ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 「先生好きです!!」
    「はいはい、ありがとな」
    「私は本気です!!」
    「そらどーも、でも俺ガキには興味ねぇの」
    いつもこうやって、告白してはあしらわれてる私。
    「また相手にもされてなかったな」
    「陵ちゃん!」
    陵ちゃんは私の幼馴染で、私の先生への想いを知っている。
    「まぁ、最初から無理なことくらい分かってたか……」
    ────ギュッ
    「えっ、陵ちゃ……」
    「俺にすればいいのに。俺なら、そんな顔させない」
    真剣な顔した陵ちゃんの顔が近付いて……
    ────グイッ
    「っえ……先生?」
    「お取り込み中悪いが、お前に伝え忘れてたことあるからちょっと来てくれる?」
    先生は私の腕を引いたまま空き教室に入ると、いきなり私を壁に押し付けた。
    「……せ、先生?」
    「お前さぁ、俺の事好きなんじゃなかったの?」
    「す、好きに決まってるじゃな……んっ」
    き、キスされた!?
    「なら簡単に触られてんじゃねぇよ、ムカつく」

    きゅん

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  3. 「春瀬、明日チョコ持ってくんの?」
    突然話しかけてきたのは、白石先生。…私の、好きな人。
    「はい!…今年は、本命だけですけど」
    「……。」
    沈黙に顔を上げると、先生は微笑んで言う。
    「…そっか。伝わるといいな!」


    「失礼します」
    次の日。たまたま日直で、生物の課題…と、チョコを持って準備室に入る。
    「おー、サンキュ。そこ置いといて」
    机の上には、大量のチョコ。
    私があげたって、このチョコの中の一つでしかない。それなら…
    「お前はくれないの?」
    突然、耳元で囁かれる。
    「私……は、、」
    「…ごめん、今のなし。忘れて」
    そう言って、教室から出ようとする。
    ━━ギュッ
    私は、先生のスーツの上着を掴んでいた。
    「あります、先生へのチョコ…」
    先生が、驚いたように振り返る。
    「…お前、本命にしかあげないって…」
    「…だから、先生が本命…です」
    そう言うと、強く引き寄せられた。
    「…可愛すぎ」

    きゅん

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  4. ーーー本当に泣き虫だな、お前は。
    私が泣く度に、よしよしってしてくれたお兄ちゃん。
    3つ上のお兄ちゃんは、ちっちゃい頃から格好良くて、私の憧れで、そして…初恋だった。
    だから、お兄ちゃんが遠くの大学に進学するって聞いた時、本当に悲しかったんだよ?
    それでも私は、お兄ちゃんの事を忘れられなくて。何度も他の人を好きになろうとしたけど、無理だった。
    傍にいるのが当たり前だったお兄ちゃんが遠くに行って、しばらく立ち直れないでいた。
    そんな時出会ったのが、彼だったんだ。
    彼は、お兄ちゃんを忘れられない私の全てを受け入れてくれた。
    その彼と、今日…結婚します。
    お兄ちゃんへの片思いは、これで終わり。
    たから、最後に言わせて。
    「お兄ちゃんは、私の初恋だったんだよ。」
    ねぇ、なんでそんなに、切なげに笑うの?
    そんな顔されたら…決心が揺らいじゃうじゃん。
    お兄ちゃん、私はあなたが、大好きでしたーー。

    きゅん

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  5. ーーーおにぃちゃん、だぁいすきぃ〜!
    小さい頃、お前はよくそう言って飛びついて来てたな。
    小学校では、3つ上の俺に会う度に手を振って、追いかけて来てくれた。
    俺が小学校を卒業した時、家は隣でいつでも会えるのに、お前はギャンギャン泣いたよな。
    お前が中学校に上がった時は、俺は入れ違いに高校生になっていて、一緒に登校したかったって言ってくれたな。
    そして、俺が県外の大学に進学することになった時も、お前は涙を流してくれた。
    そんなお前にとって、最後まで俺は『幼馴染のお兄ちゃん』だったな。
    だから俺は、『幼馴染のお兄ちゃん』として、笑顔で送り出すよ。
    お前の……花嫁姿を。
    だから、
    「お兄ちゃん!私ね、お兄ちゃんが初恋だったんだよ〜?」
    だから…今更、そんなこと言わないで欲しい。
    俺の、折角固めた決心が揺らぎそうになるから……。
    俺は、お前が幸せなら、それで十分だから。

