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  1. 18件ヒットしました

  2. 「……先生、ここがわかりません」



    「ああ、そこはな──」



    少しだけ近付いてきた先生から、彼の匂いがした。




    「……って、おい。聞いてるか?」


    「きーてますよ。……ほら」



    サラサラッと解いてみせると

    彼は優しそうに笑う。



    「松平は、もともと頭の回転速いもんな。

    飲み込みが速い」


    よしよし、と頭を撫でてくる先生は

    ──私と同じ気持ちじゃない。



    いっそ


    無駄なくらい警戒して、

    カンタンに私に触れないでって、思うのに。



    「なんで成績下がったんだろうな。

    前は学年トップだったのに」


    「──すきなことが、できたので」


    「ははっ。いいと思うぞ。

    学生のうちにやりたいことはやっておけ」



    チラリ、と

    笑っている彼を横目で見た。



    放課後、ふたりっきり、補習の時間。




    ──彼の左の薬指で、指輪が光っていた。

    きゅん

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  3. 「あ、おかえり」
    「なんでいるの」


    卒業生よ、
    当たり前のようにここにいるのは
    おかしいということに気づけ。


    「迎えにきた」
    「だからなんで」
    「そんなの、愛しの幼なじみが心配だったから…」
    「うるさい」
    「りふじん」


    いや、だって。
    妹を可愛がるような気持ちなんでしょ?

    どうせ私は、
    夏くんの好きな人にはなれっこない。


    「今だって男どもが見てるし、杏奈のこと」
    「はいはい」


    そういう夏くんこそ、
    女の子の視線をひとりじめしてるよ。


    「迎えに来て正解だったね」
    「どこが」
    「可愛い可愛い杏奈がモテまくる悲劇が起き…」
    「ないし。それに、夏くんが来なければ、誰かにデートに誘われてたかも、なんて」


    不毛な恋してるより
    よっぽど青春できるかもだし、なんて。


    「させないよ?」
    「え?」
    「杏奈は俺のだし。なんなら今から、法的にも俺のものになる?」

    きゅん

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  4. 「あ…やった」


    登校してきてから早々に
    私は小さくガッツポーズ。

    理由は簡単。
    ――また、アイツと同じクラスだったから。


    「…はよ」


    振り向かなくてもわかる
    気怠げな、アイツの声。


    「…おはよう」


    朝から声をかけられて
    嬉しくなってるのは秘密。


    「張り出し、見た?」
    「うん。今年もよろしく」


    当たり障りのないような返事をして
    すぐに後悔。

    …ちゃんと、「嬉しい」って言えばよかった。


    「…今年だけなんだ」
    「え?」
    「俺は、来年も再来年もよろしくするつもりだけどな」


    …狡い奴だ。
    そうやって、私をドキドキさせる。


    「無視してんじゃねぇよ」
    「えー」
    「さっさと来いよ、俺の彼女」
    「私がいつ彼女になったの」


    と、言いつつドキドキしてる私。


    「今。他の奴に取られないようにな」
    「は……?」
    「今年どころか、一生よろしくすることになるな」

    きゅん

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  5. お昼休み。

    いつもなら、教室で
    お弁当食べてるはずなのに。

    先生から雑用を頼まれ
    絶賛ノート運搬中。

    「…ちょっと」
    「なに?」

    ニヤけがらついてくるコイツは
    相当趣味が悪いらしい。

    「女の子が大量のノートを運んでたら、手伝うのが普通だと思うんですけど」

    そうじゃなくても
    基本コイツは誰にでも優しい。

    なのに、幼なじみの私にだけ
    その優しさが発揮されることはない。

    「お前だけは手伝わない」
    「ひどい」

    こうもハッキリ言われると
    もはやちょっと泣けてくる。

    なのに、私から離れる気配はなく
    ずっとついてくる。

    「ついてこないで」
    「やだ」
    「なら手伝って」
    「やだ」

    この男は、なんてワガママなんだ。

    「人でなし。最低」
    「悪いな。好きな子はついついイジめたくなるんだよな、俺」
    「は……?」
    「いつも、お前をイジめたくなる」

    …神様、この狡い男をどうにかしてください。

    きゅん

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  6. まさか、空き教室に呼ばれるなんて。


    「…先生、何の用ですか」
    「今日はホワイトデーだ」
    「人の話を聞いてください」
    「俺は一カ月前、お前からチョコをもらった」
    「没収されました」


