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  1. 12件ヒットしました

  2. はぁ…

    後悔してももう遅いのに、憂鬱でたまらない。

    今の関係が崩れるのが怖くて、今年も渡せずじまい。

    はぁ…私のバーカ。

    『水野』

    「……ぁか」

    『ん?』

    「……のばーか」

    『どうした?』

    やっと我にかえって、ハッとした。

    『大丈夫か?生徒会長はお疲れかな?』

    「そ、そんなことないですよ!大丈夫、めちゃくちゃ元気です!」

    先生に想いを伝えるなんて、絶対ムリ。
    はぐらかされて終わりだ。

    『水野。今日何日だっけ?』

    ええと、確か…

    「3月15日」

    『で?』

    「……え?」

    『何の日?』

    「え、ええと…ほ、ホワイトデー」

    どうしたんだろ?
    今日の先生は、なんか変だ。

    『正解』

    そう微笑む先生の手には、リボンのかけられた真ん丸の箱があった。

    でも、私渡せなかったのに…!


    それを汲み取るかのように、先生は言った。

    『男から渡したらダメかな…?』

    きゅん

    6

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  3. 今日は待ちに待ったバレンタインデー。
    先生にこの思いを伝えるチャンス!

    と息巻いて待ち伏せしているのだけれど、先生は一向に姿を見せない。
    もう帰っちゃったのかな…
    人生初の手作りチョコ…頑張ったんだけどな……

    諦めて電車に乗り込む。
    車内には私と同世代っぽいカップルがいて、羨ましくてつい見つめてしまった。

    いいなぁ…
    先生は好きな人とかいるのかな?
    手を繋いだり、デートしたりするのかな…?

    電車から降りて、改札を抜ける。

    『おい。成瀬』


    自然と足が止まった。
    大好きな声が聞こえてきて、幻聴かな、なんて思う。

    「先生?……なんで…?」

    もう帰っちゃったと思ってたのに。
    鼓動が速まる。

    『成瀬。俺に渡すもの、あるんだろ?』

    一応、手作りです。と言ってそれを渡す。

    “好きです”とは言えないけれど。
    伝わってるといいな、私の気持ち。

    きゅん

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  4. “好きです”

    そのたった一言が言えなかった。

    私の大好きな先輩には、好きな人がいるから。
    先輩を困らせたくない。
    先輩には、いつも笑っていて欲しい。
    想いを伝えられなくてもいい。

    ずっと、そう思っていたんだ。

    放課後の空き教室。
    ぼうっと一点を見つめる最愛の人。

    聞きたい。
    どうして、泣きそうな顔してるんですか?
    先輩が悲しいと、私も悲しい。
    私が先輩のこと、こんなに想ってるなんて、きっと知らないでしょう?

    でも…

    私、先輩を想う気持ちは誰にも負けません。


    だから、

    先輩の儚げな姿は見ていられないから、


    踏み出すんだ。


    「先輩」

    教室内に踏み込み、先輩の腕に手を添える。

    「先輩、私じゃ駄目ですか…?」

    『え?』

    驚いている先輩を無視して続ける。

    「好きです…先輩のこと、大好きです!」


    私の頬は、赤く染まっていく。
    たぶん、夕焼けのせいで…

    きゅん

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  5. 『華絵センパーイ!もう課題終わりましたぁ?』

    「うるさい!バカにしてるの?まったく
    ……まだ終わってないけど?」

    課題が終わらなくて、泣きそうになりながらも机にかじりついてる私。
    ヨシキに言われると、無性に腹が立つ!

    反論できないのは、彼のほうが頭いいから。
    ポンコツな私とは大違い…

    『手伝いましょーか?』

    「いい!絶対ヤメテ!自力でやるから!」



    ───20分後───


    「お、おわったー!」

    『時間かかりすぎですよ、センパーイ。
    日が暮れちゃいます』

    何よ!自分のほうが頭いいからって!
    夜になる前に終わっただけでもすごいんだから!

    『でもまぁ、センパイも頑張ったわけだし?』

    「え?」

    『よく頑張ったね。お疲れさま、華絵』

    私の頭に彼の大きな手が触れる。





    ホント、憎めないヤツ!

