ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 私、飯森鈴菜は、学校1モテ男の如月渚先輩に膝枕しているのだが……、
    「渚先輩、この状況、どう説明してくれるんですか?」
    「え?鈴菜が悪いんだよ?僕をこんなにメロメロにしてくれたから、
     こんなことになったんだよ。」
    「なんで私のせいになるんですか?!」
    「でもいいでしょ?」
    「何がいいんですか?っていうか、そろそろやめません?
     『私のことが好き』なんて冗談、今なら気まずくなる前に
     取り消せますよ。」
    「取り消さないよ。面白い冗談を言うね、鈴菜は。」
    「はー、もういいです。」
    「ねぇ、鈴菜、知ってる?僕ら、昔、会ったことがあるんだよ。」
    「え……、」

    「飯森さーん、先生から。」
    あ、あの声は、学級委員かな?
    すると、私の膝から頭をどけて、
    「行ってらっしゃい。」といってくれた。
    こういうところは優しいんだけどね。
    にしても、会ったことがあるってどういうことなんだろう?

    きゅん

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  3. やっと見つけた。


    百合音は、俺のこと覚えていないだろう。


    でも、必ず思い出させて、


    俺を好きになってもらわなくては。


    百合音、大好きだ。


    百合音と出会った12年前からずっと。

    きゅん

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  4. 「あのさ、」
    「何よ。」
    「俺、好きな人がいるんだけど、」
    「ふーん。」
    「……、茉里花、相変わらず俺に興味ないね。」
    「まぁね、どうでもいいもん。蓮の好きな人なんて。」
    「あ、そ。じゃあ、これは独り言だから聞かなくてもいいんだけど、
     俺の好きな人は、同クラなんだけど、隣の席なんだけど、
     全然俺の気持ちに気づいてくれないんだよね。」
    「っ!ち、ちょっと待って!なんか、間違ってない?」
    「えー、間違ってないと思うんだけど。それじゃ、もう少し。
     俺の好きな人は、毎日一緒に登下校している。でどう?」
    「やっぱり間違ってるよ!それだと、私のことが
     好きってことになるもん!」
    「おー、よく分かったね。俺の好きな人は桐野茉里花でした~!」
    「本当に?」
    「本当に。」
    「ありがとう、蓮。」
    「え、そ、それは、肯定ととっていいんだよね。」
    「ふふふ……。」

    ~これはまた別のお話~

    きゅん

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  5. 「好きです、付き合ってください。水崎舞華さん。」
    「え、あ、あの……」
    「俺、水崎さんと同じ銘聖高校の谷川宗一郎って言うんだ。
    返事は学校でいいから、考えといて!」
    「え~~~~!!」

    ことの発端は30分前…

    駅のホームで困ってる人がいて、
    「どうしたんですか?」と、声をかけたら、
    「お金が足りなかったんです。いつもバスなので……。」
    「あー、わかります。私も最初はそうでした。
    お金なら貸しますよー。同じ高校でしょ?
    その時に返してくださいね。」
    「あ、ありがとうございます。あの、お名前を教えてくれませんか?」
    「あ、そうでした。一年三組の水崎舞華です。」
    「ありがとうございます、お金は後日返します。」

    なんてことが起こったんだけど、
    どうしたら、あんなことになるんだろう?

    きゅん

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  6. 「入学おめでとう、杏樹。」

    周りの女子の声も気にせず、私の頭を撫でるのは、遡馬お兄ちゃん。
    血はつながってないんだけどね。
    家が隣だから、よくお世話になっていただけ。
    今は、私が、引っ越して家は遠いんだけど。

    「ありがとう、遡馬お兄ちゃん。」

    遡馬お兄ちゃんは生徒会長なの。

    「分からないことがあれば言えよ。」

                  ~続く~

    きゅん

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  7. いきなり生徒会室に呼び出された私だけど、
    全く心当たりがないの。
    「神楽木先輩、いきなりどうしたんですか?」
    そう聞くと、ぎゅっ、と抱きしめられた。「え、」
    「峰岸、好きだ。一目惚れだったんだ。」
    「どうして私なんかを、」
    「だから、一目惚れって言っただろ?……、俺と付き合ってくれるか?」
    「はい!!」
    憧れの神楽木先輩の彼女なんて、光栄すぎる。
    「ちなみに、俺がここに呼んだ理由がもうひとつあるんだ。」
    「なんですか?」
    「峰岸、生徒会に入らないか?」
    「私、一年生ですよ。」
    「峰岸は優秀だし、何より、」
    「何より?」
    「生徒会室に閉じ込めたい、から。」
    「なんとまぁ束縛が激しい人だこと。」
    「嫌になった?」
    「全然。むしろ嬉しいです。」
    「ありがとう。大好き。」
    「ふふ、照れますね。私もですよ。」
    「好き?」
    「大好きです!」 
    「六花、大好き。」
    「私もです。相馬先輩。大好きです!」

