ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

野いちご学園メニュー

ようこそゲストさん

  1. 13件ヒットしました

  2. 「だっさ!」

    卒業式の事前練習で低血糖を起こしてしまい
    保健室に連れてこられた


    「生徒にダサいなんて言わないでください」

    先生と生徒の立場で好きになるなんて漫画の世界だけだと思っていた

    「とりあえず帰って寝ろ」

    今日家に帰ればもう先生と会うのは卒業式の日だけ·····


    下校のために用意されたカバンの中から
    1つの包み紙を出す


    「先生」

    「なに?」

    「今日でもう最後だから」

    私は手作りのチョコレートを渡す

    「あのな·····生徒からこんなの貰えないの」

    そう言いながら包み紙を開け先生はチョコレートを1口頬張る

    「食べてるじゃ·····」

    私の口は先生の唇によって塞がれる

    そして甘い甘いチョコレートが口の中に入ってきた

    「ダメだけど·····これは応急処置な」

    火照る顔を隠す

    「あと2週間我慢しろ」

    背中を見せた先生の耳は真っ赤に染まっていた

    きゅん

    9

    よしもと ゆうかさんをフォロー

    通報する

  3. それは寒さが強くなってきた
    ホワイトクリスマス

    いつもの様にコタツにミカン
    そして借りてきたDVD

    私達はロマンチックなイルミネーションなんて
    全く興味がなかった

    「優斗~寒いよ~」

    「コタツ入ってるじゃん」

    「それでも寒い」

    優斗のお腹に冷え切った手を当てる

    「冷たッ!!」

    そう言って優斗は私の手を触る
    その瞬間
    私の指に冷たい何かを感じた

    慌てて指を見ると

    右手の薬指には
    小さいけれどしっかり光るダイヤが付いている

    「え·····?」

    「俺はなんも言わないからな!!」

    口下手で照れ屋な優斗の顔がだんだん赤く染まっていくのが見える

    「優斗·····」

    「恥ずかしいからなんも言うな」

    「一つだけ言わせて」

    「·····何?」

    「普通プロポーズの時って左手の薬指だけどね」

    無言で指輪をつけ直す優斗

    共に白髪が増えるまで
    ずっと一緒に居ようね…

    きゅん

    6

    よしもと ゆうかさんをフォロー

    通報する

  4. 『俺甘いの苦手だから』

    やんわりと断ったはずのバレンタイン

    「今年も胸焼けしそうね…」

    俺の机を見て苦笑いをする幼なじみの佳奈
    毎年並ぶのはビターなチョコの山

    確かに甘いのは苦手だとは言ったけど…
    女の子の発想の転換が凄すぎて言葉が出ない

    「モテる男は辛いね、お返し大変そう」

    「他人事だと思って……」

    俺は沢山のチョコレートよりも
    ただ1人のそれだけが欲しい

    「そろそろ行かなきゃ!」

    「おう」

    カバンと綺麗な紙袋を持つ佳奈が立ち上がり背を向ける

    「あ、忘れてた」

    振り返り紙袋とは違う袋を俺に渡す

    「胸焼けついでに餞別!」

    ビニールに包まれたチョコレート
    それを手で掴み1口食べる

    俺の好きな甘いチョコレート…

    他の誰かの元へ去っていく彼女の背中
    指の先で溶けていくそれをもう1口食べる

    「ハハハッ…これ甘すぎ」

    俺の特別な1口を君は知らない

    きゅん

    7

    よしもと ゆうかさんをフォロー

    通報する

  5. 「ねぇ!春奈見て見て!!」

    満面の笑みで6つに割れた腹筋を見せてくる
    幼なじみの幸太郎
    半年前とは見違えるほどになっていた

    「何キロ痩せたの?」

    「体重的には15キロかな?
    でも体脂肪率は1桁!!」

    「サイボーグかよ」

    半年間頑張っていたのは私が1番よく知っている

    小さい頃からぽっちゃり体型で
    何をしてもドン臭くて
    歌も下手だし
    服もダサい

    ……だけど
    人一倍優しくて
    絶対に人の悪口なんて言わない

    好きな子が出来て
    毎日努力していたのも全部見てきた

    「頑張ったね!」

    「これも愛の力かな??」

    私の大好きな八重歯を見せて笑う幸太郎の目に映っているのは私じゃない

    「決めた……俺、告白する」

    幸太郎の言葉に疼く胸の鼓動を悟られないように
    笑顔で彼を後押しする
    通り過ぎる彼の背中を見つめ
    もう届くはずのない気持ちが溢れ出した


    「…幸太郎……ダイスキダヨ」

    きゅん

    7

    よしもと ゆうかさんをフォロー

    通報する

  6. HRをサボり校舎裏で寝ていると
    目の前で双子の兄貴の春斗が告られている
    「ハルくんが好きです!!」
    さらにその先には隠れている幼なじみの雪菜が居た
    大丈夫……
    いつもみたいに『ごめんね』って言って
    雪菜の元へ行くはずだ
    __そう思っていた

