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  1. 8件ヒットしました

  2. 「ねぇほんとに行っちゃうの?俺置いて?ほんとに??」
    「だから行くってば」
    この質疑応答を繰り返すのにも疲れてきた。
    私が今から行くのは高校の同窓会。何を不安がっているのか私が行くと言った時からこの調子である。
    「は!…まさかとは思うけど!……モトカレトカコナイデスヨネ?」
    「_…さあ?」
    「!!!…なに!?来るの!?」
    やっぱり行かせれないかと言わんばかりに私のコートをつまみひねる彼。
    「なぁ…結構ホントに心配してんだよ?お前かわいいし、優しいし、断れないから_喰われちまうんじゃ…って」
    くぅん…と犬の様な彼の姿をみて、かわいいなと思い頬が緩む。
    「ははは。こんな私をたべてくれる人なんてそういないって…ってえ?」
    ぱっと気がつけば目線下にあった彼の顔は首元へ…。
    _ちゅぅ
    「ん…ひゃあ!」
    彼はそのまま噛みつく。そして…
    「俺は余裕でたべますけど?」
    …彼は本当に犬か。それとも狼か。

    きゅん

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  3. 夏ももう終わりに近づいてるのを肌で感じれる季節になり、夕方になるとすこし肌寒くなってきた。
    『もう寒くなってくるからカーディガン持っていきなさい』と母の言葉を無視したことに今になって悔いる。

    すると海斗が自分の着ていたカーディガンを私に「ん。」と差し出す。

    「え?いいの!?ありがとう!」

    「お前なぁ冷え性なんだからもうこの時期は薄着はやめろよな。」
    心配げな顔で海斗のカーディガンに包まる私の顔を覗き込む。
    ふぅと息を吐きこう言い返す。
    「…海斗は心配しすぎ。そんなか弱くない。」
    「あ?この細腕がぬかすなよな。」
    海斗が私の腕をガッと掴む。
    「!っへ?「…ほっせぇなぁ…」
    海斗の目がギラりと光る。
    「…お前今寒いんだよなぁ?」ニヤリとした表情で私に問う。
    「へ?いやもう今は…。」
    「何言ってんだ。無理すんな。本当は寒いんだろ?」
    そうして最後に耳元でこう囁く。
    「…温めてやるよ。」

    きゅん

    2

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  4. 昔から記憶に愛された記憶がない。
    汚臭と蝿が漂う家にひとり母の帰りを待つ寒い思い出しかないのだ。

    母の帰りを待つ間に何度も日が落ちては日は昇る。
    もちろん腹も減り音がなる。だが私は自分で自分のお腹を殴って腹の音を収めようとした。音を立ててはお母さんが怒るから。

    そんなことを三回繰り返すと母はようやく開かず扉から帰ってくるのだ。

    いつまでも体の中心部。そのまたさらに奥の奥がさめざめと冷えきるあの感じ。思い出しただけで身震いが止まらない。

    寒い…。さむい…さむいさむいっ!!!
    _はっと私は目を開ける。
    …ああ、いつもの夢か。なのにまだ寒気が止まらない。

    すると隣から寝音が聞こえる。
    見るとあの人が私を抱きしめて寝ている。

    自然と涙がでて、気づいた。

    __そうか。もう一人じゃない。泣いても…いいんだっ。

    私は目を閉じる。そして願う。

    次はあなたとの明るい未来の夢が見れるように。

    きゅん

    5

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  5. 最近なんだかおかしい。
    いまだって_

    日誌を書き終わらそうと必死にペンを振るうあいつの顔に既に西へ傾いた夕日が赤く照らしている。

    _なんでこんなことで顔赤くなんだよ。俺。

    「…何見てんの?」
    ペンを止めず日誌と睨み合ったままあいつが俺に聞いた。

    「…なんでもねぇよ。」
    そう言って気を逸らすようにスマホに手をかける。が。またあいつを目で追ってしまう。

    おかしいだろ。絶対。なんで俺がこいつのこと意識してんだ。

    顔も赤いまま戻る気配がねぇし。
    心臓だってばくばくしてる。
    なのにまた俺はあいつに視線を送る。

    _あれ?
    俺は気づいた。あいつの顔もまだ赤い。_夕日のせいじゃなかったんだ。

    自然にあいつと目が合う。
    するとあいつの頬の赤みはより増す。
    _ゾワッと来た。…んだよそれ。
    俺は無意識にあいつの肩をガっと掴んでいた。
    _もう認めるしかねぇじゃん。

