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  1. 99件ヒットしました

  2. 此処はゲームの世界…
    戦闘系ゲーム『WORLD MASTER』の世界。
    私達は数ヶ月前に此処に迷い込んだのだった…

    『疲れた…』
    そう言いながら彼…飛竜(ひりゅう)はギルドホームの最上階に位置する、ギルドの書斎に有る、椅子に腰掛けた
    私も『だな』と、言いながら、飛竜と一緒にお茶を飲む


    彼女…スカーレットは、お茶を飲みながら、ほっとしたように、顔を緩める
    それは、非常に幼く、非常に可愛い顔だった
    人を頼る事も、甘えも知らないような彼女の、そんな表情は、何とも言えない物だった
    でも、同時にこんな考えが浮上した

    “こんなにも可愛い彼女の表情を誰にも見られたくない”

    その瞬間、ふと気付くと、声が出ていた
    『スカーレット。その顔他の奴に見せるなよ』
    『無理だ。顔を見せるなと言うのは』
    『違う…その、緩んだ顔を俺以外に見せるな…て、意味だ』
    彼女の顔は急激に赤く染まった
    俺もだが。

    きゅん

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  3. 俺は、ヴァインがアンネの世話をしている事を知り、敢えて二人にしておこうと思い、自室へと向かった。
    『キィィィー…』
    古い木製のドアを俺が押すと、それらしい音をたてて開く。
    『…』
    俺は無言で後ろ手にドアを閉めつつ、自分のベッドを見た。
    (此処に…あいつと一緒に寝てたんだよな…)
    すると、急激に顔が熱くなっていくのが自分でも分かった。
    同時に、顔が真っ赤に成っている事も。
    (こんな所、誰にも見せられねぇ…)
    そう思い、俺は、本棚に敷き詰められた、本に集中する事にしたのだった…

    そんな事も知らない、彼の顔が真っ赤に成った原因の張本人の私は、彼の部屋のドアをノックしてから『入るぞ』と、開く。
    『…て、うわっ!?い、いつの間に居たんだ…?』
    珍しく彼は慌てた様子だった。
    『いや、さっきドアをノックして声をかけたのだが…あぁ、その本に集中していたのか』
    『そ、そうだ…』
    彼の本心を知るのはまだ先…

    きゅん

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  4. 『成瀬先輩ありがとうございました!
    再会しても助けてもらうとは、先輩にはお世話になりまくりっスねー』
    『捕まると面倒だしな…
    まぁでも、その場しのぎにしか成らないだろうな…』
    『後でしわ寄せが来ますね…ハハ…』
    『取り敢えず、教室向かったら釘刺しとくから』
    『へ?』
    意味が解らず困惑する
    『岬に…君、蘭ちゃん?だよね?』
    『はい!そうっス!』
    あんな一瞬で覚えてくれて嬉しい
    『蘭ちゃんいじめんなって釘刺すに決まってるでしょ?』
    『え、良いんですか!?
    ありがとうございまっス!』
    と、私は笑顔に成る
    これなら部活も安心して出来そうだ
    『あ、下駄箱違うからさ、又ね』
    『今日は、
    何かありがとうございました!
    又会ったときは、
    宜しくお願いしまっス!』
    (て、前も言った事言っちゃった…
    でも…
    こう言ったら今日みたいに、又会える気がするんっスよ…)
    青空に架かる虹に向かって、私はそう思うのだった

    きゅん

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  5. 『おーい、先輩帰らないんですか?
    親御さん達、下で待ってましたよ』

    今日は卒業式
    思い出と苦い心残りが少し有るこの学校と…誰かさんとお別れをする日

    『ヤダ
    昇降口混んでるもん』
    『先輩てば、親御さんは先輩のためにこれまで…』
    また、ほら、いつも通り
    でもこんなグチグチ説教を言う後輩の言葉でさえ最後なんてちょっとだけ悲しいな
    『君、何でそんなにグチグチ言うの?
    今日、もう最後だよ?
    もう、会わないんだよ?
    いーじゃん、親御さんがとかもう…さ』

    少し違う意味も含むなんて彼は知らないのだろう

    『そんなこと言うけど…
    俺は今日を最後にしませんよ』

    『え?』




    『俺は恋愛的に好きな先輩と離れたくないので今日を最後とは言わせません』




    『えぇー!?』

    『俺、結構本気なので覚悟しといて下さいね』

    最後の日が遠退いて、只の日常でもなく、甘い生活のスタートとなった
    そんな、卒業式。

    きゅん

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  6. 『おい、お前昼飯行かねぇの?
    この俺様が来てやったのにな』