    「俺も……好きだよ」
    春斗の口から出た言葉に耳を疑う
    俺は春斗の隣で笑う雪菜が好きだった
    俺の隣じゃなくても雪菜が笑っていてくれるならそれで良かったのに……
    雪菜は踵を返し中庭に戻っていく
    さっきまで晴れていたはずの空は
    厚い雲がかかり今にも雨が降り出しそうだった
    校舎に戻ろうとすると
    ベンチに座った雪菜がいた
    降り出した雨に顔を濡らし
    まるで泣いているようだった
    __クソっ!!!!
    力いっぱい壁を殴る
    今すぐ雪菜を抱きしめたい
    だけど雪菜を笑顔に出来るのは俺じゃない
    雪菜のように空を仰ぐと
    大粒の雨は俺の頬を滑り落ちる
    まるで俺の涙のように……

    きゅん

    8

    よしもと ゆうかさんをフォロー

    通報する

  7. 「ハル君が好き!」

    いつもの学校
    いつもの放課後
    いつもみたいに『ごめんね』って
    君は困ったように笑うんだ

    そう思っていた

    「俺も……好きなんだ」

    幼なじみのハルがいつものように呼び出されたと聞いて
    ちょっとからかうつもりだった
    『何見てんだよ!バカ』って
    いつも私の髪をクシャッと撫でるハルの手は
    私じゃない誰かの髪を撫でている

    胸が苦しくなって私は踵を返す

    空はこんなに青いのに
    雨の日のようにハルが見えなくなる

    もっと素直になれていたら
    ずっと隣に居れたのは私かもしれない


    (今更何を言っても信じて貰えないね……)