    きゅん

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  6. 俺は、毎朝苦悩する。

    俺の数十メートル先を歩く彼女。
    ──森野ミサト。

    そう。俺の悩みの種であり、


    俺の大好きなオンナ。

    話しかけたい。
    一緒に登校したい。

    けど、ミサトは超がつくほどの天然。
    というか、鈍感…?

    俺の気持ちになんか、気づく素振りも見せない。
    アプローチはしている…一応だけど。

    「どーすっかなぁ」

    俺の鈍感天使は、珍しくひとりきりだった。


    俺は、覚悟を決めた。





    愛しい純白の天使に近づいて、気づかれないように後ろからぎゅ~っと抱きしめる。

    『わっ!陸くん?』

    自由を奪われた天使の次の言葉を、俺は待った。

    『どうしたの!?ま、まさか』

    お、これは脈アリか?


    『ひっ、貧血とか!?』

    …マジかよ

    「バーカ!ちげーよ。おはよ、ミサト」


    やっぱり、ダメか。

    『おはよ!陸くん』





    スキだなんて、言えねぇよな…

    きゅん

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  7. 「ねぇ、どうしたの?」

    「別に何もない。」

    幼なじみの湧(ゆう)は何か困っている様子だった。
    でも、聞いても何も話してくれない。

    「困ったな~、どうしたら話しくれるかな?」

    「ねる何独り言言ってるの?」

    「いや~、いつからいたの?」

    「今来たとこだけど。」

    「あっそ、あっ今の独り言聞いてた?」

    「えっ、何?」

    「良かった。何もないよ!」

    次の日の放課後
    私は湧に体育館に来てと言われた。

    「湧~!話って何?」

    「あのさ、僕 ねるの事が好き。」

    「えっ?」

    「これからもずっと好き。」

    「うん。」

    「だからねる、僕と付き合ってください。」

    「良いよ。私、湧と付き合う!」

    「えっ早っ」

    「だって、私も前から湧の事好きだった。
    だけど、言えなかった。」

    「私もこれからもずっと湧の事が好きだよ!」

    そして、私達は付き合っている。

    きゅん

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  8. わぁ…どうしよう……
    鉛色の空に、私は息をつく。

    雨降るなんて、聞いてないよぉ~
    どうしようっていうか、もう走るしかない。
    駅までの辛抱だ!

    ダッダッダッダッ

    同じ制服を着た学生を追い抜いていく。
    いい感じだ!これならあんまり濡れずに──

    とは、いかなかった。

    信号で足止めを食らった。
    さっき抜かした人たちも、だんだん追いついてきている。

    あぁ!もうビチャビチャだ~



    ふと、私を染め上げていた雫たちを傘が遮った。

    「キミ、大丈夫?」

    ネクタイの色からして、3年生…?

    「あ、はい…大丈夫です…ックシュ」

    「風邪引くよ。駅まで送ったげる」

    「なんか、スミマセン」

    「いーの、いーの…それにしても、濡れたね~」

    「…まぁ」

    「今からウチくる?髪、乾かして行けば?」

    先輩が私の湿った髪をクルクルする。
    ち、近い!


    雨の音は、私のドキドキも隠してくれただろうか…

    きゅん

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  9. いつもの帰り道


    のはずなのに、なんだか不気味だ

    私と同じペースで後ろから聞こえる足音
    部活で遅くなってしまったうえに、この辺りは人通りが乏しい

    走ったほうがいいのかな…
    少し歩くペースを上げよぅ

    そう思ったとたんに、
    後ろから強く抱きしめられた

    「ひゃッ!」

    小さな悲鳴とは裏腹に、後ろにいた奴を投げ飛ばしてしまった…!

    やっちゃった…私


    生きてる?この人

    「いってェ!ッ痛」

    良かった、死んではないみたい

    「何すんだよ!菜摘」

    え?その声って…

    「…浩輝?」

    「いきなり投げ飛ばすなよ!…でもまぁ、急に抱きついて悪かった…嫌だよなー!俺みたいなのに触られたら」

    「嫌…じゃ、ない」

    「え?何だって?」

    「嫌なわけないじゃん!私だって浩輝のこと…」


    そのまま、真正面から抱きしめられる

    今度は投げ飛ばしたりせず、ただただ彼の温もりに埋もれていた

    きゅん

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  10. 放課後に図書室に寄るのが、私の日課だ

    そりゃ、本は大好きだけど、目的はそれじゃない
    図書室の1番隅っこ
    その席からはグラウンドを眺めることができる
    悠人は、私の幼なじみ
    でも、悠人は私のこと、ただの同級生としか思ってない
    それ以上でも、それ以下でもないから
    …こうして陰から見つめている