    今日は卒業式
    思い出と苦い心残りが少し有るこの学校と…誰かさんとお別れをする日

    『ヤダ
    疲れたから休みたい』
    『お前なぁ、せっかく俺が予定空けてやったのに…』
    また、ほら、いつも通り
    でもこんなグチグチ文句を言う先輩の言葉でさえ最後なんてちょっとだけ悲しいな
    『先輩、何でそんなにグチグチ言うの?
    今日、もう最後だよ?
    もう、会わないんだよ?
    いーじゃん、せっかくとかもう…さ』

    少し違う意味も含むなんて彼は知らないのだろう

    『そんなこと言うけどな…
    俺は今日で最後にするつもり無いから』

    『え?』




    『俺様がせっかく好きな女のために卒業式に来てやったのに最後とか言わせるかよ』




    『えぇー!?』

    『俺様の女になる覚悟しとけよな』

    最後の日が遠退いて、只の日常でもなく、甘い生活のスタートとなった
    そんな、卒業式。

    きゅん

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  7. 『おいお前帰らないの?
    お前のお母さん達下で待ってたぞ?』

    今日は卒業式
    思い出と苦い心残りが少し有るこの学校と…誰かさんとお別れをする日

    『昇降口混んでるからヤダ』
    『お前なぁ、わざわざお前のお母さん達はお前のために…』
    また、ほら、いつも通り
    でもこんなグチグチ説教を言う君の言葉でさえ最後なんてちょっとだけ悲しいな
    『君、何でそんなにグチグチ言うの?
    今日、もう最後だよ?
    もう、会わないんだよ?
    いーじゃん、わざわざとかもう…さ』

    少し違う意味も含むなんて彼は知らないのだろう

    『そんなこと言うけど…
    俺は今日を最後する気はないけど?』

    『え?』




    『俺はお前と離れたくないぐらいお前が好きだから今日を最後になんかしない』




    『えぇー!?』

    『俺、今のわりと本気だから覚えとけよ?』

    最後の日が遠退いて、只の日常でもなく、甘い生活のスタートとなった
    そんな、卒業式。

    きゅん

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  8. 『おーい、何屋上に残ってるんだよお前
    そろそろ帰んないとマズいだろ』

    今日は卒業式
    思い出と苦い心残りが少し有るこの学校と…誰かさんとお別れをする日

    『ヤダ
    写真写真って人混みでうるさくされたらたまったもんじゃない』
    『いいか?親はな…』
    また、ほら、いつも通り
    でもこんなグチグチ言ってくる先生の言葉でさえ最後なんてちょっとだけ悲しいな
    『先生、何でそんなにグチグチ言うの?
    今日、もう最後だよ?
    もう、会わないんだよ?
    いーじゃん、責任問題とかもう…さ』

    少し違う意味も含むなんて彼は知らないのだろう

    『そんなこと言うけどな…
    俺は今日で最後にするつもり無いから』

    『え?』




    『いつか挨拶しにいく親御さんに嫌われてたまるかよ』




    『えぇー!?』

    『俺はお前を離す気ないから覚悟しとけ』

    最後の日が遠退いて、只の日常でもなく、甘い生活のスタートとなった
    そんな、卒業式。

    きゅん

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  9. それから俺は自分の気持ちを確かめるように彼女を観察するようになった
    そんなある日の事
    『レイヤ姉さん!見てくださいよこの写真!』
    『ん?どうかしたの?』
    どうやら休憩時間に入った様子の彼女とその上司?が会話をして居るのが聞こえた
    『めっちゃ可愛くないですか?
    もう一緒に住んでて幸せと言うか…!』
    『あらあら、あんたは最近幸せそうで良いねぇ』
    『えぇ、とても!』
    『しっかし写真沢山だねー幸せそうで何より』
    二人の会話に俺は完全に釘付けになっていた
    (一緒に住んでる…?しかも幸せ…?は?あいつ、まさか彼氏…いや…)

    “夫”

    という嫌な単語が脳裏によぎる
    (あーもーなんで此処まで来て気付くんだよ
    こんなことなら気付きたくなかった
    好きと気付いた時には手遅れなんてどこのドラマの話だよ)
    そんな皮肉めいた言葉を一言心の中で呟き店出た
    彼に恋心を自覚させるためのレイヤの罠だったとは二人は知らない