    きゅん

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  8. 「先生、なんですか。急に呼び出して。
     心当たりがないんですけど。」
    「バレンタインデーのチョコのことだ。牧野のチョコ、没収しただろ?
     あのことだ。」
    「何が言いたいんですか?」
    「没収したチョコ、ついでに食ったんだ。」
    「ひどくないですか?先生にあげた覚えないし。」
    「で、うまかったから、お返しだ。」
    「はぁ……。」
    「実は俺、牧野のことが好きなんだ。」
    「え……。」
    「友チョコだと思って持ってきたのは分かるんだが、やっぱり嫉妬する。 情けないけど。」
    「いつからなんですか?」
    「一目惚れだったんだ。」
    「可愛いじゃないですか、先生。」
    「うるさい。
     好きだ、理紗。付き合ってくれ。」
    「私、先生のことそういう意味で好きじゃないですよ。」
    「いいんだ、これからだから。」
    「しょうがないなぁ、付き合ってあげるよ。」
    「ありがとう。あ、ついでにさ、理紗、数学の成績悪すぎ。」
    「え、今…。」

    きゅん

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  9. 「美穂先輩~、なんでバレンタインのチョコ
     くれなかったんですか~。」
    また来たよ、うるさいなぁ、朔馬。
    「だってたくさんもらったでしょ?1年のくせに。」
    「そーゆー美穂先輩はどうなんですか?」
    「……机に山盛り。」
    「でしょ~!やっぱり。俺がチョコあげれないじゃん。」
    「はひ?」
    「何びっくりしてるの、美穂先輩。そうゆう所も
     可愛いし好き!」

    何それ、初耳だし……。

    きゅん

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  10. 「はい、チョコ。」
    「え、どういうこと?」
    「今日はホワイトデーだよ。だから、チョコ。」
    「そんなことわかってるよ。でもさ、私、李月に
     あげてないよ、バレンタインデーのチョコ。」
    「いーじゃん。俺の告白なんだから。」
    「え……、」
    「茉莉菜、好きだ。」
    「あ、あの…私……」


    2人が付き合うのは、3日後。

    きゅん

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  11. 「みんな~、チョコ作ったんだけど、いる?」
    今日はバレンタインデー。クラス分のチョコを作ったんだ。
    「やったー!」「いるいる~!」「マジ!いるー!」
    みんな喜んでる、よかった~。
    「はいはい、みんな並んで~。配るから。」
    1個、2個、3個と、配っている。もらう時に、みんな、
    「センキュー!」「ありがとうー!」「どもねー。」
    って言って帰っていく。
    あとは……、陽介か。
    「早く、チョコ作ったんだけど、いるでしょ?」
    「義理?本命?」
    「は?」
    「義理?本命?」
    「……そ、それは……。」
    なんて言えばいいの?

    きゅん

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  12. 「斗真、早く帰ろう!」
    私は、斗真の手を引いて、駅へと向かう。
    「そんなに急がなくても間に合うって、亜海。」
    斗真に告白されて、仮の恋人状態なんだけど、
    いつの間にか好きになってしまった…。
    まだこのことを斗真に言ってないんだ。
    改まって言うのも、なんか恥ずかしいなぁ、なんて……。
    「分かったよ。急ごうか。」
    よかった~。なかなか危ない時間だから。あと5分だよ!
    「ありがとう!斗真大好き!!」
    あ、言ってしまった……。斗真なんて口がぽかーんってなってる。
    どうしよう……。

    きゅん

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  13. はぁ?!
    唐突過ぎじゃないの?

    「俺は亜海が、好きだ。大好きだ。」
    そ、そんな……。ありえないよ。
    「お前、『嘘だ!』とか、『ありえない!』とか、思ってるだろ?」
    「うー、なぜ分かった。」
    「いつまで幼なじみやってると思ってるのかよ。」
    「そっか、幼なじみだもんね。」
    「でも、その幼なじみを、俺はやめたいんだよね。」
    「なんで?私のこと嫌いになったの?」
    「言ったよな?俺が亜海が好きだって。俺は亜海を幼なじみじゃなく、
    彼女にしたいんだ。」
    「そんなこと、いきなり言われても…。斗真には、
    そんな感情持てない。ごめん。」
    「だろ?だから考えたんだ。お試し彼女になればいいじゃんって。」
    「え、彼女になるの、決定事項な訳?」
    「あぁ。」
    「そ、そんな……。」
    「大丈夫だ!これから俺を好きにさせて見せる!」
    ここから始まる恋も……あるかな?

    きゅん

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  14. 「ねぇ、亜海、こっち見てよ。一緒帰ってる意味ないじゃん。」
    本当は、一人で帰ろうと思ってたんだけど……、
    斗真が引いてくれないから、仕方なく一緒に帰ってる。
    だいたい私も静かに帰りたいんだよ~。
    斗真は話し出すと長いから、できれば嫌だったんだけどね。
    だから、先を歩いてほぼ一人状態にしてる。

    いつまでこの距離持つかな?

