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───恋焦がれ
好きに、なってしまった。
でも、この気持ちには蓋を。
忘れて、いつも通りに笑うの。
どうか、この気持ちに───気づかないで。
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──眠い…
こんな暖かい日差しだと、眠くなるのは当然。
「ふぁ~」
欠伸なんて何回目だろう?
ここは、我慢せずにお昼寝でもしよう!
そうと決まれば──
「ふうまくん、枕!」
「は?勝手にそこらで寝てろよ」
こう言ってるけど、なんだかんだ膝枕してくれるんだよね!
「えへへ、きもちー」
暖かな日差し、ふうまくんの枕……最高!
「おやすみぃ~」
逆らえない眠気に、私は瞼を閉じた。
◇
「くそ…どれだけ振り回さればいいんだよ」
膝の上で寝ている鈴の頭を撫でる。
「ん~……ふぅ、ま…くん…へへ」
「………………あーやべえ」
可愛い、可愛すぎる。
そして、無防備だ。
「──鈴…」
寝顔や笑顔を見るのも、こうやって膝枕するのも、これから先俺だけでいい。
他の野郎の所に行くなんて、許さない。
「ずっと俺から離れんなよ」
そう呟くと、俺は目を瞑った。
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由奈ver.
─私は、軽い女。
「由奈ちゃん!今夜俺とどう?」
今日も声を掛けられる。
「えー、そうだなぁ」
にこ、と笑えば顔を赤くする男。
「で、いいよね!?」
「うん、もちろ──」
途端に、腕を引かれて軽く口を塞がれた。
誰の手?──そんなの決まってる。
「由奈~?何やってんのー」
この、おちゃらけた声は─
「……蓮」
小さく声を漏らすと、蓮は男に視線を移した。
「あのさー、この子に手出さないでくんない?」
「ひっ、」
どうしたのか、男は恐怖に顔を歪めて去っていった。
「なんでいるの」
いつも、いつも蓮はこうやって邪魔をしてくる。
嫌がらせならやめてほしい。
「そりゃ、阻止するためでしょー」
ぐい、と両手で頬を捕まれ、上を向かされる。
「なぁ、」
ゆっくり、近づく顔。
「他の男なんて見ないで、俺だけ見てなよ」
何も言えない私に、噛み付くようなキスを落とした。
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蓮ver.
─俺には、ずっと好きな奴がいる。
「今夜俺とどう?」
今日も、声を掛けられている由奈。
それを無情に見つめる。
由奈はよくに言う遊び人だ。
毎回、違う男と─。
でももう、我慢できない。
「で、いいよね!?」
「うん、もちろ──」
──行かせない。
ぐい、と由奈の腕を引き、手で口を塞いだ。
ふわふわとした髪、柔らかい唇──。
名前を呼ばれて、頬が緩みそうになる。
男に視線を移す。
「あのさー、この子に手出さないでくんない?」
由奈から見えないように睨むと、小さく悲鳴を上げて去っていった。
……なんで此処にいるのかって、誘いを受けさせないようにするためだ。
由奈の頬を掴んで、上を向かせる。
視線が絡んで、顔を近づかせる。
──我慢なんかできない。
「他の男なんて見ないで、俺だけ見てなよ」
何も言わない由奈に、噛み付くようなキスを落とした。
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久しぶりに見た気がする。
「─澪」
彼の制服姿を。
「奏多、高校には通うの?」
中学の頃も、初めは通っていたけど、後半からは通わなくなった奏多。
成績は良かったから、無事に卒業して高校に進学できた。
「ん、通うよ」
「また、後から不登校になるんでしょ」
なんで、初めは通って後から通わなくなるんだろう。
「学校は煩いから行きたくないんだよ」
「なら、最初から行かなかったらいいのに」
煩いのは奏多がモテるからでしょ。
「──分かってないね、澪は」
近づいて、私の髪をサラリと撫でる奏多。
いつもと違う雰囲気に、心臓が鳴った。
「高校に行くと、澪に男が寄ってくるから。俺が牽制しなきゃいけないでしょ?」
「え、」
頬を撫でられて、顔が近づく。
「…澪は誰にも渡さない──俺のだって、知ら見せなきゃね」
そう言って、額にキスを落とした。
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「わぁい、また佳奈と同クラだ~」
やった~と笑顔のコイツは、幼馴染の幸也。
いや、それよりも…また同じクラス…!?
「嘘でしょ…」
最悪だ、神様は私を恨んでいるのか…!