    きゅん

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  10. 「ほら、入って」
    幼なじみである彼に促され、私はドアの前に立つ
    (本棚の裏にドアを隠すなんて…ドラマみたい…!)
    そう、彼は芸能人
    記者に勘違いされてスクープなんて撮られたら大問題!
    今日は、彼に初めて新しい家に呼び出されたのだ
    「芸能人らしい…というかなんか、凄い仕掛けだね!」
    「…君のためだよ」
    「へ?」
    「なんでもないよ」
    「バタンッ」
    彼は、ドアを後ろ手に閉めた
    そして…

    『どうして…芸能人なった今でも、俺は君と会ってると思う?』

    その、突拍子もない質問に、言葉を失う
    「幼なじみ…だから…?」
    私が絞り出した言葉に、彼は横に首を振る
    「教えてあげる…だから…こっちに来て」
    促されるがままに、彼に近付くと…

    『チュッ…』

    『君が…好きだからだよ
    ねぇ、君は?』

    『ファーストキスと、
    この気持ちの責任とってよね』

    不器用なりに返した私の言葉に、彼は顔を真っ赤にして頷いた

    きゅん

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  11. 「あのさ」
    彼といつものように登校していると、彼が私に話しかけてきた。
    「なに?」
    と、聞き返すと…
    「お前…さ、
    噂とか気にしねぇの?」
    「え?」
    思わずキョトンとした顔で聞き返した。
    「いや…あのさ…
    俺ら…その…」
    みるみる内に何故か彼は顔を赤くする。
    「ん?熱?大丈夫?」
    「いや…あの…俺ら…
    付き合ってるって噂されてるけど…良いのか…?」
    「は!?///」
    「お前…ま、まさか聞いたことなかったのか!?」
    「は、初耳だよ!?////」
    「て、て言うかさ…//」
    「な、なに?///」

    「俺…噂、本当のことにする気だから覚悟しろよな」

    「え、そ、それって…」

    「言わせんな…馬鹿//」
    「ゴメン…//」
    「と、とにかく…覚えとけよ…
    じゃ、じゃあな!//////」
    逃げるように彼は教室へと消える
    「え!?//////」

    ドキドキの学校生活が始まりそうだ…//

    きゅん

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  12. 花火が夜空を彩る
    でも、私が見るのは花火ではなく、花火に照らされる君の遠い横顔
    (友達にドタキャンされて、何と無く花火大会の会場に来ちゃったけど…)

    (余計に惨めな気持ちになっちゃうな…)

    よりにもよって私の片想いの相手は一人、浴衣姿で花火を見詰めていた

    (きっと…誰かを待ってるんだろうな…)

    その人が来なきゃ良いのにとまで思うのに、声をかけられないのは…

    (だから、一人で花火大会なんか…)
    と、下を向いていると…

    『おい、花火見ないのかよ?』
    と、私に誰かが声をかけてきた

    誰かと顔を上げるとそこには…

    『瀬名くん…』

    片想いの相手がそこにはいた

    『待ち伏せしたのになかなか来ないからびっくりしたー』

    『ふぇ?…』

    『好きな人を待ち伏せしちゃダメ?』

    『良いよ
    私だって、君目当てで来た』

    素直に言えたのは赤面してる君のおかげ

    一際大きな花火が幸せな二人を照らした

    きゅん

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  13. 私はとある日の授業中、必死にメモをしていた
    (先生、書くの速過ぎる…)
    すると先生は突然手を止めた
    『じゃあ、今日は○日だから…出席番号○の人、(7)を答えなさい』
    (え、それ私じゃん!?)
    よりにもよって当たったのは唯一分からなかった問題の(7)
    (どうしよ…)
    と、一応返事をして立ち上がりつつも、考え込んでしまう
    そして、自分の机の上の教科書に視線を落とすと…

    (何この紙?)
    思わず謎のノートの端を雑に畳んだようなメモを先生にバレないように開く
    するとそこには…

    (これ、答え!?)