    きゅん

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  6. 「今日は出迎えてくれないんだ?」
    声の主は…数学教師で私の彼氏の、天野先生。
    いつも玄関まで出迎える私が今日は行かなかった。
    「結衣?どうしたんだよ?」
    そう言って、手を伸ばしてくる。
    「やっ……」
    私はその手を、振り払ってしまった。
    すると先生は溜息をつく。
    「…風呂入ってくる」
    顔を上げると、傷ついた顔をした先生がいた。
    少し微笑んで、部屋を出ていこうとする。
    気が付くと、私は後ろから抱きついていた。
    先生の動きが、ピタッと止まる。
    「違うの、先生…今日、女の子に抱きつかれてたでしょ?私、ヤキモチ焼いちゃって…先生は皆の先生なのに」
    すると、突然正面から抱きしめられた。
    「勘弁して…」
    「先生…?」
    「こっちは理性保つのに必死なのに…いきなりそんなことして、可愛いこと言って…どうなっても知らねぇぞ?」
    「先生…キスしたい」
    「ダメ。今したら、止まらなくなる」
    先生の腕に力がこもった。

    きゅん

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  7. 今日、男友達に告白された。
    返事は保留のまま。
    諦める為には、いいかもしれない。
    このご飯を一緒に食べる予定の同居人、菅野先生への、恋心を。
    「ただいま。って、ずっと言ってんだけど」
    「わっ! お帰りなさい…ちょっと考え事してて」
    それを聞いた先生は不機嫌そうな表情になる。
    「ふぅーん? 告白の答えでも考えてたわけ?」
    「なんで知って…」
    「本人に聞いた。で? 返事はどうすんだよ」
    「付き合うって言ったら…どうしますか?」
    最後の、掛けみたいなものだった。
    でも先生は笑って、
    「いいんじゃねぇの?」
    って。
    …分かってたよ、私が誰と付き合っても、気にしないって事くらい。
    涙を堪えて、先生の横を通り過ぎようとした。
    でも、
    ーーーグイッ
    突然腕を掴まれて…
    「そんな顔すんなよ、こっちは気持ち隠すのに必死なのに。……本当は、誰にも渡したくない」
    「せんせ…」
    「付き合うとか許さねぇから」

    きゅん

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  8. ーーこれ、ちーちゃんにあげる!大きくなったらおれとけっこんしよ!
    ーーありがとう!やくそくだよ!
    昔交わした、子供の約束。
    海斗がくれたシロツメクサの指輪は、本当に嬉しかった。
    でもきっと、この約束を覚えてるのは私だけ。
    彼とはだんだん喋らなくなり、今も全く話していない。
    「…楽しかったなぁ、あの頃は。」
    その呟きは、誰の耳にも留まることなく、空に吸い込まれていくーーーはずだった。
    「あの頃って?」
    驚いて振り向くと、そこには…
    「海斗!?」
    「そんな驚くか?学校一緒だったら普通に会うだろ(笑)」
    彼は、私の隣に並んで歩き出した。
    「あ、そだ。」
    海斗は近くの公園に入り、何かし始めた。
    振り向いた海斗は、ニカッと笑って手招きする。
    「どしたの…って…!」
    突然私の手を取って、薬指にはめられたもの…それは、
    ーーーシロツメクサの指輪、だった。
    「俺の気持ちはそのままだから。約束忘れんなよ!」

