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  2. 「せんせ。今日も音楽室借りるね!」
    「あいよー。ほら、鍵。」
    音楽教師によって投げられた音楽室の鍵をキャッチして、私は音楽室へ駆け出した。
    私の家はちょっと厳しくて、やりたかった習い事ができていない。だから、放課後にひとりでピアノを弾いている。
    「えーと、ここがこれでー、」
    そう、独学で、スマホを駆使して。

    ドビュッシー「月の光」。
    小さい頃からずっと好きで、ずっと弾いてみたくて、今日、やっと出来そうな曲。
    「はじめよう。」
    鍵盤に手を滑らせ、集中して始める。

    「ひ、弾けたぁ~。」
    ほっとして、肩の力を抜く。
    突然聞こえた拍手。
    「お前、よくここまで頑張ったな。」
    「あ、治。」
    幼馴染みの治の姿があった。
    「で、これ、ご褒美。」
    ずんずんと、治が近づいてくる。
    顎に指を添えられて、そのまま上を向かされる。
    唇に柔らかい感触。目の前には治の顔。
    「ご褒美、俺でもいい?」

    きゅん

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  3. お昼ご飯を食べながら、同級生に愚痴を聞いてもらう。
    「でさー、あいつったら、また彼女変えてやんの。信じらんない。なんでそんなモテるんだろう。いや、モテるのはまだいいんだけどさ、なんで彼女いちいち変えんだろ。なめすぎな。ね?そう思うよね?」
    苦笑いしながら頷いてくれる同級生くん。
    幼馴染みとかではまったくなくてね。
    ただ、趣味とかがいい感じにハマったのよ。

    「お前って、いっつも彼の話しかしないね。」
    突然聞こえた同級生くんの声に、驚く。
    いつもより声が低い。
    「そんなことない…と思いますけども…」
    びくびくしながら答える。
    「まぁ、いいや。」
    そういって、にっこり笑ってくる。

    「お前が誰のこと好きでも、
     必ず俺を好きにさせるから。」

    きゅん

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  4. 今日は付き合っている先輩とお家デート。
    すごいドキドキ。

    やっぱりかっこいいなぁ。
    先輩の横顔を見ながら思う。
    先輩は、いつもクールでかっこいい。運動、勉強、なんでもかかってこい、俺が相手してやるよ、って感じ。
    当然モテるので、付き合うのも大変。

    「せ、先輩?なに挙動不審になってるんですか?」
    先輩の顔を覗きこむようにして首を傾ける。
    たちまち真っ赤に染まる先輩。
    「ちょ、おま、それ、もう、あ”あ”ー、もう。」
    あ”あ”ーと奇声を発する先輩。
    いつものクールさは何処へ?
    「もう、お前が可愛すぎるんだよ。それが悪いんだよ。もう。」
    先輩の言葉に二人して赤くなる。

    ぎこちなく、唇が重なった。

    きゅん

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  5. 「お前、部活抜けてきたの?」
    部活中に、飲み物を買いに自動販売機のある昇降口へ来ていたときだった。
    不意に、後ろから声をかけられる。
    「しょーたじゃん。違うよ、飲み物買いに来ただけ。お前は?」
    「俺も。」
    「あっそ。」
    会話を中断し、スポーツドリンクを買う。
    「じゃ。あんたも部活頑張りなよ。」
    翔太に一言かけ、部活に戻ろうとする。
    「おうよ。お前もちゃんと汗拭けよ。風邪引くかんな。」
    すれ違い様にショートカットの髪をくしゃり、とされる。

    しんぞうがうるさい。

    きゅん

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  6. 窓から見えるのは、山、山、山。
    ドがつくほどの田舎で、私は小説を書いている。
    人がいなくなった放課後に、
    一人ノートを開き、ペンを走らせる。

    ―ガラッ

    教室の扉が開く音。でも、なんで?
    この時間は部活でみんないないはず。
    そう思い、扉の方を向く。
    そこには、目を丸くした隣の席の男子がいた。
    「なにしてるの?」
    隠す間も無く、ノートを取り上げられ、読まれる。

    訪れる静寂。桜木くん、よく見るとめんこい顔してるなー。
    そんなことを思っていたとき。
    「めんこいなぁ。」
    桜木くんの口からこぼれた言葉。
    「小説家、なりたいんだろ?だから、こうやってどりよしてるんでしょ?」
    突然の質問にどぎまぎしながら答える。
    「そう、だけど…。」
    答えた瞬間、頭に微かな重み。
    「偉い、偉い」
    桜木くんが私の頭をなでなでする。

    その後、部活行かなきゃ!と教室を飛び出した彼。
    私の心臓がまだうるさいのはなぜ?

    きゅん

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