    あげた覚えはないです。
    しかも全然、私の話聞いてない。


    「ホワイトデーはお返しをする日だろ?」
    「…そうですね」
    「だからこれ、つけてろ。強制だ」


    そう言いながら差し出された小箱。

    そっと開けてみると。


    「…これ、指輪ですよね」
    「お前の左手薬指にピッタリ嵌るぞ」
    「なんでですか」


    普通に怖い。


    「お前が保健室で寝てるときに測った」
    「…」
    「婚約指輪だ」
    「別にお付き合いしてないです」
    「お前が卒業したら挨拶に行くから」


    色々ぶっ飛んでて、話にならない。


    「何ならお前が退学すれば。今すぐにでも結婚できるのにな」


    なのにドキッとしてる私は
    既に、この人に捕まっている。

    きゅん

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  7. 「そういえば先輩」
    「ん?」
    「…この前チョコくれませんでしたよね」
    「う」


    せがまれていたものの。

    バスケ部の新キャプテンは
    モテモテだったし、渡せなかった。

    …私のなんか、要らなかったでしょ。


    「俺、先輩のだけをずっと待ってたのに」
    「…!」
    「で、我ながらガキっぽいとは思うんですけど」
    「?」
    「これ」


    差し出されたのは、リストバンド。
    いつも彼が、つけてるやつ。


    「バレンタイン、貰ってないんですけど、」
    「うん」
    「いつものお返しってことで」


    お菓子の方がいい気もするんだけど。
    …っていうのは嘘。


    「なーんてのは建前で。ただの独占欲です」
    「…!」
    「それ、ちゃんとつけててくださいね?」
    「うん…」


    私が返事をすると
    まるで「いい子だね」とでも言うように。

    優しく頭を撫でるようにしてきた。


    「(クラクラする…)」


    …身体が、熱くなっていく。

    きゅん

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  8. 真の爽やかイケメン
    …なんて、存在するわけない。


    「ねぇねぇ、アヤちゃん」
    「…どうしたの、木南くん」
    「ちょっとこっち来て」
    「…なんで」
    「いいからいいから」


    いや、どこもよくないよ。
    まだ、書類整理の最中なんだよ?


    「あ~や~ちゃ~ん」
    「木南くん、私ね、まだ仕事終わってないの」
    「そんなの俺がやるから。彩ちゃんが足りない」


    爽やかイケメンとして有名な彼は
    二人っきりになると、その影すらなく。


    ガタッ


    ついに立ち上がった木南くん。


    「彩ちゃ…」


    そこに、ヒラリと落ちた
    …一枚の書類。


    ドンッ


    「…」
    「…」


    思いがけない形で
    いわゆる…壁ドンされてる状態に。

    どうしよう、ドキドキが止まらない。


    「…彩ちゃん」
    「う、ん」
    「襲いたい」
    「思ってても言うのは自重して」


    チュ


    「!?」
    「…味見。彩ちゃん、一緒に午後はサボろっか」

    きゅん

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  9. 片想いを拗らせて早3年。


    「ね、ちょっと」
    「なに」
    「じゃーん!今年も作ってきたんだ、バレンタインのお菓子!」
    「義理?」
    「いや、友チョコ」


    手作りのガトーショコラは
    今年も『本命』とは言えないまま。

    『義理』って言うと
    他人行儀な気がして寂しいし。

    だから、友チョコ文化には感謝。


    「…いらない」
    「え、味にはめちゃめちゃ自信あるけど」


    自分で言うのもなんだけど
    私は性格のわりには、料理系は得意だ。


    「味は別にどうでもいいんだけど」
    「じゃあ今度から失敗作を渡すか」


    シュンとした気持ちを
    ちょっとした冗談で隠したんだけど。


    「それ、他のヤツには渡さないの?」
    「まー、基本、自分で食べるけど」
    「…本命くれないんなら、その失敗作ちょうだいよ」
    「へ?」
    「いい加減、友チョコはうんざりなんだけど」
    「…っ、」
    「お前からの本命チョコ欲しい。あ、お前も欲しい」

    きゅん

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  10. 私の好きな人はすごくモテる。


    「先輩、受け取ってください!」
    「私のチョコをもらってください、新島先輩!」


    私も作ってきたんだけど。
    …渡せないよなぁ、この様子じゃ。


    「帰ろ」


    危うく徹夜しそうになるくらい
    苦手なお菓子作りを頑張ったけど。

    …なんだかバカみたいだ。

    先輩は、もっとカワイイ人からだって
    たくさんチョコをもらってるのに。


    「どいてよ、邪魔」
    「痛…」


    先輩のファンにまで押されてしまう。
    もう帰ろうとしてたんだから勘弁してほしい。


    「いた!」
    「…先輩?」


    不意に、優しい体温に包まれた。

    間違いない。
    この声は先輩のものだ。


    「…ズルいじゃん。俺、待ってたのに」
    「どれだけもらうつもりですか」
    「実久ちゃんのしか要らない」
    「は…?」
    「ちょうだいよ」
    「…仕方ないですね」