    きゅん

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  9. 演習問題を黙々と解く、授業中。
    私が密かに恋している白石先生を盗み見ると、目が合った。
    咄嗟に目を逸らす。
    「春野?どっか分からないのか?」
    そう言って近付いてくる先生。
    「あ、えっと…ここです。」
    「あー、そこな。ここはーーー…」
    せ、先生…近い。
    「で、こうなる。分かったか?」
    「はい。ありがとうございます。」
    また、別の女子が手を挙げた。
    あの子、さっきも聞いてたのに…。
    私は思わず、ペンを走らせた。
    『好きです。』
    そして、行こうとしていた先生のシャツの裾を引っ張る。
    「春野?また何か…っ……!?」
    みるみるうちに先生の顔が赤くなる。
    この人、こんな顔もするんだ…。
    その時、授業の終わりを知らせるチャイムが鳴った。
    「も、もう時間か。じゃあ、挨拶。」
    そう言いながら教卓に戻る。
    「先生なんか顔赤くね?」
    「ばっ!?ほ、ほら終わるぞ!あと春野!後で教官室な。」
    「は、はい…。」

    きゅん

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  10. 「何食ってんの?」
    放課後、優奈と2人でチョコを食べてたら、優奈を迎えに来た里田君が聞いてきた。
    「このチョコね、めちゃくちゃ美味しいの!1個あげる!」
    「サンキュ。お、うめぇ!」
    里田君がニッと笑う。
    「俊君、帰ろ?」
    「おう!チョコありがとな。」
    2人と入れ違いに、私の好きな人が入ってきた。
    「は、みひゅかわへんへー…(あ、水川先生。)」
    チョコをくわえたまま先生の方を見る。
    「そんなに美味いの?それ。」
    「はひ!」
    「ふーん?俺も欲しい。」
    そう言うので、そのままの状態で鞄をあさる。
    「早川。」
    呼ばれて振り返ると、すぐ傍に先生の顔があった。
    そして、私がくわえていたチョコを、反対側から…
    ーーーーーサクッ。
    ……一瞬、柔らかいものが唇を少しだけ掠った。
    「ん、美味いじゃん。」
    「なっ…!」
    何も言えないでいると、先生は私を睨む。
    「他の男にチョコなんかやるからだろ?」

    きゅん

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  11. 「好きだ。付き合って欲しい。」
    男友達からの、突然の告白。
    「返事は今度でいいから!ちゃんと考えて。」
    それだけ言うと、出ていってしまった。
    教室を出ると、そこには私の好きな人の姿が。
    「水川先生。」
    「お、早川。」
    もしかして…さっきの聞かれてた?
    1番聞かれたくなかったのに。
    「先生…もしかして、さっきの…」
    「あぁ…ごめん。聞こえてきた。」
    先生は、私から目を逸らしてそう言う。
    でも先生には、私が誰とどうなろうと、きっとどうでもいいんだよね。
    「安心しろ、誰にも言わねぇよ。」
    私が黙り込んだ理由を勘違いしたのか、先生はそう言って笑った。
    「あ、はい!先生、さよなら!」
    だから私も笑って背を向ける。
    ーーーグイッ
    その瞬間腕を引っ張られ、そのまま後ろから抱きしめられた。
    「あいつと、付き合うのか…?」
    切なそうな声で囁かれる。
    「ごめん。もう、我慢できそうにない。…好きだ。」

    きゅん

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  12. 放課後、私は窓からサッカー部の試合を観戦していた。
    西島君が手を振ってくれるので、振り返す。
    「何見てんの?」
    ドキッとして振り返るとそこには、彼氏の水川先生が立っていた。
    「別に…。」
    「ふーん?」
    先生はこっちに来て、窓の外を見る。
    「…西島、か。かっこいいもんな、あいつ。優しいし。なぁ?」
    耳元で囁かれ、心臓がうるさくなる。
    「せ、先生の方が…かっこいいし、優しい…です。」
    顔が赤くなるのが分かる。
    「早川ー?何してんの?」
    西島君の声がした瞬間、私は腕を下に引っ張られ、窓の下の壁に手首を押し付けられた。
    「そう思ってんなら、よそ見すんなよ。…俺のなのに。」
    「んっ…」
    突然キスされたと思えば、噛み付くように貪られる。
    こんなキス、初めて…。
    先生は私を解放すると、抱きしめた。
    「嫉妬なんて…大人気ねぇ。」
    普段は女子に囲まれてる先生が、こんな表情するなんて…。
    私だけの、秘密です。