    遠巻きに彼を見ているだけで幸せだった

    でも、いくら探してもいない
    今日は休んだのかな…


    「あ、すみれ…ここにいたのか」

    静かだった図書室に、愛しい声が響く

    珍しい…彼が部活休むなんて

    「…どうしたの?」

    「いや…その、すみれと一緒に帰ろうと思ったんだけど…邪魔してごめん!」

    私が読書中だと勘違いしてるみたい

    「ううん。悠人、一緒に帰ろ」

    「でも、いいのか?」

    鞄を手にとって、隣を歩く


    『もっと一緒にいたい』

    言えない代わりに、私は彼の肩を小突いた

    きゅん

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  11. あ~いたいた。

    「優希、たいへんだよっ!」

    「どうしたんですか?美桜先輩…」

    「私たち、小説の宣伝まかされちゃった!」

    「美桜先輩…説明へたですよね…?」

    うげっ……
    やっぱりバレてたかぁ~

    「ってわけで、ファイト!!」

    「嫌ですよ。引き受けたの美桜先輩でしょ?そういうのを自業自得っていうんですよ。」

    こんなときに限って正論言いやがる。

    「分かったよ!やるよ!やればいいんでしょ!」

    もうやけくそだ!

    「私たちが織り成すビジネスミステリー」

    「僕たち大学生ですよ。あと、ミステリー小説じゃありませんし…」

    「私たちの痛快ラブコメディ」

    「痛快…ではないですね……美桜先輩、ほんっとに下手っすね…」

    「うるさぁぁい!じゃあやってみろよぉ!」

    「二人の大学生が織り成す、一週間の物語。切なさたっぷり、涙が少々。」

    うまっ!



    二人の物語は、本編で!

    きゅん

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  12. 私にとって、優希先輩は憧れだった。

    モデルと並んでも違和感のない整った顔立ち。
    スポーツ万能な陸上部のエース。
    彼は学校中の人気者で、周りにはいつも人だかりができている。

    昨日、私は優希先輩が泣いている所に遭遇してしまったのだ。
    彼は階段の手すりに寄りかかって、声も出さずに
    泣いていた。

    きれいな涙に、私は完全に見入ってしまった。

    「…キミ、だれ?」

    「1年B組の七瀬です。あ、あの……」
    なんで泣いてるんですか?
    なんて聞く勇気が私にはない。

    「スミマセン!すぐ、あっち行くんで。」

    「…待って」
    え?今なんて?
    右腕を掴まれて、そのまま先輩の胸に引き込まれる。
    彼の長い前髪が、私の頬に触れる。

    私は長い間、彼に抱き締められていた。



    翌日、先輩の態度が変わることはなかった。

    けれど、あの温かさを忘れるなんてできそうにない。

    今日の空は、清々しいほどに青かった。

    きゅん

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  13. ひ、広いなぁ…

    大学のオープンキャンパスに来ている私は今、
    その広大な校舎に圧倒されている。
    まぁ、さら~っと見てさっさと帰ろう。
    実際、ここにどうしても入りたいわけじゃないし…

    私は昨日、彼氏に別れを告げられた。
    「もう一緒にいたくない」だって。
    本当は彼と同じ大学に行くつもりだった。
    けれど、それはもう叶わない。

    そして、ここに来た。
    彼と同じ大学になんて行けるはずもない。
    だから、適当に選んだ。
    もう、どうでもいい。

    「キミ、ここ来るの初めて?」
    …?誰だろう。
    「俺さ、高校生なんだけど、迷っちゃって…
    一緒に図書室探してくんない?」

    「あっ、図書室なら向こうに」

    「なんてね、ごめん。俺ホントは現役大学生。」

    え?

    「なんか浮かない顔してたからさ、つい……
    改めてようこそ、神田外語大学へ!」


    こういう行き当たりばったりな感じも
    たまにはいいかも…

    きゅん

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