    「……なぁ、好き。」

    はぁ?!

    きゅん

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  15. “ギュッ”急に後ろから抱きしめられた。あ、斗真か。
    「俺を置いてくなんて、ひどいなぁ、うちの亜海は。」
    知るか、ボケ。
    「だいたい斗真と帰る約束なんてしてないし。」
    「ひねくれが~、いつも一緒に帰ってたよね~。」
    「今日は一人の気分なの。」
    「そんなの俺が許さない。一緒に帰るの、分かった?」
    これは、引いてくれないやつだ。
    「分かったよ。帰ろうか。」
    「うん、やった!」
    素直だなぁ~。
    私はのんきだった。これから起こることも知らずに……。

    きゅん

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  16. 「へー、残念か?俺、渚にいたずらできるよ?」

    私は思わず口をふさぐ、盲点だった。反論しなきゃ。

    「いたずらはやめて~。頼むから。」

    「えー、でも俺、トリック・オア・トリートって言ったよ?」

    「お菓子は一人一個です!」

    「まぁまぁ、そう言わずに。」『チュッ』

    え、嘘、キスされた。「な、なんで?」

    「いたずら。するって言ったよ?」

    「二回目以降は無効となります。」

    「ちぇ、あ、そうだ。渚もなんかいらない?」

    「なんか持ってるの?」

    「たぶん。」

    「じゃあ、トリック・オア・トリート!」

    「ごめん、なんもないわ。」

    「それじゃあ、いたずらだね。」

    「しょうがない、俺をあげよう。」

    「は?」

    「俺が渚の彼氏になってあげるってこと。」

    「は?」

    「俺、いる?」

    「ふふふ、しょうがないなぁ、もらってあげるよ。」

    晴れて、両思い(?)になれました!

    きゅん

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  17. 「……渚がいなかったから、探してた。」

    「そ、そっか。ありがとうね。陸くん。」

    私、琴山渚は、今嬉しいです。

    陸が、私を探してくれていたなんて、最高です!

    「トリック・オア・トリート。」

    「…へ?」

    「お菓子は?用意してきたんじゃないの?」

    なんで分かるんだろう?まぁあるんだけどね。

    「早く、渚はそんなにいたずらされたいの?」

    「ち、違うよ。はい、お菓子だよ。」

    「ふーん、もうこれで終わりなの?」

    「もらっておいて、『ふーん、』はないでしょ!」

    「あぁ、ごめん。で、もうお菓子はないの?」

    「今度はこっちがごめんね。もうないの。」

    「じゃあ、トリック・オア・トリート!」

    「だーかーらー、ないって言ったじゃない!残念でした~。」


    ~まだ続く~

    きゅん

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  18. 私の名前は琴山渚です。

    屋上に来てから、30分ほど経ちました。

    そろそろ帰りましょうか。

    『バタバタバタ!』

    あれ?大きな物音が聞こえましたね。なんでしょう。

    『『ガチャ、』』

    あれ?屋上の扉が軽いです!って、「陸くん!」「渚!」

    なるほど、陸くんと同時に扉を開けたから扉が軽かったんですね。

    ん?でも、「なんで陸くんがここにいるの?」

    「……渚がいなかったから、探してた。」

    きゅん

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  19. 私の名前は、琴山渚です。

    片思い中で幼なじみの神坂陸に、

    ハロウィンのお菓子をあげようとしています。が、

    女の子にちやほやされているので、なかなか近付けないです。

    陸は私のことに気付いていません。

    しょうがないので、諦めて屋上に行くことにしました。

    きゅん

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  20. 私の名前は、琴山渚です。

    私は片思いをしています。

    「いやぁ~、みんなありがとうね。」

    なんてのろけている神坂陸だ。

    見ての通り、陸はモテる。

    幼なじみだったから一緒にいることができたけど、

    やっぱり陸に彼女ができたら、私は陸から離れないといけなくなる。

    今まで陸の隣は私の場所だったのに。

    こんなわがままは、だめですか?


    ~続く~

    きゅん

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  21. 一週間前に、彼は交通事故にあって、死んでしまった。

    どうすることもできなかった私を憎たらしいと思う。

    結局、大好きな彼に告白できなかった。

    もう、手遅れだ。

    迷いに迷って、うじうじしていた私が悪かった。

    今さら迷っていても、無駄なんだよね。

    立ち直れるのは、いつかな。

    彼がサボりに使ってた保健室の天井を見て、ははっ、と笑う。

    私も今度から、ここでサボろうかな。

    あぁ、眠くなってきたな。

    寝ちゃおうかな、そうしようかな。

    今寝たら、彼が夢に出てきそうだ、それもいいな。

    夢で彼に告白してしまおう。

    少しは、心が軽くなるかな。

    いつも彼が使ってた、あのベッドで、寝てしまおうか。

    意外といいベッドだな。

    いつも彼はここで寝てたんだ。

    おやすみなさい。

    きゅん

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