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「たまにどうしようもなく憎らしく思うんだよね〜」
と急に言うから、
「何が?」って聞く。
いつもなら「別に〜」って軽く流すのに今日は少し違うみたい。「いや…さ、なんで気づかないんだろ。って思って」
私が首を傾げると、
「鈍感め…」と頬を膨らませる。
「そんなに私嫌われてるの?!」って言うと、
「そんな訳!…ない。なんで遅くまで残ってユキ待ってると思う?」「うーん?あ!寂しいから一緒に帰りたいんだね。」と言うと(ガタッ、という音を立てて肘を滑らせてた。
「…なら、友達と帰ってるよ…」と言う。「そ、そうだよね。なら…」
「…好きだからに決まってんじゃん。待ってるのもいつも一緒に帰ってくのも全部。大好きだからだよ」
それを聞いてハッて気づいた時には、「ゆでだこみたい。」って蒼に笑われた。
その後、日直の仕事を片付けて、いつも通りとは行かないけど恋人繋ぎしてた、そして妙に蒼がニヤニヤしてた。
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「あ、あや!」
と言って無いはずのしっぽがブンブン振りながら、近づいてくる。
「あ、陽ちゃん、お友達と帰らないの?」と言うと、
「いいのいいの〜、あやと一緒に帰るんだから。」
「そう?」「そう!だってアイツら…冷やかしてくるもん。」
と少し拗ねたように言う、(可愛いなぁ)と思いながらも、
「冷やかしって?」と言うと少し照れながら
「俺らが付き合ってる〜とか…そんな感じ。」
「幼なじみだからそばにいるだけなのにね。」と言うと
「違うよ…。」と立ち止まって言う。いつもの明るい声じゃなく低い声…。
「ん?」と言い私も立ち止まると、ギュと引き寄せられた。「俺は、あやのこと好きだからっ…。」
その好きが、友達としての好きとは違うことは雰囲気から伝わった。
「今日さ、雪降ってたじゃんだから1人で帰るって言ってたあやが心配で一緒に帰りたかったの」
そして帰り道彼は私の手を引きながら帰って行った。
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「楽しい時間ってあっという間なんだよ。だからその時間大切にね」
今日もいつもと変わらずハルと一緒に登校していた。
何気ない話で盛り上がって、
でもふと、ハルが高校に入って言っていた言葉を思い出す。
楽しい時間はあっという間、その通りだと思った。だっていつもと一緒だけど今日だけは少し違うから。
卒業式だから。
ハルは地元離れると言っていた。そして私は地元の大学に入る。だからいつも一緒は今日で終わりなんだ。それに気づいてたけど、ハルと登校している時が1番幸せで楽しかった。だから呆気なく、それも終わるのかと思うととても辛かった。
最後の最後になってやっと気づいたこの気持ち。
「ねぇハル。これでもう話す機会とか減っちゃうね。それでお願いなんだけど、無理を承知でハルの第2ボタン欲しいなー、なんて無理だよね」
なんて少しイジワルを言ってみた、
「いいよ、だってヒナに渡すつもりだったから最初から。」
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今日は体育祭の日。
幼なじみの要は、借り物競争に出ることになった。
「なんのお題来るのかわからないし、怖いわ」
と不安がってた。だから私は、
「そうだね〜、もしかしたら好きな人とかってのあるかもね!」と言うと「それこそ怖いわ…。」と言ってた。
借り物競争の番になり要は、移動し始めていた。
(好きな人が出て私選んでくれないかな。なんて淡い期待だよね。)
と思いつつもそうなって欲しいと思ってた。
そしてこちらを向いて走って来たので心臓が弾けそうになった。でも、彼は私の少し離れてたとこにいた優しい可愛い子に駆け寄った。
完全に打ち砕かれた。と思ったが、
まさかの紙に書かれてたのは、クラスで1番人気の子だったらしく。普通に友達らしかった。
打ち上げが始まると、要から手を引かれた。
「な、なに?」と問う私に、
「ちょっとさ、いい紙貰ったんだよ。」と言い私に手渡す。
その紙には…
「好きな人」
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幼なじみの優は芸能人で成績優秀で、完璧な人で。
