ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 今年も彼に連れられ、とある公園の樹の下で。

    深まっていく秋の季節の様に、一層深まっていく彼の愛情。

    ハグされる背中越しに、彼の胸の鼓動からそれを読み取り、涙を流す。

    「好きになって、良かった」

    私の涙を優しく手で払い、喜ぶ、彼。

    でも、ごめんなさい、勘違いさせ続けてしまって。

    これは、悲しみの涙なの。

    ここは、あなたに告白された場所でもあり、私が他の男の子と失恋を慰めあった場所でもあるの。



    ー〇〇公園の樹の下で、待ってるわー

    四日経っても、待ち人来たらず。

    ー〇〇公園の樹の下で、待ってるから…ー

    そのあなたの想いに流されて…その三日後、私が告白した待ち人からのOKの返事が…

    ー後三日が、待てなかったー

    あなたに告白された時、涙を流して喜びました。ただしそれは、私の恋愛の間の悪さに、笑うしかなかった為。


    深まる秋の日の恋。落ち葉に埋もれゆく、初恋。

    きゅん

    3

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  3. 「…そう言う訳で、私にアドバイスを求めたいと?」

    「せっ、先生は、パティシエの資格もお持ちの様ですから。

    その道の経験値が高いでしょうから!」

    ー美味いんだけれど、何かこう、甘さが足りない気がするんだよな。

    何か、あと一押し…ー

    もうすぐ誕生日の彼氏君に、ケーキの試作品を食べてもらった感想が、これ。

    試作品は、これで三度目よ!

    「成る程、君のケーキを味見させてもらって、何となく分かったよ。

    きっと君の彼氏は、感受性が豊かなんだよ。

    恐らく、君のケーキに足りない甘みとは…」

    不意に先生の綺麗な指先が、私の下顎をクイっとやり、優しい眼差しで、私の口の中にケーキを運んだ。

    口の中一杯に広がる、未知の、甘さ。

    「それは、『ムード』だ。上手く作るだけではなく、雰囲気作りも、ね」

    ー先生、スミマセン。経験値が高過ぎです。

    甘過ぎっ(//∇//)ー

    きゅん

    6

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  4. 「あれ、瑞稀。まだ治ってないのぉ?」

    「えっ?」

    「えっ?じゃねえって、それ、その左人差し指の絆創膏…

    ずいぶん前に、俺が巻いてやったものじゃね?

    まだ治らねーの?大丈夫か?」




    ー大丈夫か?絆創膏あるから、巻いてやるよー

    …少しガサツな所もあるけれど、真剣な眼差しで人の心配をしてくれるコイツの優しさに、ドキドキさせられて、好きになって、そして…

    ーねえ、知ってた、瑞稀?あの子三組の山野さんと付き合ってるんだってー

    ーえっ!あ…ああそうなんだ、ふ〜ん…ー

    「…おいおい、何ぼーっとしてるんだよ、人の話聞いてる…」

    「その内外すわよ、アンタに言われなくったって!」

    「な、何だよ、ったく、せっかく人が心配してやってんのにさ。

    じゃあな、また明日!」

    「…」

    ーその内外すわよ…


    傷が癒えたらねー

    放課後の教室。とある一つの失恋物語。

    きゅん

    8

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