    …素直じゃない言葉も
    きっと先輩にはお見通しなんだろうな。

    きゅん

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  11. 〝学校で好きな人にチョコを渡す〟

    ――なーんてことは

    割と校則が厳しめの学生には、
    ただの絵空事だ。

    ましてや、今日はいつもより
    持ち物検査の目が厳しい。

    …だけど、私の手の中にはチョコレート。


    「…お前、チョコ持ってきたのか」
    「持ってませ…「はい噓」


    教師1年目らしい先生は
    勝手に私のカバンの中を探ったあと


    「あった」


    あっさりソレを見つけてしまった。


    「誰に渡すつもりだったんだ、これ」
    「…同じクラスの佐藤く…「没収」


    間髪入れずにコレ。
    血も涙もあったもんじゃない。


    「…どう答えれば正解だったんですか」
    「俺の名前を言ってから、俺に渡せばよかった」
    「はい?」
    「なのにお前は。他の男の名前なんか出しやがって」


    ちょ、ちょっと待って。
    な、なななな何て言われたの!?


    「これは俺が食う」
    「は、い」
    「それと。俺以外にチョコ渡すの禁止だから」

    きゅん

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  12. 今日から私たちは二年生になる。

    だけど変わらず
    登校するのは純と一緒。

    …嬉しい。


    「…なぁ」
    「なに」


    純が口を開くたび、ドキッとする私。


    「今日から俺ら、二年じゃん?」
    「うん」
    「俺もお前も、さらにモテちゃうんだろうなーって」
    「…純はモテるだろうけど、私はモテないよ?」


    純が女の子から呼び出されるたび
    私がどれだけヤキモチ焼いてることか。


    「前に呼び出されてたじゃん。3組の山田に」
    「あー、そんなこともあったかも」
    「…それ、山田かわいそすぎんだろ」


    それは仕方ない。

    私は純にしか興味ないから。


    「…まぁ、そんなことが予想されるから、提案なんだけど」
    「なに」
    「俺と付き合わない?」
    「は?」
    「ずっと好きだった、誰にも取られたくない」


    突然の告白に、私は赤面するけど。


    「私も…好き。…こちらこそよろしく」


    答えなんか決まってる。

    きゅん

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  13. 「なに、今の」
    「へ?」


    マヌケな声を出す私とは裏腹に
    圭ちゃんはすごく真剣な声。


    「なんで告白なんかされてんの」
    「…なんでそんなこと聞くの?」
    「OKしたの?」


    私の質問には答えない圭ちゃん。


    「…したらどうする?」


    …OKなんてするわけないけど。
    私が好きなのは圭ちゃんだし。


    ――ダン!


    「…!」


    ビクッとした私と
    珍しく無表情の圭ちゃん。

    私を見下ろすその顔からは
    いつもみたいに感情を読み取ることはできない。


    「OK、したなら」
    「…したなら?」
    「瑠菜を一生俺の部屋に閉じ込めて、」


    ん?んん?


    「俺以外の人間は会えないようにする」
    「…それって監禁じゃん」
    「うん」


    なんでもないことみたく返事しないで。


    「監禁したいくらい、瑠菜が好き」
    「…してないよ、OKなんか」
    「なんで」
    「私が好きなのは、圭ちゃんだもん」

    きゅん

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  14. 今日も今日とて
    校舎裏でのボッチ飯。

    …寒さが寂しさを一層引き立てる。


    「せーんぱいっ!」
    「旭くん…」
    「先輩おひとりですか?」
    「……うん」


    部活の後輩くんは
    私によく絡んでくる。


    「じゃあ、一緒にご飯食べていいですか?」
    「…いいよ」


    色々思っても、結局。

    好きな人と話せるのは
    …やっぱり嬉しくなる。


    「嬉しいなぁ」
    「…え、何が」


    私と一緒にいるのが…とかならいいのに。

    …なんて都合のいいこと考えちゃダメだ。


    ――ギュッ


    「…!?」


    …な、なぜ私は、旭くんに
    …抱きしめられてられているのでしょうか…?


    「先輩のこと独り占めできるのが」


    …好きな人にそんなこと言われて、
    期待しない女の子なんているのでしょうか。


    「…先輩が俺の彼女ならいいのに」
    「そ、れは…」


    期待しても、いいですか。


    「好きです、先輩」
    「…私もです」

    きゅん

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  15. 冬の朝は寒い。

    けど、周りを見渡しても、
    私のようにコートを着ている人なんていない。


    「さむ…」
    「貸してあげよっか?」


    私の首にはマフラーが。


    「寒がりなんでしょ。使いなよ」
    「え…でも、それじゃあ望くんが寒いでしょ…?」
    「大丈夫。あっためてもらうから」


    …笑顔でそう言われると、
    本当に大丈夫な気がしてくるからすごい。

    なんて感心していたら、ギュッと手を握られる。


    「俺、今日、手袋忘れちゃったんだよね。あっためてよ」


    へ!?