幼なじみなだけでも嬉しい…。
でも彼は好意を私に持ってくれている。
『ねぇ菜奈もサボり?』
そう言われ、
「そう言う優もサボりなの?珍しいね。」
私はいつもサボる訳では無いのだが今日は、優との関係を疑われ、教室に居づらかったからという理由だ。
それを感じ取ったのか、
『またなんか言われたの?』
と聞いてきてギュッと後ろから抱きしめてきた。
『俺のこともっと頼ってよ…菜奈を悲しませたくないし、泣き顔なんて見たくないよ?。笑った菜奈の方がいいもん。』
慰めてくれる優はとても優しく抱きしめる。
「うん。ありがとうね。」
泣き顔なんか見せたくなかったのに自然と涙が溢れてしまった。
『君を泣かせない幸せに出来る人になるからだからずっと俺のそばに居て。』
彼はボソッと呟いた私には聞こえない小さな声で。
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ノックの音が聞こえた。
誰だ?って思ったけど
「どうぞ?」
と言う。
彼女こと、結(ゆい)だった。
内心焦った。まだ怒っているのかな?とか俺の事本当に嫌いになってしまったかな?とか思った。
でも君は、今にも泣き出しそうな顔で
「ねぇ…春樹が隠してることちゃんと教えてくれないかな?」
泣きそうな顔で言う。
好きな子にこんな顔させるなんて男として最低だな…とか思いながら
『うん。教えてあげる』意地悪そうに微笑みながら言う。
病気だったこと。20歳まで生きれるかどうかもわからないと言うこと。急に苦しくなって倒れたりしていても隠してたこと。手術をしないといけないこと。その手術はとても難しくてもしかしたら…があるかもしれないこと。全てを彼女に言った。
彼女は情報量の多さにパンクしかけてたけど理解してくれた。
もやもやが晴れた。
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⌜彼女にちゃんと説明したの?あなたが倒れた原因…⌟
『ちゃんと説明したよっ。…だから大丈夫。』
⌜そうなの?…あんた、とても彼女のこと『話したって言ってるじゃん!』
『…これでよかったんだよ。』
⌜母さんこれでもあなたの気持ちは把握してるのよ?心配してるの。あなたが事情も言わず彼女に別れを告げたんじゃないかって。⌟
『…』
⌜…はぁやっぱりね。母さん今日もう帰るね?ちゃんと話してあげるのよ?⌟
気づかれたくなかった私は気づかれないよう隠れた。
彼のお母さんが歩いて行くのを見てから、
私は病室にノックする。
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『幸せになれ』
そう、彼に言われた次の日
彼が倒れた。入院することになるだろうという話を担任がした。
私は驚きが隠せなかった。だって昨日まで元気に過ごしていたのに…
でも私はすぐにお見舞いに行くことは出来なかった。
時間が経って行ってみると‥
彼は女の人とお話をしていた。
盗み聞きなんてしたくなかったけどちょうど女の人と私の話をしていた。つい、何を話しているのか気になった。
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こんなときに先生に会うなんて思わなくて、油断していた…。図書館によった帰りなのだが…普段の私はクラスであまりいい印象のない子だったから…
…先生に見つかってしまった…
「お前…南都か…?」
と言われ私は…絶対バカにされると思って身構えた。すると、「南都…ちゃんと勉強しててえらいな…よしよし…」
って頭を撫でられた。まさかいつも厳しい先生が頭なんて撫でてくれるなんて思わなくて…焦ったし、動揺した。
『先生…私のことバカにしてない?…』と言うと、驚いた顔をしてから微笑んだ。
「いつもの南都より、今の南都の方が俺は…好きなんだけどな…」「I wanna be the reason of your smile.」『えっ?…今なんて言ったの先生?』
「いや、いずれお前が真面目に授業受けたら…教えるよ…」
なんなんだ…この人は…
と思ってたら意味を教えてくれた
「お前の笑顔の理由になりたいのだと…」
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きゅんができる!
本当に解除しますか?