    「…すきだ。」

    きゅん

    8

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  6. 目の前で彼女が水着を着ている。もう色々とやばい。

    「なぁ、みろよ」すると男達の会話が耳に入る。
    「うわっすげぇ超絶美女。スタイルやべえ」俺は肩をぴくっと震わした。ドロっとしたものが胸の奥に浮き上がる。
    __みんじゃねえよ。俺のだよ。
    俺は着ていたパーカーを彼女に渡そうとチャックに手をかける。
    _もう誰にも見せたくない。
    じぃっとチャックを下ろそうとしたとき彼女は焦り混じりの顔で、そのチャックを上へと上げ返した
    未だ驚いている俺に彼女は続ける。

    「__晴さんかっこすぎるので、これ他の女の人の前で絶ッ対に脱がないで。」
    その鋭い視線で俺は思い出す。
    _忘れてはいけない。彼女は綺麗なだけじゃないということを。
    彼女は俺の手をぐいっと引いて歩きだす。

    「絶対私から離れちゃダメですからね。」

    彼女はムスッとした顔で俺を見る。

    _ああ今日も俺の彼女はかっこいい。

    きゅん

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  7. 「陽菜!」
    隣の席の紅葉がなにやらプリントのようものを持って、私に話しかける。
    「これ、先生に渡しとけって言われたプリント。」
    「え!ありがとっ!」
    紅葉とは隣の席ということもあってよく話す仲だ。
    「あ!俺ちょっと隣のクラスに用があるんだわ!」
    そう言って教室を出ていく紅葉。
    するとプリントが手から零れ落ちる。
    「あ…ってあれ?」
    落ちたプリントはなぜか2枚。
    よく見ると一枚は私の名前が書いてあり、もう一枚は紅葉の名前。
    あいつ、プリント抜き忘れたな。と私は紅葉の帰りを待つことになった。
    ___
    「あれ?帰んないの?」と他人事のようなセリフを言いながら紅葉は教室へと入ってきた。
    「先に帰ろうと思ったんだけど、あんたのプリント私が持ってて…」
    ふと紅葉の方に振り返る。すると紅葉はニヤッとした顔でこっちを見ていた。
    「…!!まさか…」
    紅葉は笑いながら口を開く

    「…なぁ、一緒に帰らねぇ?」

    きゅん

    2

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  8. 「…もうちょい女らしくできないわけ?」

    文化祭の準備で脚立の上で作業していた私に晴輝が話しかける。

    「スカートの中なんか着て脚立乗るだろ?普通…。」

    そう言いながら私を見上げる。

    「見えそう…だし…。もうちょいそういう所 気ぃ回せよ。」

    「…別に見られてもいいの履いてるし。」

    「は?」

    「いやだから見せパン…」

    「……はぁーー。」

    晴輝の目線が変わる。

    「……ならさ…みせてよ。見られてもいいんでしょ?」

    そう言うとスカートの端をすっとめくろうとする晴輝に私は必死に抵抗する。

    「いや、まって…!これ見せるために着てんじゃ…」

    「大丈夫だってさっき言ったよな?」

    鋭い視線が私に刺さる。

    「っ…」

    うるっと涙が溢れそうになる。
    恥ずかしくて死にそうっ…。

    「…ほんとそういう所もほんと無防備すぎんだろ」

    晴輝がなにか呟く。

    「あんま男の前でそんな顔すんなっ…」

    きゅん

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  9. 「イギリスに転勤になった。」

    もうじき 付き合って5年。

    誰よりも大好きな人。大切な人。
    離れるなんてこと考えたことも無かった。

    だんだんいろんな思い出が溢れ出して
    心の中のなにかが壊れた気がした。
    砕ける音がした。

    同時に涙が頬をツゥーと伝ってその瞬間
    ぽろぽろと止まらなくなった。



    「っ...。..あのさ!...」と彼が口を開く。


    ...別れ話.....だろうか。

    私は必死に涙を止め、声を抑える。
    泣いてしまったけど…

    最後の姿は、できるだけ綺麗な私で
    あなたの記憶に残りたい。

    「あのさ...。お前にしてやれることなんてなにもない俺だけど、それでも一緒にいたいと思ってくれてるなら...。結婚してくれないか?必ず幸せにする。」

    「.....?..っ。...ふぇ、?...」

    本当にこの人はどれだけ私を困惑させれば気が済むのだろう。


    私は笑顔で顔を縦に振った。

    きゅん

    5

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