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  2. 幼なじみである春一の両親と私の両親が仲良く旅行へ行く間、春一と同居することになり、今日がまだ1日目。


    学校の放課後、駅前のスーパーの帰り際。


    「この流れは、私が夕食を?」

    「当たり前。」

    「…(ムカつくっ)」



    一つ年下の春一。

    サラサラとした黒髪、切り目の瞳。鼻筋が通った高い鼻に、形の整った唇。


    中学の学ランに身を包みがらも、身長はもう私を超している。



    周囲の同年代よりも落ち着いてるからか、中学でもおモテになるようで。



    「ねー」

    「何」

    「彼女作らないわけ?」



    そう言えば、こちらを怪訝そうに見つめてくる。

    そして、溜息を吐かれる始末。


    なんなんだ?ホント。



    「ホント、自覚ないよね」

    「え?」

    「まぁ、未緒が3年待てるならいいよ」



    何故、3年?

    頭に?を浮かべていれば、春一は色気を孕んだ笑みをクスリと零しただけだった。

    きゅん

    3

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  3. テキパキと日直の仕事をこなしていれば、バタバタと嵐みたいな男がやってきた。



    「先輩〜、何時になったら俺の事名前で呼んでくれるんですかーっ!」

    「あー、気が向いたら?」

    「酷いっすよー!」



    むぅと頬を膨らませて私の前席の椅子へと腰を下ろす、そんな動作でも優雅に見える。

    ホント、女子に騒がれるだけのことはある。



    「香(こう)、うるさい。」

    「先輩!俺も俺も!つかさちゃんって呼んでいいですか?」

    「調子に乗るな。」



    ポンと丸めた紙で叩けば、口を尖らせて「ちぇ」と言う。毎日毎日ホント、コロコロと表情筋を変えるなんて大変そうだ。

    そんな姿を想像して、クスリと笑う。



    「あ、先輩のレアな姿!」

    「?」

    「写真撮ってもいいですよね?ね?」



    先程まで拗ねてたはずが、今では頭にパッと花が咲き回っている。

    ホント元気な奴、と私は心の中で呟いた。

    きゅん

    8

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  4. 茜色の夕日に照らされながら、2人で歩く。

    それもぎこちない、距離を開けて。



    「なんでそんなに開けて歩くんですか?」

    「・・・べ、別に?」

    「動揺しすぎです、先輩」



    ニコリと笑う笑顔は誰もが皆、やられてしまう。それほどの威力を持っているため、皆裏ではキラースマイルと言っているのを知っている。

    それを言っていたのを直接聞けば、お腹が痛くなるまで爆笑したのを覚えている。



    「先輩、何時になったら俺の隣歩いてくれるんですか?」

    「それは・・・。」

    「先輩いい加減、俺の事見てくださいよ。」



    ニコリと笑わない。

    真剣な表情で、私をその綺麗な瞳に映す。


    だから、彼は苦手なんだ。


    その瞳は私の揺らぐ心を見透かすようで。


    「早く俺の事見ないと」

    「・・・?」

    「ちゅーしますよ?」


    その言葉に赤面したのは言うまでもない。

    きゅん

    3

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