    『○△×です』
    『正解』
    (助かったー…でも、誰から?…)
    隣を見ると、メモを回収する男子が目に入る
    (隣の男子が助けてくれたのかな?…)
    『ありがと』

    こいつは俺がメモを渡すのにどれだけの勇気を必要としたか知らない

    そして彼はこのメモに引っ込み思案の私がどれだけ発表する勇気をもらったかを知らない

    きゅん

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  14. 『わぁ!雨じゃんか!』
    と、彼女は俺の肩を叩く
    『ん?どうしたんだよ?』
    『雨!雨って綺麗じゃない?この、線みたいなのが!』
    と、彼女は教室の窓を指差す

    (そんなに可愛い笑顔雨なんかに向けあがって…何か軽く妬ける…)

    『雨って私、好きだな!』

    (あーあー…ついに好きとまで言ったよこの人は…)
    (雨相手になんて、馬鹿馬鹿しいのは分かってるけど…流石に普通に妬ける…)
    『やっぱし雨って傘とかに当たる音とか可愛いし、降る所は綺麗だしさ!
    良いよね!』


    『は?
    お前の方が綺麗だし可愛いだろ?』


    俺は言ってしまった
    ついに言ってしまった
    言ったものはもう引っ込められない

    俺の顔はみるみるうちに赤くなっているのが自分でも分かった

    『ねぇ…い…今のホント?…』
    そう聞く彼女の顔も赤かった
    『ま…まぁ…ホント…だ…』

    やっとこの恋が進む音がした。

    きゅん

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  15. 俺は、ヴァインがアンネの世話をしている事を知り、敢えて二人にしておこうと思い、自室へと向かった。
    『キィィィー…』
    古い木製のドアを俺が押すと、それらしい音をたてて開く。
    『…』
    俺は無言で後ろ手にドアを閉めつつ、自分のベッドを見た。
    (此処に…あいつと一緒に寝てたんだよな…)
    すると、急激に顔が熱くなっていくのが自分でも分かった。
    同時に、顔が真っ赤に成っている事も。
    (こんな所、誰にも見せられねぇ…)
    そう思い、俺は、本棚に敷き詰められた、本に集中する事にしたのだった…

    そんな事も知らない、彼の顔が真っ赤に成った原因の張本人の私は、彼の部屋のドアをノックしてから『入るぞ』と、開く。
    『…て、うわっ!?い、いつの間に居たんだ…?』
    珍しく彼は慌てた様子だった。
    『いや、さっきドアをノックして声をかけたのだが…あぁ、その本に集中していたのか』
    『そ、そうだ…』
    彼の本心を知るのはまだ先…

    きゅん

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  16. 『わっ!?』 『あ!』
    二人の驚いた声は重なった
    部活のプリントが何枚か風で飛んでしまったのだ
    私は片想いの相手の彼と二人でプリントを探す
    そして、探している内に校舎裏まで来てしまった…
    『本当に無いね…』
    『でも、此処で数枚見つかったし、近くに有るだろ』
    そう、此処に飛んできた筈の最後の一枚が見当たらないのだ
    すると…

    『なぁ、お前の事好きだ』

    『…え?』
    『だから、お前の事が好きなんだよ』
    『えぇ!?』
    私は驚いて顔を真っ赤にして固まっていた
    すると…
    『お前は?』
    『え…わ…私も…私も!す!好きですっ!』
    『なぁ、ホントに?』
    彼は私の顔を覗き込んだ
    『う…うん』
    顔を真っ赤にして私は何とか答える
    すると…

    『顔真っ赤にするし、敬語に成るし…ホント…可愛い』
    彼まで顔を真っ赤にしてそう言う

    『チュッ…』キスをされた

    最後の一枚を告白のために彼が隠し持っていたのはまだ知らない

    きゅん

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  17. それは、下駄箱に私が着いた瞬間の事…
    下駄箱に着くと、丁度雨が降り始めた所だった
    でも、折り畳み傘さえ持っていてない
    (ついてないな…)と、ぼーっと立ち尽くしていた
    すると…
    『君、赤羽 明日香(あかばね あすか)ちゃんだよね?』
    『えぇ、まぁ』
    『この前のイベントの聞いたよ!歌声凄いね!』
    『ありがとうございます』
    そう、私は高校生ロックバンドのリーダー兼ボーカル
    有名かつ人気に成ったのは良いが、最近皆、私の歌しか見てくれない
    私の事を見てくれない
    有名人と仲が良いと言う称号目当てに話しかけてくる人も多い
    よりによってこの人は私の憧れの先輩
    そんな先輩にまで歌しか見てもらえてないのかと落ち込んだ
    『傘、持ってないなら一緒に帰ろう
    方向同じでしょ?』
    『まぁ、駅ですし同じですね』