    …そんなことされたら、望くんに片想いしてる私にとって
    都合のいい解釈をしてしまいそうなんですが。


    「あーあ、でもその手袋、邪魔なのになぁ」
    「え…」
    「どうせなら、直接つなぎたいんだけど、手」


    !??


    「つなごうよ」


    いつのまにか、私の手袋は外されていて…


    「恋人つなぎ」


    そのまま望くんは、私と歩いて行った…。

    きゅん

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  16. 「まーおり!」
    「…何?」

    「トリックオアトリート!」

    この人は春瀬真貴。
    …私の…彼氏、だ…。

    「あ、今日ハロウィンか…。」

    なんて言ってみる。
    …付き合ってからも、私は素直になれない……。
    本当は、クッキー焼いて来たのに…。

    「何、忘れてたの?」
    「…うん。」

    私は仕方なく答える。本当はバリバリ覚えてたけど。

    「へぇー、麻織、噓つくなんて悪い子だね。」
    「え?」

    ダン!

    背中には壁。顔の横には真貴くんの手。

    「なんか俺に、渡す物ないの?」
    「…ないよ。」

    心なしか、真貴くんが不機嫌そう…?

    「ふーん。麻織の作ったクッキー、他の奴が食べたんだ。俺には無いのに?」
    「違う!全部真貴くんのために…!」

    あ…。言ってしまった。
    見ると、真貴くんがニヤリと笑った。

    「おかし貰ったけど、麻織が可愛すぎるからイタズラする。」

    そう言って、真貴くんは私にキスをした。

    きゅん

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  17. 「トリックオアトリート。」

    「…はぁ。」


    石原先生の発言にただただ固まる私。


    「お前、今日が何の日か知ってるか?」

    「え、10月31日…あ。」


    やっと意味が分かった。

    いや、意味が分からない。


    「先生。個別とはいえ、授業中なのにふざけないで下さい。」

    「俺は超真面目だ。」

    「なら、飴あるので舐めます?」

    「いや、イタズラが良い。」


    そういう行事じゃないでしょ。


    「悪い先生は欲しいものがあるんだよ。」


    そう、先生が言ったかと思うと、唇に温かいものが触れた。

    …キス…された。


    「お菓子なんかより、お前が欲しいの。ダメ?」


    先生、その目は反則です。


    「…全然ダメじゃないです。」


    私がそう言うと満足そうに笑い、先生は何度も私にキスをした。

    きゅん

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  18. 俺の姉が1週間前に死んだ。実の姉は、俺の初恋だった。
    放課後、毎日思い出の公園に来る。ここなら会える気がして。

    「陸・・・。」

    もう聞けないと思っていた声が聞こえる。愛しい人の声。
    結ばれる事が無かったとしても、好きだった。

    「姉ちゃん・・・?」
    「陸、覚えてる?小さい頃、私の事名前で呼んでたんだよ?」
    「・・・あぁ、」
    「今だから言うけど、私、陸の事好きだった・・・。家族としてじゃ無くて、一人の男の子として・・・。」
    「あぁ。」

    俺もだよ、と涙が溢れる。

    「初恋、だよ?今も、すごく好き。」
    「ぅん。俺も、好きだったし、好きだ・・・今も、どうしようもない位。」
    「ん、でも私、死んじゃった・・・。だからね、最後にお願いがあるの。大きくなった男の子の声で、私の名前を呼んで欲しい・・・。」
    「ん、分かった。」

    泣きじゃくる姿すら、たまらなく愛しい。

    「ぁ梓、大好きだ・・・。」

    きゅん

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  19. 私はこっそり、校舎裏で猫を飼っている。
    野良猫で、本当は連れて帰りたいが、家がマンションだから無理だ。


    「ニャー」

    「可愛すぎる・・・!にゃー。ふふっ、よしよし。」


    朝、昼休み、放課後、猫と戯れるのが日課だ。


    「・・・三谷?」

    「へ?」


    驚いて振り返ると、同じクラスの梶原くん。


    「何してるの?・・・ってほぼ全部見てたけど。」

    「ぅえ!?」


    変な声出た・・・。
    それに「にゃー」とか言ってるの聞かれた・・・。
    1人パニック状態に陥る。


    「さっきの『にゃー』も可愛かったけど、そうやってあわあわしてるのも可愛いね」


    そう言って、私の頭に手を置き、軽くポンポンした。


    「三谷ってよく1人でどっか行くし、もっとクールな人だと噂されてるから、俺だけ三谷の可愛さを知ってるみたいで嬉しい。」


    そう言って、ふわっと笑う。

    その言葉と笑顔で、私の体温が上がる。

    きゅん

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