ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 「…ふん♪…ふふん♪」

    俺は鼻歌を歌いながら、廊下の窓からグラウンドを眺めていた

    …正確に言えば…幼なじみを見ているのだが…

    「…言わなきゃいけないことも…」

    俺は、はしゃいでる幼なじみを眺めながら、なんとなく口ずさむ

    「…君の前じゃうまく言葉にできなくて…」

    …本当にそうだよな…

    「…側にいるのが当たり前になってた…」

    …同じ制服を着て…昼飯一緒に食ったり…


    「……卒業式で見かけた後ろ姿…」

    ……あとどれだけ…そんな日々を過ごせるのだろうか

    「…必死に名前を呼んでた…」


    …あーぁ……俺らも…もう卒業かぁ……


    俺は大きく息を吸う


    「…なつあーーーっっ」


    俺は、好きな人の名前を呼ぶ


    すると君は、驚いた顔で俺を見上げた



    「なつあが好きだーーっ」



    あぁ、これは振られてもきっと


    …いい思い出になる



    君は無邪気に、笑って見せた。

    きゅん

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  3. 「……止まないなぁ…」

    私は下駄箱の近くに座って、止まない雨をぼーっと眺めていた。

    ここで少し、雨宿りしようかと思ったけど、
    この調子だと止む気配はなさそうだ。


    ……ぬれて帰ろうかな…

    私がスッと立ち上がった途端、誰かに腕を掴まれる。


    「…傘ないのか?!」


    ……誰…


    「…は、はい」


    その人は自分の持っていた傘をズイッと差し出すと、言った。


    「風邪引くだろ!」



    「………ふっ…」


    初対面でなんなのこの人…面白すぎ…


    私は耐えきれなくなって吹き出してしまう。


    私が笑うと、彼も少し恥ずかしそうに頬を赤くした。


    「…ご、…ごめん…つい」



    …素直だなぁ


    「じゃぁ、相合い傘して帰らない?」

    私はニッと笑う。


    「お、それいいなっ」


    こんな日も悪くないな


    傘、困ってた人に貸してよかった



    「ありがとね」


    _彼に出会えたから

    きゅん

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  4. 涼太さん……私といて、退屈ではないでしょうか……?

    _はっ


    わ、私…歩くの遅い?!


    いつも蛍くんに…歩くのおせぇ(←蛍くんの真似)

    と、言われていますし…


    私は迷惑をかけないように少し早歩きで進む


    「あの、」


    へっ?!


    「ふぁ、ふぁいっっ」

    …へ、変な返事になってしまいました……



    「ぶっっ…ははっ…」


    わ、わら?!




    「…すみませんっ…なんだか可愛くて」


    か、か、



    かわ?!



    「…あはっ…あはははっ…その顔っ…ビックリした顔、可愛いですっ」



    お、男の人にそんなことを言われるのは初めてです……



    『かーわい★』


    わーーっ


    な、なんで今、蛍くんが出てきたんですかっ


    蛍くんの、そ、それはっ


    …からかってるだけなんです!


    星もつけないで下さいっ


    私は熱い頬をごまかすように、ブンブンと首を横に振った。

    きゅん

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  5. 蛍(けい) × らら

    「…これ…やる…」

    「わっ…クッキー…すごく可愛いです…」

    …今日はホワイトデーとかいう日なんだろ…

    女子って貰ったらやっぱ嬉しいもんなのかよ

    「…でも…なんでくれたんですか…?」


    「…は、……はぁ?」

    こ、こいつ…ホワイトデー知らねぇの?


    ……なんだよ…なんか俺が恥ずかしいだけじゃねぇかよ


    「あっ…今日は……」


    気づいたか…?