    いつも隣で聴いていた優しいあの人の笑い声は
    今遠くから聞こえてくる

    いつもの情景が歪み始めて
    いつもの音が不響和音になって
    私は目を閉じイヤフォンを付ける
    貴方の色を無くすために……

    ___本当の私を知ってる?
    私の全ては貴方でした

    きゅん

    7

    よしもと ゆうかさんをフォロー

    通報する

  8. 卒業式__
    幼なじみの奏太と帰るのは今日で最後……

    今まで伝えられなかった想いを
    かすみ草の花に込めて伝えよう……




    この3年間


    何度この道を歩いただろう


    茜色の夕陽は沈むと


    まだ少し肌寒い



    冷たい風が吹いてきたから


    少しだけ手を繋いであるこう



    風になびく桜並木道


    これからは別の道を歩いて行くけれど

    また必ず会えるから……

    きゅん

    4

    よしもと ゆうかさんをフォロー

    通報する

  9. 「あ、この公園!懐かしい」

    卒業式の帰り道
    2人で公園に入りベンチに腰掛けた


    「……」


    「…………」


    「咲ー?俺居なくなるの寂しくない?」


    「んー?大丈夫」


    「咲さー強がんなくていいよ」


    「強がってない……強がりじゃなくて強いんだよ」


    「なんだそれ」


    涙が溢れて来そうになって
    茜色の空を仰ぐ


    「咲……楽しかったな」


    「うん」


    「咲?」


    「何?」


    「さーき!!」


    「だから何?!」


    しつこく名前を呼ばれる



    奏太の方を向くけれど
    彼の顔は夕日に照らされ表情を見ることが出来ない


    「これ咲の為に取っといたんだ」


    そう言って渡された第2ボタン



    しっかりと握ったその手は
    私たちの未来へ続いていく……

    きゅん

    8

    よしもと ゆうかさんをフォロー

    通報する

  10. ……一葉【いちよう】を信じてみよう


    私は乱れていた制服のリボンに手をかける


    震える手でボタンを外しシャツを脱ぐと


    制服からは見えないあの日の傷跡が見える



    誰にも見せることなんてないと思ってた……


    「こんなのでごめんね……」


    咄嗟に出た言葉
    泣きそうになるのを抑える


    「三葉【みつば】…ごめん…」


    その言葉に私はまた顔を背けた


    ……やっぱり見せるじゃなかった


    こんな身体じゃ引かれるに決まっている……


    けれど一葉は何も言わずに私を抱きしめた


    そして肩や胸元にある痣を優しく指までなぞる


    私の胸はドクンと脈を打つ


    そのまま髪をかきあげ私を呼ぶベッドに寝かせた

    「三葉……気づいてあげられなくてごめん………」

    一葉は私に優しくキスをした……




    あの日一葉を選んだ事

    私は後悔しない

    例え私たちにどんな運命が待っていようとも……

    きゅん

    4

    よしもと ゆうかさんをフォロー

    通報する

  11. 私と幼馴染の光は

    勉強するのも
    悪いことをするのも
    ずっと2人一緒だった

    光の横顔を見てふと幼い頃の思い出が蘇る


    それは小学生の頃

    ある日の帰り道





    光は私の右手を握り

    「ゆあ、ぼく、絶対ゆあを守れるような男になるから!
    だから、絶対にこの手を離さないようにしよう!
    誰も助けてくれないならぼくがゆあを助けるから!」


    私もしっかり光の手を握り返した




    それは小さな小さな二人の誓い


    光は今でも覚えているかな?


    視線を感じたのか光が私の方を見る

    「優愛?どうした?」


    「ううん、何でもない」

    「何だそれ」

    そう言うと
    光は私に左手を差し出した

    「ほら」

    私はその手を握る

    握り返した光の左手に逞しさを感じ
    これから先もずっとこの手が離れないことを祈った

    きゅん

    11

    よしもと ゆうかさんをフォロー

    通報する

  12. 今日裕太のお葬式が終わった

    17歳‥

    短い彼の人生の幕が下りた

    「ユキちゃん?」

    声のする方を向くと裕太のお姉さんが立って居た

    「これ‥
    裕太が亡くなった時ポケットに入れてたの
    アナタに渡したかったみたい、良かったら受け取ってくれない?」

    渡してくれたのは小さな箱


    受け取り一礼をする

    私は急いで学校の屋上にやってきた
    いつも裕太とじゃれあってた場所

    そこでそっと箱を開けると

    雪の結晶をモチーフにしたピアスと小さく折りたたまれた手紙

    ー・・

    ユキへ

    少し早いけどお誕生日おめでとう
    恥ずかしくて面と向かってはいえないけど
    ユキが大好きだよ
    雪の結晶なんてベターすぎるけど
    俺が一緒に居られない時でも
    このピアスがユキのお守りになってくれますように

    裕太

    ー・・

    震える手を抑えピアスを耳につける

    とめどなく流れる涙を拭い

    私はゆっくり空を見つめた

    きゅん

    35

    よしもと ゆうかさんをフォロー

    通報する

  13. 「ごめん、俺彼女いるから」

    私、一ノ瀬ハルカは
    大好きだった先輩に告白して
    見事に玉砕しました




    「うぅ‥ぇーん‥!!!!!!」

    「ハルカ‥もう泣くなって!」

    隣でずっと慰めてくれるのは
    幼馴染のユウ

    「だってぇー先輩に彼女がいたなんて知らなかったんだもーん!!
    だって私の運命の人は黒髪でぇー、メガネかけててぇ‥それからぁ〜」

    「何だよその運命の人って‥」

    「占いに書いてあったの!私の運命の人!!」

    「あー!!もう!!」

    イライラした顔をしたユウは
    ポケットに入っていたアメを口に放り込む

    「運命ってさ誰かに決められることじゃないと思う‥泣いてしまうような運命なら俺が奇跡で塗り替えてやるよ!ハルカ‥お前が好きだ‥」

    そういうとユウは力強く私を抱きしめて

    甘い甘いキスをした

    きゅん

    7

    よしもと ゆうかさんをフォロー

    通報する

  14. 放課後の音楽室‥

    コンクールを間近に控え
    ピアノの練習をしていた

    何度も同じ曲を弾いているせいか
    指が先走り気持ちが込められない

    ジャーン!!!!!!
    「もう!!何でよ!!」

    ピアノに八つ当たりする
    私はもう限界だった

    ーガラッ

    その時の音楽室の扉が開いた

    それは憧れの先輩

    彼は席を変わるように私に促す


    先輩がピアノの前に座ると空気が一変した


    私が弾いていたのと同じ曲ー・・

    先輩が奏でるその曲は
    まるで真っ白なキャンバスに鮮やかな色が広がって行くようだった


    「ピアノの音は弾く者の気持ちを表す」

    そういうと先輩は私を椅子に座らせ
    そっと私の手を取り鍵盤に置く

    そして包み込むようにメロディーを奏で始めた

    「俺の気持ち伝わった?」

    「‥え?」

    「好きだよ」
    耳元で囁く先輩の声

    2人だけの音楽室を真っ赤な夕焼けが照らし
    私の赤らむ頰を隠してくれていた

    きゅん

    27

    よしもと ゆうかさんをフォロー

    通報する

▲