「これでまた、ずっと一緒にいられるねっ」
「…逃げるわ」
……やばい、本当にやばい。
そう思いながら、幸也を置いて歩いた───
つもりだった。
「幸也、離して」
腕を掴まれていて、歩けないんだけど!
「えぇ、やだ」
可愛いけど、やだじゃない!
これじゃ、逃げられないじゃんか。
「─まったくさぁ、僕が何の為に同クラにしたと思うの?先生まで脅したのに」
「…へ」
脅した…?同クラ……、あぁそうだよ、幸也はこういう奴だった。
でも、何の為…?
「なんで佳奈は逃げるの~」
いや、そんなの…
「何にしろ、逃がさないけどね
佳奈の全部は、僕のものなんだから」
身の安全の為だよ!
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─高校に入学した。
この学校を選んだのは、私の好きな先輩がいるから。
告白はしない。だって先輩はモテるから。
だから、私は見てるだけでよかった。
──よかった、のに。
「ゆーいちゃん、久しぶり?まさか同じ学校来るなんてね~」
この状況は、何?
なんで私は、放課後の教室に先輩と2人でいるの?
「え、っと…久しぶりです…」
「ふは、相変わらずかわいー」
先輩何言って…!
「……てか、なんでこの学校にしたの?」
「ぅ、その…」
これ、本当の事言っちゃっていいの?
「教えて、ね?」
先輩、何で笑ってるんですか…っ?
うぅ、もう言っちゃえっ!
「…せん、ぱいが、いるから…追いかけて、来ちゃいまし…た」
「………は」
あ、その顔。
笑ってたのに、今は顔を微かに紅くして、余裕がなさそうな顔。
「…不意打ちはダメだろ…っ」
全部、好きです。
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「好きです!」
「……ごめん」
また告白されてる。
これを見るのは何度目だろ。
特に何も思わないけど、女の子が可哀想だ。
泣きながら去っていく子を見ながら、私は告白されていた男の所まで歩いた。
「葵、お疲れー」
「…っ、由梨?」
急に私が現れて驚いている彼は、幼馴染。
……まぁ、イケメンだよね。
「いい加減、誰かと付き合えばいいのに」
葵は何人の子をフったんだろう。
「……」
「葵?」
無言になったけどどうした。
「…由梨は、俺が他の奴と付き合ってもいいの?」
「へ?」
「俺は、やだよ」
「ぇ、ちょ…近くないですか?」
ぐいっ、と腕を引かれて距離が近づく。
葵に彼女が出来たら、そりゃ寂しいけど…。
何が言いたいの?
「彼女は、由梨しかいないよ」
「ん?」
「…好きだって言ってんの」
ちゅ、と頬にキスされて、私はフリーズしたのだった。
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「お待たせ……って」
委員会が終わった私は、一緒に帰る約束をしていた幼馴染を呼びに来た…のだが。
「寝てる…」
整った顔、サラリとした髪。
何もかも完璧なのがたまにムカつく。
周りに冷たいのに、私には優しい所とか、こんな無防備に寝てる所とか……全部。
「…ムカつくのよ」
眠ってる彼に気付かれないように、そっと髪にキスを落とした。
「……頭冷やしてこ──っ!」
教室を出ようと、踵を返した時。
ぐい、と腕を引かれて後ろから何かに包まれた。
「何がムカつくんだ?」
「…別に」
抱きしめられている、と気づくのは遅くなかった。
「帰るんでしょ、離して」
これ以上は心臓に悪いと思い、離れようとする。
「やだ」
「嫌じゃな……ゎ、」
突然 顎を引かれて、上を向かされる。
目が合って、顔に熱が集まった気がした。
「キスするなら、ちゃんとココにしろよ」
ゆっくりと唇をなぞられた後───…
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「相良先輩います……か…わお」
私は今、先輩である相良先輩の教室に来ていた。
チョコを作ったから、渡そうと思ったけど…無理かな!
「相良くん、チョコ受け取って!」
「作ったからよければ食べて?」
「相良くん──」
先輩、モテモテなようで。お疲れ様です。
あんなにチョコ貰ってるなら、別に渡さなくてもいいよね。
このチョコどうしよう。
「あれ?陽菜ちゃん、2年の教室に来てどうしたの?」
この声は!
「碓氷先輩?」
「うん、碓氷先輩だよ」
なんと、相良先輩の友達の碓氷先輩でした!
