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  2. 「イースターって卵の祭りだよね。」


    たまに女子たちがはしゃいでる、毎年やって来るイベント。イースターなんて言葉、つい最近知った。やっぱり私は隠キャだからキラキラしたイベントとは縁が薄いのかな。


    「玉井、今日用事あるの?」

    「うん。」

    本当は家に帰っても寂しく夜ご飯を食べるだけ。家は母子家庭だから、お母さん夜遅くまで働いてて誰もいないんだ。でも、そんなことクラスの人気者である、白木君には言えない。本音を言える相手がいたらいいのに。私の気持ちと重なって、白木君が小さくため息をつく。



    「玉井はイースターなんて興味ない?」


    「……っ、そんなこと……。」

    言えない。私も一緒に季節のイベントを楽しみたい。でも、私には……。


    「あの、さ。」

    「俺の隠した玉子、見つけるまで返してあげない。」

    「決めたから。今日だけ特別、な。」


    きっと白木君は私の気持ちを知っている。

    きゅん

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