    「星が綺麗な日だからですか?!」


    「………」


    ……何いってんだこいつ…


    「…んっ…これおいしいですっ…蛍(けい)くんも一緒に食べましょう!」


    そう言って俺に差し出された星形のクッキー


    「おいしぃ~…」



    …そんなにうまそうに食うなら…


    勘違いだろうがなんだろうが…まぁ…いいか…


    「これ食べ終わったら学校行くぞ」

    「へっ…行きません…」


    「じゃぁそれ没収」


    「あ~~」

    きゅん

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  6. 「はぁ~…なぁちゃん~お腹すいた~」

    「涼(りょう)、もう部活終わったの?」

    「うん…何作ってんの?」


    近づいてくる涼に焦って、私は慌てて隠す

    「え?なんで隠すの?」


    「だ、だめっ」


    「え~…いつもくれるのに…」

    涼はシュンとして、諦めたように近くの椅子に座った


    後は…ここに…名前をかいて…


    「なぁちゃんってさ……」


    「うん…?」


    わ…これ結構…難しい…

    「家庭科部の部長だよね…」


    「…うん…」


    「今日、天気いいね」


    「…うん」


    「好きだよ」


    「…うん」



    ん…?


    「……えっ?!」


    「なぁちゃん好きだよ」


    か、顔があつい…

    涼はいつも突然そんなこというから


    私だって_


    「涼!お誕生日おめでとうっ…ケーキ作ったのっ」


    「えっ?!ありがとう!」


    「涼、大好きだよ」


    _私だって涼をびっくりさせたいな

    きゅん

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  7. 「新年早々、学校に来れるって幸せっすね!」

    「どこがだよっ」

    実は後輩が忘れ物をしたので一緒に取りに行ってほしいと言われて来たのだ

    彼の教室の前につくと、彼はなぜか立ち止まった

    「何してんの?早く取りに行きなよ」


    _ニカッ

    な、なにその可愛い笑顔は…

    若者のピチピチ攻撃か?!


    「じゃーんっ、黒板いいでしょ」

    「え…ハッピーニューイヤー…って…いつかいたの?!…ははっ…しかもカタカナでかいたんだ」

    「…好きです」


    「…へ?!…な、なに?!…なんで今?!…忘れ物は?!」


    「嘘つきました」

    「先輩に会いたくて」


    「…そんなこと言うキャラだっけ…」


    「…今日だけです…」



    「…返事は…ないんですか…」





    _チュッ



    「…返事……です…」


    2020 1/1

    私達の記念日になりました.*

    きゅん

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  8. 人は何度、恋をして

    何度、大切な人と別れるのだろう

    「さむ…」
    私は今日も、君と並んで歩いている

    「…寒いね…」

    私達は友達だ

    でも前に、君が「好き」と伝えてくれた時
    本当はすごく嬉しかった

    クリスマスに誘ってくれたのもきっと_

    「…あ、見て!…綺麗じゃね?」

    「……綺麗……」

    イルミネーションがキラキラと眩しい

    「…なんで今日誘ってくれたの?」

    「…え?」
    その先が怖くて、でも、知りたい

    「…別に…お前と一緒に見たかった。それだけだけど?」

    恋ってなんだろう

    照れたり、キスをしたり?


    きっと、それだけじゃない

    一緒に居て、ありのままの自分でいられる人

    「…そ…かぁ」

    「なんだよ?」

    気がついたら側にいる人


    「だったら私は君だね」

    「なにが?」

    たとえ、何度辛い恋をしても

    人はまた恋をしてしまうのだろうか

    だとしたら私は


    君がいいなぁ

    きゅん

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  9. 「……はぁぁ…これも可愛いぃ~……可愛すぎてしんどい……」

    突然ですみません

    私はBL大好きな女の子です

    …でも、私は、私だから!…って…

    …強気になれず…人目を気にして図書室の隅にいます…

    _ガチャッ

    「…?!」
    誰かきた?!

    とりあえず隠さなきゃっ

    あ~っ

    もう、寝たふりしかないじゃん~~


    「…あれ?誰か寝てる…」

    __タッ…タッ…タッ…

    え、待って来ないでっ

    「…………ま、いっか…」

    …あれ?

    前の席に座った……?


    「……やっば……やっぱこのBL作家さん好きだわ…」


    「…へっ?!」


    「あ、やっぱり起きてた」


    「そこ、隠せてないよ」

    __カァァァ


    「実は、俺もBL好き」


    「自分の好きなもの堂々と好きって言いなよ」

    彼は私に、大切なことを教えてくれた

    「……うん!」

    「…そして、その本を貸してくださいっ」

    「…あははっ…」

    きゅん

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  10. 「……先輩好きです」

    「ごめんなさい…」



    「……って……これ何回やるの?!」


    「先輩が好きになってくれるまで」

    「だから私は好きになんないっ」

    なんで私なんか好きになってくれたんだろ?!

