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  2. 部活のミーティングを終えて一人家までの道を歩いていると、ふと教室に忘れ物したことを思い出して来た道を戻る。

    ドアを開けると、窓際の席で外を眺める先輩の姿。
    「あれ、なつ?忘れ物?」
    声をかけられてハッとした。見惚れてた…。
    「そ、そうです。まだ残ってたんですね」
    忘れ物を取ってさり気なく隣の席に座る。
    先輩と同い年で隣の席だったら…。
    「なつと隣の席だったらこんな感じかな?」
    え、今私も同じこと…って、いやいや、きっと深い意味はない。
    「ですね…」
    それでも嬉しくて、言いながら顔を隠すように俯いた。
    すると、クスッと笑った先輩が言葉を続けた。

    「ねぇなつ、好きだよ」

    「へ…」
    何?聞き間違い?
    「…俺、ずっとなつのこと好きだった。付き合ってほしい」
    真っすぐ私の目を見て言った。うそ…。
    「わ、私も好きです、ずっと好きでした…」

    その直後、先輩は今までで一番の笑顔で私を抱き寄せた。

    きゅん

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  3. 「ん〜、これ消毒だけしようか」
    
    大好きな先輩と保健室で二人きり。
    抱き締めてしまいそうな自分を抑え込むので精一杯。
    何か喋らないとと思い、今日が誕生日であることを話す。
    先輩の誕生日は8月。
    「しばらく同い年ですね」
    可愛い同級生だ。先輩はそう言って笑った。
    
    可愛いって…
    
    「先輩…俺、いつまでも可愛い後輩でいるつもりねーよ。もっと俺のこと見ろよ…」
    
    見上げる顔に左手を添える。
    決して目をそらさない先輩の顔は林檎のように赤い。
    
    溢れた気持ちが先を急ぐ。
    手を添えたまま先輩の顔が近づく。
    
    このまま…
    
    「…あ!もう、あの…ほら、手当終わったし部活戻らないと!」
    
    大胆に顔を逸らした先輩の声は普段より大きい。
    追い出すように背中を押され、保健室を後にした。
    
    「っ、何してんだ俺…」
    
    先輩…もうこの気持ち隠しきれねーよ…

    きゅん

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  4. 高校も卒業して、毎日着ていた制服ともさよなら。朝のHRまでの時間を吹奏楽部の綺麗な音を聴きながら屋上で潰すことももうないんだ。
    
    「おっはよーっ涼香」
    
    後ろから突然肩に腕を回して陽気な挨拶をして来る七瀬ともさよならだね。いつもわざわざ屋上までついてきてさ。

    「朝からうるせぇ、頭痛いわ」

    正直ものすごく鬱陶しく思ってたけど、なんだか寂しくなるなぁ。

    「…な、なに?」

    寂しい感情に浸っていたら、思わず七瀬を見つめたまま固まってしまった。そんな私を見て変に思ったのか、七瀬に声をかけられて我に戻った。

    い、いかんいかん。

    キーンコーン・・・
    帰りのHRを終えて校舎を出た。
    学校からそう遠くない家までの道のりを1人とぼとぼ歩く。
    
    ガチャ…
    
    「ただい…「あ、涼香おかえり」

    「また来てんの?七瀬」
    
    ま、寂しくなるも何も、家となりの家族同然幼馴染なんだけどネ。

    きゅん

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  5. 「みっちゃん先輩~!」
    昼休み、大胆な登場ももう誰も驚かない。
    それどころかむしろ歓迎される。
    「また来たの?」
    ま、肝心な美波先輩を除いてだけどね。
    入学して数週間の頃、眩しく笑う美波先輩の姿に一目惚れして、勇気を出して声をかけた。それから見かける度に声をかけるようになり、最近はそれだけでは足りず教室にも通うようになった。さすがにしつこい、と先輩は呆れてるけど。人を好きになるのは初めてじゃない。付き合ったこともある。なのにどうしてだろう、今までと全然違う。

    「みっちゃん先輩、今日も弁当っすか」
    「もう、その呼び方やめて」
    「ん、美波…?」
    覗き込むようにそう言うと、先輩は決まって顔を赤くする。
    「ちょっ」
    プハッと笑うと先輩も同じように笑うんだ。
    こんなに近くに感じるようになったのに、何でこの笑顔は俺のものにならないんだろう。どんなに近づいても、学年の壁は壊せないのかな。

    ね、先輩。

    きゅん

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  6. 「なぁ涼香」
    普段と違う声に何か真剣な内容なのかと、スマホに向けていた視線を七瀬に移す。
    「お前、霧崎先輩のこと、その…す、好きなん?」
    「…は?」
    別に好きじゃないけど、他の男子とは違う。尊敬だろうか。
    「好き、とは違うな」
    「じゃあさ!じゃあ…」
    「ん?」
    「…や、何でもないわ」
    は、そこまで言っといて?
    「何って…!」
    目の前に行こうとした時、グイっと腕を引っ張られ、気づいたら七瀬の腕の中。
    「ちょ、ちょっと…」
    「なぁ…俺じゃ、ダメ?」
    絞り出すような掠れた声。
    「俺じゃ涼香の彼氏になれない?」
    突然すぎて混乱した。
    「え、と…え?な、七瀬どうした?」
    よりキツくなった腕を振り払う力も湧いてこない。
    どうしよう、ドキドキしちゃってる…
    「ずっと好きだったんだ」
    ずっとって…
    「俺、涼香とこのまま幼馴染で終わりたくない」

    家族同然の七瀬が私を好きなんて…ど、どうしよう!?

    きゅん

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