    きゅん

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  13. 「好きだ。俺と、付き合ってほしい。」
    「え!?いや、あの…」
    「答えはゆっくり考えて。」
    そう言って、黒田君は行ってしまう。
    ため息をこぼしながら、教室へと向かった。
    ガラガラ
    「あれ、美月。まだ残ってたのか。送ってくよ?」
    「ちょっ、先生声でかいですよ。」
    「大丈夫だろ、誰もいないし。」
    そう、私の彼氏は…担任の、法師山先生。
    「なんでこんな遅くまで学校いんの?告白でもされた?」
    私は、自分でも分かるくらい真っ赤になってしまった。
    「…は?マジでされたの?」
    先生の声色が変わり、やばいと思った時には、壁に押さえつけられていた。
    「誰に?」
    「えっと…」
    「聞きたくない。」
    そう言うとすぐに、キスで私の唇を塞ぐ。
    「せ、先生が聞いたんじゃないで…んっ」
    「…黙って。」
    容赦なく降ってくるキスの雨。
    先生は最後に、私を抱き締めた。
    「……俺のなのに。」
    私は…一生、先生のものだよ。

    きゅん

    14

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  14. 「今日も美味かった、ありがとな。」
    そう言って玄関で弁当箱を差し出すのは、隣に住む生物教師、法師山先生。
    「先生に食べてもらえて嬉しいです。」
    私が笑顔でそう言うと、先生は私から目を逸らした。
    「こんなとこでその顔、やめて。」
    「え?」
    私、そんな変な顔してたかな。
    「…可愛すぎんだよ。」
    自分の顔が赤くなるのが分かる。
    「ああもう、また可愛い顔する。…俺、我慢出来なくなるよ?」
    今日の先生は、いつもと違う。
    なんていうか、そう…甘い。
    「我慢、しなくていいですよ…?」
    そう言った瞬間、ドアがバタンと音を立てて閉まった。
    同時に手首をつかまれ、そのまま壁に押し付けられる。
    「そんな可愛いこと言って…どうなっても知らないよ?」
    「せんせ…っん」
    キスの嵐が降ってくる。
    「先生…っ、もう、やめ…」
    「やめない。お前が煽ったんだろ…?」

    きゅん

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  15. この気持ちを伝えることは、ないって思ってた。
    でも、今言わないとあなたは私から離れて行ってしまう。そんな気がしたからーーーーーー。
    「先生…」
    「…ん?」
    「先生っ、私、先生のこと…」
    「ダメだ。」
    先生に、遮られた。
    「先生…?なんで…」
    気持ちくらい、聞いてよ…。
    「ごめんな。でも、お前は俺の大事な生徒なんだ。」
    「私、どうしても諦められないんです。本当に、先生が…」
    「それ以上言うな。」
    先生は、私から顔をそらして言う。
    せめて、こっち向いてよ…
    「先生…そんなに、迷惑ですか…?」
    「…ごめん。」
    謝るって…ひどい。
    何がなんでも言ってやる。
    「…っでも私、本当に…先生が」
    「やめろって」
    「やだ!先生が好きなんです!もうどうしようもないんです!ダメって言われたって…んっ」
    柔らかいものが唇に触れた。
    「先生…?」
    「だから言うなって言ったのに。もう…どうなっても知らねぇからな?」