    しかもこんなに断ってるのに?!


    毎日、毎日…

    そんな真っ直ぐ見つめて言われたら…


    私は過去に恋愛で何度も失敗して

    もう恋愛はしないって決めたの


    「嫌です」

    「ぶほぉっ」

    なにこの子…

    日に日にあたり強くなってきてない?


    「じゃぁ僕のことちっとも好きじゃないですか?」


    「……」

    だから…


    そんな顔で見つめないで~~~


    「ほら黙った」


    …うぅ…




    「そういうのずるいです」




    「でも、そういう所も全部、好きです」


    「先輩」



    「俺に惚れてください」


    _ちゅっ


    「な、なにすんのっ」


    「顔…赤いですよ」


    「…~~~っ」

    きゅん

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  11. 「………あ~~、イライラする」

    「なに、どうしたの」

    「女子にはいろいろあるの!」

    「あぁ……そっちか…」

    「なに?!」

    「はいはい、もう~怒んない、怒んない」

    _ぎゅ

    私の、背中をポンポンしながら優しく抱きしめてくれる

    「…お腹すいた、なんか買ってきて…」

    私は照れ隠しに、そんなことを言ってみる

    「何がいいの」

    「えっ、買ってきてくれんの?」

    いつも、嫌だっていうのに



    「1ヶ月に一回な」


    「ふはっ…生理と一緒に来るの?」


    「そう」

    私達は目を見て笑い合う


    こうやって、笑顔にしてくれるところ




    好きだなぁ…


    「惚れ直した?」


    「うん、したした」


    「おい~、それしてないやつ」



    …なに、待ってるの…本当…



    _チュ



    キスをすると、満足げに笑う君。



    「よし、何食いたい?」



    「ポテト」






    …好きだよ

    きゅん

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  12. 私には彼氏がいる


    それは、とても甘い学校の先生


    「あの……」


    「ん?」


    「人来たらどうするんですか?」


    「じゃぁ、鍵閉める?」

    「えっ、いや、ダメですよっ」


    「ここ図書室ですし…」


    「ちゅ~~」

    先生はぷくーっと頬をふくらませて、キスをおねだりする


    「………ちょっとだけですよ」

    私がそう言うと、先生は「ん」と嬉しそうに目を閉じた



    _ちゅ


    「………」

    私は先生の頬にそっと触れるような短いキスをする



    「…ありがと」

    先生は幸せそうに笑う


    その顔…ずるい…


    まるで、大好きだよって言われてるみたい



    「これで仕事頑張れる」


    先生は私の頭をくしゃっと撫でた


    「よし、戻ろっか」

    先生は図書室のドアを開ける




    「…私は授業に集中できないよ」


    熱い頬を隠すように片手でおさえて、




    小さな声でそう呟いた。

    きゅん

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  13. 「ち、遅刻~~」
    私は、全力で道路の端を走る

    こっち渡っとこう!

    私は急いでいたため、後ろを確認せずに反対の道路の端へと移動してしまった


    _チリンチリンーっ


    「え」


    わ、わっ

    っ…ぶつかる……


    私はぎゅっと目を閉じる



    _グイッ


    「…っあぶね」


    あ…れ…?


    「危ないよっ」

    そう言って去っていく自転車に何も言えず、私はただ呆然としていた



    び、びっくりした……



    「お前、危ねぇ」


    「あっ…す、すみませんっ」

    って…あ!!


    「遅刻!」

    私がそう言うと彼も「やば」と焦り始める


    「行くぞっ」


    「うんっ」


    あれ…?