    『君、優しいのは良いけど辛いんなら言いなよ?』

    不意に差し出された言葉は私の胸を暖かくした気がした…

    きゅん

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  18. 私には、憧れる先輩が居る…

    私はいじめられっ子を庇い、いじめっ子に追いかけられ、校舎裏に逃げてきた所だった
    すると…
    『あいつ何処行ったんだろー』
    いじめっ子の声だ
    マズイ…
    嫌な汗が額から一滴流れた
    すると…
    『こっち!』と、小声で誰かに言われ、校舎裏の突き当たりの角を曲がらされる
    そして、目の前にドアが現れた…

    憧れの先輩…凛斗(りんと)先輩は校舎裏の隠れた所に位置する此処、旧倉庫を見つけ、隠れ家にしているらしい
    先生すらまともに知らない秘密の場所…
    そう、先輩との二人だけの秘密…
    その甘い響きにとろけそうな顔を必死で抑える
    『先輩!助かりました!』
    『いや、別に…君、良い事してたんだしさ』
    『い、いえ!そんな!先輩に褒められるような…』

    彼女は俺の言葉に照れる
    (そんな顔すると勘違いしたくなる…
    秘密にして助けたのは、二人だけの秘密と時間が欲しかっただけ
    本人には秘密だけど…)

    きゅん

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  19. 『佐々木先生っ!!』
    私は一目散に駆け出して先生に抱き付いた。
    『私、もう待ちきれません!返事を…『しーっ!…』
    私の言葉を遮るように先生は口に人差し指をあてた。
    『行くぞ…』先生にそう、囁かれる。
    あぁ、やっと来るんだ。
    やっと言ってくれるんだ。
    この日が来たんだ。

    私はこの、佐々木先生に生徒の頃から片想いをしていた。
    そして、思いを打ち明けると…
    『お前が卒業しないと、手、出せないだろうが』
    何て、照れながらで言われ、卒業式終え、今日から始まっている筈の学校に返事を聞きに突撃したのだ。

    ついたのは、人気の少ない校舎裏だった。
    『ここなら人、来ないだろ…』と、先生は独り言を呟く。
    『えーと…その、なんだ
    あの…返事をしようと…』
    と、先生は真っ赤な顔をして軽くテンパり始める。
    ちょっと可愛いこんな所も好きだったりする。
    そして、照れ屋な佐々木先生は私に向かって手を伸ばして口を開き…?

    きゅん

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  20. 私は階段付近の曲がり角を曲がった。
    すると突然!?
    『ドスッ!!』
    『きゃっ!?』『うわっ!?』
    クラスメイトの眼鏡でお馴染みの物静かな早川君にぶつかってしまった。
    『大丈夫…?』
    と、問い掛けてくる彼には…眼鏡が無かった。
    しかも、素顔は超美形。
    目は大きいし、顔は小さいし、肌は色白。
    完璧顔は私にとってドストライクだった。
    『…』
    私は、そんな彼の素顔に唖然としていると…
    『カチャ…』と、早川君が眼鏡を掛けて、『痛い所とかない?』と、もう一度聞いてくる。
    『あ!だ!大丈夫っ!!大丈夫だからっ!!』
    と、両手を顔の前で振りまくりながら、慌てて反応した。

    まさか、この時既に早川君に片想いをされていて、告白や猛アタックを何度もされ、顔以外の素顔も知り、好きに成ってしまい、カレカノに成るとは、思いもしなかったのだった…

    きゅん

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  21. 彼女は影で苦しみ、泣き、叫んでいた。

    『私は憧れたの…二次元だって良いじゃない…私の憧れだもん…だけど!皆…皆…友達まで…皆…私の趣味を蔑んだ!…だから…一人でも良いから…誰でも良いから…認めてほしかったの!!…だから…カッコよく成りたかった!…必死で…必死で…死に物狂いで何でもやった!…皆の仕事…リーダーになる役職…先生の雑用…時にはいじめっ子を…殴った事だって有った!…そうして生きてきた…でも…そうしたら…自分のカッコいいが…分からなくなった!…辛かった…生きるためにしていたことが正しかったのか!間違ってたのか!…それさえ…分からなくなった!…だから…せめてものお守りに…憧れたあの人の画像を…生徒手帳に挟んでちゃダメ?…』

    『俺に許可取る必要なんかねー…お前の自由だろ?…』

    彼は、彼の隣にしゃがんでいる私の風に靡く髪をぐしゃっとした

    それだけで、十分だった
    涙の止まる私は笑った

    きゅん

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