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  2. キーンコーン…

    お昼休みに入ると、廊下はいっそう騒がしい。

    『せーんぱい!』

    「…うわっ!びっくりした」

    突然真後ろから声をかけられた。


    『購買の場所、教えてください!』





    『ありがとうございました!いや〜種類ありすぎて迷っちゃいますね!』


    ニコって笑った顔はもう眩しいくらいで、中学時代から変わらないその図々しさだって簡単に許せてしまう。


    こんなに友達いそうのに、なんでわざわざ先輩の私に声を掛けてくるのかも謎だ。


    『先輩は〜…、これかなっ!』


    そう言って袋から取り出したイチゴのドーナツ。


    「…えっ!?」


    『付いてきてくれたお礼です』


    まだきょとんとしている私の頭にポンとそれを乗せ、またあのキラッキラな笑顔を見せる。


    『じゃっ、また学校案内してくださいね!』


    そう言って走り去っていった。


    顔が熱いのは、きっと春だけのせいじゃない。

    きゅん

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