    気づけば彼はさりげなく私を道路の内側にしてくれていた


    「……」


    「なんだよ」


    「…あ、ありがとう」


    「…別に…次は気をつけろよ…」

    そんな優しい彼に私は…

    少しドキッとしてしまいました。

    きゅん

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  14. 「海花(みか)」
    「あ、真(しん)部活お疲れ様~」
    「海花もな」

    「じゃ、帰ろっか~」

    私達は同じ場所へと足を進める

    「ふぁ~」
    家に帰ると、真はごろんと床に寝そべった

    「あーっちゃんと手洗ってよ~」

    「う~ん…」

    「も~っ怒るよ?」

    私は真の元へかけより、腕を引っ張る

    _ぐいっ

    あら?
    逆に私が引っ張られてしまった…

    いつの間にか真は座っていて、私をぎゅ~っと抱きしめる

    「…今日のご飯なに?」

    「真が悪い子だったらうめぼしご飯にするよ」

    「え、やだっ」

    真はバッと立ちあがり手を洗って戻ってくる

    「あははっ」

    「今日は真の好きなオムライス」

    「やったぁ」

    「じゃ、ご飯作ってくるね~」

    「俺も手伝う、でも…その前に…」

    _ちゅ

    「愛情表現」

    「ふふっ…真すき」

    この時間が好き

    …真

    「愛してるよ」

    「俺は幸せ者だな」

    真は私を見て笑った

    きゅん

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  15. 隣の席の心くんはいつも寝ている

    その寝顔が_

    めちゃめちゃ可愛いっっ

    可愛くて辛いっ…

    いつもいつもこっち向いて寝るから、ついつい見てしまう…

    「……ふふ…」
    な、なんか笑ってる

    「次、心」

    先生に当てられても起きない心くん

    「起こしてやってくれ~」

    先生が私を見て、そう言う

    そ、そんなこと言われても…

    話しかけたこともないのに…

    で、でも心くんのためだしっ

    _ツンツン

    「…心くん」

    「………ん」

    あ、起きた…?

    「心くん先生にあてられてるよ」

    「へ、うそ」

    心くんは、わかりません!と元気よく言うと席に座る

    「…ありがと!」

    _きゅんっ

    そして笑顔も可愛い…

    「う、うん」

    心くんと話したの初めて…

    「…なんか顔赤いよ?」

    心くんが私の顔を覗き込む

    そんな可愛い顔で近づかないでーー


    少しの勇気で恋って何かが変わるのかもしれませんね_。

    きゅん

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  16. 「先輩~~待ってください~~っ」

    それでも、先輩は止まってはくれない

    「先輩~!一緒に帰りましょ~」

    _ピタリ

    あれ?

    先輩はピタリと急に足を止める

    「先輩?」

    先輩はこちらを振り向くと、今度はスタスタとすごい勢いでこっちに向かってくる

    「あっ、一緒に帰ってくれるんです_」

    _ドンッ

    「…ふぇっ?」

    な、なに?!

    先輩は突然私に壁ドンをするとぐぃっと私の顎を持ち上げた


    「……」

    _ドキッ

    「しつこい。」

    _チュ…

    先輩はそう言ってニッと笑った後、甘いキスをする

    く、クールだ……


    先輩は私のおでこにデコピンをすると、またスタスタと歩きだしてしまう

    び、びっくりした…

    「来いよ。一緒に帰るんだろ?」


    「は、はい!」


    今日まで私の片想いだった


    でも今日からは_


    _ギュッ

    先輩は私の手を握る


    今日からは先輩もきっと同じ気持ち。

    きゅん

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  17. 「あ…今日もいる…」

    図書室に行くといつも雷(らい)くんがいる

    私はいつものようにお気に入りの本を読む

    「…ん…」

    ん?

    なんか珍しく雷くんがうなってる…

    って…えっ?

    「…うぅ…」

    ふと、雷くんを見るとお腹を抑えて俯いている。

    「…ら、雷くん…大丈夫?」

    私は急いで雷くんにかけつけると背中をさする

    「…お腹痛い…」

    「…保健室行く?」

    「…大丈夫…しばらくここで休む…ありがとう」

    雷くんはやっと俯いていた顔をあげると、ふにゃっとした笑顔になる

    ずっとクールだと思ってた雷くんだけど、
    …こんなふうに笑うんだ

    …あはは…以外と可愛い…

    「…ぅー…俺なんか変なの食ったかなぁ…」

    雷くんはコテンと机におでこをつける

    「…ふふっ…よしよし…辛くなったら言うんだよ?」

    「…なっ…子供扱い…しないで」

    …ドキッ

    雷くんは以外と可愛い男の子だったみたいです。

    きゅん

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  18. 教室で一人少しオレンジになった空をぼんやりと眺める