先輩、丁度いいところに来てくれましたね。
「碓氷先輩、良ければこのチョコ受け取ってください」
「え?愁はいいの?」
愁とは、相良先輩の事だ。
「はい、沢山貰ってるようだし、私のは義理なんでいらないと思って」
「…そっか(義理…ね、愁ドンマイ)じゃあ、貰おうかな」
「──ダメに決まってんだろ」
_②に続く
☪︎まふさんをフォロー
②続き_
「──ダメに決まってんだろ」
「え?」
私の後ろから突然聞こえてきた声。…相良先輩?
「雅人、そのチョコは俺のだ」
「はいはい」
碓氷先輩に渡したチョコを、相良先輩は奪うように受け取る。
「行くぞ、陽菜」
先輩に腕を引かれる。
「ちょ、相良先輩っ!?」
*
連れて来られたのは、誰もいない図書室。
ずっと無言だったから、なんだか怖い。
「お前、俺にチョコ渡さねえつもりだったのか?」
「いえ、先輩沢山貰ってたようなのでいらないと思って」
「他の奴のなんて受け取ってねーよ」
「ひどいですね」
どんな鬼畜野郎ですか。
「…。つかお前、義理ってどういう事だよ」
「普通に義理ですけど」
「クソ、次は作ってこいよ」
「はい?」
「今回は義理で我慢してやる。でも来年は、本命チョコを持ってこいよ」
「意味が分かりません」
どういう事?
「好きだって言ってんだよ」
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「おい」
「……ぅ、」
「チョコ、くれねぇの?」
机に腕を置き、見つめてくる幼馴染。
「え、と…」
一応、作ってはいるんだけど…。
「別の奴にはやってたのに、俺にはくれないんだ?」
「ちが、「まぁ、でも」」
カタン、と席を立ち、近づいてくる。
ち、近い……!
「お前が俺以外を好きになるなんて事、ないもんな?」
「へっ……!」
「言ってる意味分かるだろ?
だからチョコじゃなくて、お前をもらう。」
もう、限界です……!
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「おーい、高橋。チョコくれねーの?」
「ぅ……先生」
誰もいない教室、いるのは私と先生だけ。
「あーあ、楽しみにしてたのになー」
チョコは作っている。でも、他の子に比べたら、大したことないし…!
「あの…その、」
どうしよう、後ろに隠しているチョコ渡してさっさと帰ろう…!
「っどうぞ!…ではさよなら!」
「ちょい待て」
帰ろうとしたのに、腕を掴まれて動けない。
絶対、顔真っ赤になってる…!
「何か言うことない?」
「え、」
言うこと……って…ぇ、それは流石に恥ずかしい!
「ほら、言ってみろ美優」
「ぅぅ……」
急に名前呼びはやめてください!
「…す、き…です」
「聞こえねえな」
もうどうにもなれ…!
「好きです!」
そう言うと、暖かい温もりに包まれた。
「ん、俺も好き」
見上げると、最高級の笑顔がありました…。
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「せんぱーい!」
「……モグモグ」
「先輩っ」
「……モグ、?」
腕の中にあるたくさんのチョコを食べているのに、さっきから後輩がうるさい。
今日は女の子が男の子にチョコを渡す日らしい。
でも私は──、
「先輩、チョコくださいよ〜」
「やだ」
これは私のチョコだ!
今日のために、友達用と自分用に作ったチョコ達。今食べてるのは、自分用に作ったトリュフ。
「あんた、女子からもらってたじゃん」
私は見たぞ、朝の校門前でたくさんもらってるの。ずるい。
「…先輩のしかいらないのに」
何か言ってるけど気にしない。
チョコは渡さないよ。
「…なら、無理やりにでも奪いますよ」
「──んむ、」
ぐい、と腕を引かれたと思ったら、口に違和感。
短くリップ音がして、離れていく。
「ごちそうさまです、先輩♡」
……………喰われた。
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「華奈ちゃーんっ!おはよ〜」
「……」
朝、家を出ると幼馴染の凌がいた。
これはいつもの事なので、一緒に学校へと向かう。
凌はいわゆる不良。
顔良し、頭良しで…あぁ、ダメだすごいムカつく。
隣を歩く凌を見ながら、そんな事を思っていると。
「? そんな見て何──っ、ちょ、危なっ」
ぐい、と引かれて私は凌の腕の中に居た。
…抱きしめられてる?
