が…?!)

    最初は状況を理解出来なかった私。
    でも、今保健室に来て実感した。
    もう先生には会えないってこと。
    誰もいない保健室には私の心とは正反対に明るい夕日が差し込んでいた。
    静かな保健室。
    私の脳裏を過る、先生との沢山の思い出…

    「うっ…うぅ…」

    いつのまにか涙が止まらなくなっていた。
    ベッドにしがみ付いて泣き噦る私。

    ねえ、先生。
    智規先生。
    私、先生がいたから学校来れたんだよ?

    先生…会いたい…

    きゅん

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  11. 私、蓮水 菜乃(ハスミ ナノ)〔21歳〕。この中学校で教育実習中の大学3年生だ。親の敷いたレールを歩くだけの私の人生。私はすっかり暗くなった空を見上げて溜息をついた。
    校門を出た時、
    「あの、ちょっと聞いてもいいかな?」
    振り返ると綺麗な黒髪に整った顔立ちの背の高い男が私を見ていた。
    「な、何ですか…うぐっ…」
    私が近づくと男はいきなり私の鼻と口を覆った。
    ーー
    眼が覚めるとそこは知らない場所だった。マンションの一室だろうか?
    「あぁ、起きた?」
    静寂を切り裂いた低くて落ち着いた声。しかし、声の主を見て私の心臓は強く脈打った。さっき私を誘拐した男…
    「な…何…」
    私は近づいてくる男から目を逸らした。刹那、
    クシャ…
    男が私の髪を優しく撫でた。そして恐る恐る顔を上げる私に、男は悪戯そうに微笑んだ。
    「今日から君は俺の所有物だから。」
    ーー
    こうして、私と彼の同居(監禁?)生活が始まった。

    きゅん

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  12. 図書委員の私は幼馴染の上条理月(カミジョウリヅキ)と2人で本棚の整理をしていた。彼は大人しい性格で特に作業中などはとことん無口だ。
    しんと静まり返った図書室に理月と2人きり。幼馴染とはいえ私は少し気まずいと思った。私が何か話を切り出そうとした時
    「あかり」
    理月が私の名前を呟くように呼んだ。
    「ん?」
    「あかりって好きな奴居んの?」
    「えっ…?」
    いきなり恋愛の話をされて私は少し動揺してしまった。
    そういえば理月とは長い付き合いだけどこういう話した事なかったっけ?
    「あ、悪い…でも気になったから。」
    理月が気まずそうに謝った。
    「好きな人ね…いる…かな…」
    私も少し気まずそうに答えた。
    すると理月は今度は私を真っ直ぐに見つめた。
    「あかり…俺じゃそいつの代わりにはならないか?」
    今までに見たことの無い真剣な眼差し。
    予想外の台詞に驚きながらも私は嬉しくて理月をぎゅっと抱きしめた。

    きゅん

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  13. 私の学校の美術部はただでさえ人数が少ないってのに
    今日は私と幼なじみの目白龍也(メシロリュウヤ)しか来ていない。

    2人っきりの部室で私は龍也の絵のモデルになっている。
    私のすぐ目の前には私とスケッチブックを交互に見ながら集中してデッサンをする龍也がいる。
    いつも一緒にいる幼なじみとは言えこうして向き合っていると何だか少し恥ずかしい。

    私はふと集中力が途切れ窓の外に視線を移した。

    外ではサッカー部が練習していた。
    1人の選手がゴールを決めた。
    3年の漣(サザナミ)先輩だ。

    すごいな…

    私がそう思った時、突如私の左頬に長い指が数本触れた。龍也の手だ。
    龍也は私の顔をクイっと動かすと、やれやれと言う顔をして

    「モデルが動くと描けないだろ…ずっと俺の方見とけよ」

    そう言うと龍也は私の右頰に優しくキスをした。
    私の顔が一瞬にして熱くなる。
    そんな私を見て龍也はイタズラそうに微笑んだ。

    きゅん

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  14. 生徒会長である私の補佐であり、家では私の専属の執事でもある亜咲蓮斗(アサキレント)は、私が生徒会室に入るや否や急に後ろから抱きしめてきた。

    「いきなり何をするの?!離れなさい!」

    「暴れないで。人目なら気にする必要ありませんよ。今日は他の生徒はここには来ませんから。」

    私の耳元でそう囁いた彼はイタズラそうに笑った。

    「あ、あなたねぇ!私にこんなことしてタダで済むと思ってるの?!」

    「ハハハ、そうは仰いましてもお顔が真っ赤ですよお嬢様。…いや、ユキナ。」

    生まれて初めて親以外の者に名前を呼び捨てにされ驚く私。他の人間なら少し癇に障ったかもしれないが何故か蓮斗には腹が立たない。
    戸惑う私に構わず蓮斗は言葉を続けた。

    「純粋無垢な貴女様が知らない沢山の事…旦那様や奥様には到底聞けないような事も私が優しく教えて差し上げますよ。ユキナお嬢様。…ああ勿論、お嬢様と私2人だけの秘密でね。」

    きゅん

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  15. 年上の5人の不良を1人で撃退した漣瀬(ナミセ)君は振り向くと私の側に駆け寄り、私をギュッと強く抱きしめた。

    「…?!な、漣瀬君?」

    いきなり抱きしめられた私はどうして良いか分からず、ただ彼の背中に腕を回した。

    「全く…俺から離れちゃダメだろ?悪い子だな。」

    そういうと漣瀬君はいつもの私をからかう時の表情で微笑み、私の鼻をつんっと突いた。
    私は恥ずかしくて思わず顔を逸らしたが、彼の長い指がそれを許してくれず私の顎をクイっと持ち上げた。
    私の鼓動がだんだんとはやくなっていく。

    「あはは。顔真っ赤だね。…ほんと、可愛いヤツ。」

    いつものイタズラそうな顔で微笑む無邪気な漣瀬君。
    からかわないでと言おうとした時にはもう彼の顔が至近距離にあった。
    そして彼は私の唇に優しくキスをした。

    「マオはこれからもずっと俺だけのモノだから、俺から離れるなよ?」

    私は顔を真っ赤に染めたまま頷いた。

    きゅん

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