    きゅん

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  16. 今日は、片思い中の海斗先輩と体育祭の打ち上げの買い出しを頼まれているけど…
    「海斗くーん♡」
    「花恋先輩。」
    「あのねぇ…」
    美人な花恋先輩は、海斗先輩の腕に自分の腕を絡めて話しかけていた。
    海斗先輩も、満更でもなさそうで…。
    「そーだ!今日、私と買い出しいかなぁい?」
    花恋先輩の声が聞こえて、私は教室を飛び出した。
    もう、やだ…。
    ガラガラッ
    「美雪。どしたの?」
    この声は…
    「海斗先輩!?」
    「買い出し、行くぞ」
    「え?花恋先輩は…」
    「花恋先輩?買い出し頼まれたのは、俺らだけだろ。」
    「でもさっき…」
    「ああ…断ってきたよ。だって俺…お前と2人で行きたかったからさ。」
    「え…?」
    「もしかして妬いた?」
    「妬いてなんか…」
    「嘘ばっか。」
    そう言って、先輩が私を後ろから抱きしめた。
    「せんぱ…」
    「ちょ、今こっち向くな…今お前の顔見たら、キスしたくなるから。」
    先輩、好きです。

    きゅん

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  17. 学校の帰り道。
    私は、彼氏の将翔と2人で駅まで歩く。
    付き合って、もうすぐ1ヶ月。
    毎日こうして家まで送ってくれる。
    でも…まだ1度も、休日デートをしたことがない私達。
    だから今日、思い切ってデートに誘います!
    「将翔。」
    「んー?」
    「今度のさ…に、日曜日とかって…空いてる?」
    「あー…午前中は部活だな。」
    「そっか…。」
    「なんで?」
    「いや、なんでもないの!ただ聞いてみただけー!」
    「ふーん?」
    そっか…そうだよね。
    じゃあ、しばらくはデートお預けかなぁ…。
    それからその話はせずに、そのまま私の家に着いた。
    「今日もありがとね。また明日!」
    「おい」
    に入ろうとした私の腕を、グイッと掴まれた。
    「え?どしたの?」
    「で、何時にすんだよ、日曜日。」
    「え?」
    「デート。したかったんだろ?午後からなら空いてるから。」
    「将翔…。」
    分かってくれてたんだ、ちゃんと。
    「将翔…大好き!」

    きゅん

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  18. 放課後の教室。
    私と先生が、教師と生徒の関係だけではなくなる時間…だった。
    昨日までは。
    でも今日で…全部、終わり。
    だって先生には、婚約者がいる。
    先生の両親が取り付けた、勝手な結婚。
    先生は取り消そうとしてくれている。
    分かってる。
    私がいなければ、全てうまくいくって事。
    だから今日…嘘ついて、別れるんだ。
    ガラガラ
    「お、美雪。」
    「先生っ!」
    私は笑顔を作る。
    「先生…あのね、話したいことがあるの。

    「ん?」
    「あのね………先生、別れよ。」
    その瞬間、先生の表情が変わった。
    「…は?何、急に。」
    「だから、もうこんな関係、終わりにしよ?」
    「…やだ、俺は別れたくない。俺のこと、もう好きじゃねぇの?」
    好きだよ…でも、あなたはこうしないと別れてくれないから。
    「うん、もうもう私、疲れちゃった。ごめんね?先生。」
    そんなに、悲しそうな顔しないでよ。
    先生…あなたが、大好きです。

    きゅん

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  19. ……先生に、振られた。
    そりゃあ、分かってるよ?先生と生徒の恋は、ダメだってことくらい。
    でもさ…あんな振り方、ない。
    「好き」って言葉さえ、言わせて貰えないなんて。
    ……しかも。
    急に幼馴染の勇翔に告白されて、それを先生に聞かれるなんて…。
    「はぁ…。」
    私は、ため息をつきながら放課後の階段をくだる。
    ボーっとしすぎていただろうか。
    「きゃっ!」
    私は、足を滑らせてしまった。
    (お、落ちる…!!)
    そう思った時、あたたかい何かに包み込まれた。
    「っと。大丈夫か?」
    この声は…
    「先生っ!だ、大丈夫です…。」
    私は、慌てて先生から離れようとした。
    ーーーーーーその時。
    ギュッ
    私を包み込む先生の腕の力が強くなる。
    (えっと…抱きしめ、られてる…!?)
    「せんせ……!?」
    「…ごめん、離したくない…。」
    「え、ちょ、せんせ…んっ」
    キス、された。
    「ごめん、もう我慢できない。…好きだ。」

    きゅん

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