    今日はいつもより帰りたくなくて、ずっと時間が過ぎるのをただただ待っていた


    「…おーい…誰もいないんなら鍵しめ………渚?(なぎさ)」

    「先生…」

    先生は何も言わず私に近づくと、頭にポンと手を置いた

    「…な、なんですか」

    「んー?なんか辛そうにしてたから」

    私の家はいろいろ事情があって、家に帰るのはいつも嫌だった。

    でも、今回はいつもよりもっとひどくて…

    もう帰りたくない。

    「…大丈夫です」

    私は立ちあがり仕方なく帰ろうとする

    「渚の心の居場所、俺じゃダメか?」

    「……」

    私の頬にサーッと涙が伝う

    「…おいで」

    先生はそう言うと手をパッと広げた

    優しそうに頬笑む先生に私はゆっくりと近づく

    _ぎゅ

    「…頭の中…先生でいっぱいにして…」

    _チュ…


    先生のキスはとても甘くて優しいキスでした。

    きゅん

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  19. 「…ぅー…」

    授業中、私は机に顔を伏せてお腹の痛みに耐えていた

    私、現在…女の子の日なのです…うぅ

    席が一番後ろだったこともあり、さすさすとお腹をさすっていた

    「…どしたの」

    「…っ」

    突然、椅子をカタッとこちらに近づけて話しかけてきたのは隣の席の悠(ゆう)くんだった


    …ど、どうしたって言われても…

    い、いえないよぉぉ

    「…ん~…」

    「お腹痛いの?」

    「うん…」

    「先生呼んであげよっか?」

    「あっ…いいっ」

    …トイレだと思われてる…?

    「大丈夫だよ、せん_」

    「あーっ…せ、生理…だから」

    私は恥ずかしくて顔がカッと赤くなる。

    _?!

    突然、私のお腹に伸びてきた手は優しく私のお腹をさする。

    「よしよし…」

    「あっ、ちょ」

    「後で保健室でお湯のペットボトルもらってくる」

    悠くんは優しく笑う

    なんだか私はその優しさにドキッとしました。

    きゅん

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  20. 「…はぁ…はぁ……んー…きつ…」

    俺何してんだか…

    なんか頭痛いなって思ってたけどまさか熱あると思わなかったし…

    俺は現在、学校で倒れて保健室のベットの上。

    _バンっ

    「だ、だ、大丈夫?!」

    「…ぶはっ…何回「だ」言うの?…けほっ…」

    突然、勢いよく保健室に入ってきたのは俺の彼女の凛々(りり)。

    …かわい

    「これっお茶持ってきたから。あと、おにぎり!」

    「…おにぎり?…ふっ…ありがと。移るのやだから戻りな」

    「え?やだよ」

    凛々は俺が寝ているベッドに座る

    それは反則だろ…

    …俺、頭ぼーっとしてるから何するかわかんねぇなこれ…


    「ごほっごほ…んー…いいから戻りな」



    「…そばにいたい」

    _っ


    _ぎゅーっ

    「あ、え」



    「…なに?」

    「いや…恥ずかし_」


    _チュ_



    「俺だって独占欲あるし。俺がいない間に他の男にナンパされんなよ?」

    きゅん

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  21. 「永樹(とき)っていつもソーダのアイス食べてるね」


    「お前もいちご食べてるとこしか見たことねぇよ」


    「だって、いちごおいしいよ?一回は食べてみ」

    私はいちごのアイスを永樹に向ける


    すると永樹は驚いた顔をしたあと、

    パッと目を反らした


    永樹の耳はほんのり赤い


    …あ


    …恥ずかし…



    「あ、ごめ_」

    私は差し出したアイスを引っ込めようとする



    _ぎゅっ


    「……!?」

    永樹は引っ込めようとした私の手をぎゅっと掴んだ



    「…食べないって言ってない」

    _シャリ…



    永樹はシャリっと音をたてて、いちごのアイスをひと口かじった


    _ドキドキ


    心臓の音がうるさくて、



    「お、うまいじゃんこれ」


    ニッと笑う笑顔が可愛くて、


    「ひ、ひと口でかすぎ!」


    「いいだろ別に。この食いしん坊め」


    私はまた、この気持ちをごまかしてしまうんだ。

    きゅん

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