「電柱…はぁ、ちゃんと前見て。危ない」
何だ、助けてくれただけか。
「じゃ、行こ」
微笑みながら、凌は私の手を引く。
……まだ、お礼言ってないんだけど。
「……、凌」
制服の袖を引っ張り、強引にこっちを向かせた。
「ぅわっ……華奈ちゃ──」
振り返った凌の頬に、自分の唇を当てる。
ちゅ、と短くリップ音がした。
「…お礼」
掴んでいた制服を離して、歩き出した。
「…………それはずりぃわ、華奈」
片手で顔を覆った凌が呟いていた事は知らない。
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「先生、質問です」
「はい、どうぞー」
放課後の教室、私と先生は居た。
「どうして私は手伝わされているのでしょう」
今私は、先生がする筈の仕事を手伝っている。
「えーほら、二人でした方が早く終わるし?」
「そういう訳ではありません」
「私じゃなくても良かったのでは?」
「……」
ここで無言?
「人気な先生の頼みなんて、みんな快く手伝うはずです」
「……」
「特に私以外の女生徒なら喜ぶでしょうね」
こんなイケメン教師の頼みなら。
そもそも、私と居るのが間違いなんだ。
「…別にさぁ、好きな女と一緒に居たいって思ってもいいだろー?」
「え、」
突然喋りだしたと思えば、何を言って…、
「二人きりになれるチャンス、逃したくなかったんだよ」
カタ、と近づいてくる先生。
「だから、お前を呼び出した」
机に手を置き、近づいてくる顔。
何も出来ない私に、彼は意地悪く笑った。
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「…ありがとう…ござい、ました…」
言葉に詰まりながら、お礼を言った。
昼休み、呼び出されて向かった先には複数の男子がいて、襲われかけた。
無事、目の前にいる結城先輩が助けてくれたのだけど。
「大丈夫?まだ震えてるけど」
「だい、じょうぶ…です」
嘘。本当は大丈夫じゃない。今もまだ、怖い。
でも、そんな事言ったら結城先輩に迷惑かけてしまうから。
いつも優しくしてくれる先輩に、心配かけたくない。
「――嘘はだめだよ」
唐突に耳元で喋られて、肩がびくつく。
「ねえ、どこ触られたの?手、腕、脚、首…触られてたよね?」
ちゅ、と触れられた場所にキスをしていく先輩。
「あ、の…!せんぱっ…」
身をよじらせて、逃げようとすれば。
「―――だめ」
壁に押さえつけられて、不可能になってしまう。
「僕のものって印、付けなきゃね?」
ちく、と首に痛みが走った。
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誰も居ない、放課後の教室に私たちはいた。
「…そういえば、隣のクラスの男子に告白されたんだった」
スマホを弄っていた私は、ふと思いだしてぽつりと呟いた。
「…告白?……返事は、」
前の席に座っていた幼馴染が振り返って聞いてくる。
「…保留」
「…いつもならすぐに断ってるのに、珍しい…理由は?」
確かに、告白される度バッサリ断っている私にとって保留は、初めての事だ。
「…今日の人…イメージと違って内面の雰囲気がアンタに似てクールで、笑うのもアンタみたいに綺麗に口角が上がってて、あと目元も、「ストップ」…ん?」
相手の特徴を思いだして言うと、遮られて止められた。
顔を見てみると…あれ、なんで赤くなってるんだろ。
どうしたの、と声をかける前に幼馴染が言葉にしたのは。
「……あの、さ…だったら、付き合うの…俺で、よくね、?」
そんな、とぎれとぎれの甘い言葉だった。
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「せーんぱいっ」
ぎゅ、と後ろから抱きついてきたのは、一つ下の彼氏。
「……急に抱きつかないでよ」
素っ気なく返してしまうのは、私がそういう性格だからしょうがない。
「嫌がってないからいいじゃんっ」
にこりと笑って言ってくる彼になんとも言えない………。
「先輩、委員会の仕事終わりましたか?」
「…今終わったとこ」
私は図書委員に入っているため、放課後は委員会の仕事をしていた。
「じゃ、一緒に帰りましょ!…………と言いたいんですけど、」
「ん?」
途中、言葉を区切った彼を不思議に思い、顔を上げた時。
「…………なに、勝手に告白されてんの」
そう言われ、ぐいっ、と腕を引かれあっという間に唇同士が重なった。
「なっ、」
何で知ってるんだろう、昼休み呼び出された時の事。
「僕の、でしょ?」
誰もいない図書室、私はまだ帰れないそうだ…。
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きゅんができる!
本当に解除しますか?