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  2. 夕陽の差し込む廊下。
    資料を抱えてよろよろと歩いていると何かに衝突した。

    「ぎゃっ」
    「ぶはっ」

    私は資料からひょいっと顔を出してむっとする。

    「…せんせー」

    担任の相良先生はお腹を抱えて笑っている。

    「もうっ、からかわないで下さい!」

    「いや、くく…悪い。可愛げのねー声だなと思って」
    「もうっ!」

    ぷいっとそっぽを向く私を先生はにやっと笑い、目の端に涙を溜めて見下ろしてくる。

    「手伝いに来たんだけど、良さそうだったな?」

    「あ、はい。田中君が手伝ってくれましたよーだ」
    ていうか、仕事終わりました。と資料を突きつける。
    先生はむっと不機嫌そうにした。

    「Don't get along with other men.」

    「へ?」
    資料を奪い、去った先生の赤い背中を見つめる。
    その言葉を理解するには、私はまだ少し早かった。

    " 他の男と仲良くすんな "

    きゅん

    15

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  3. 「せんぱいっお待たせ!」

    屋上に駆け込む。
    昼休みは彼氏である先輩とご飯を食べるのだ。
    私はとても楽しみにしてるんだけど、今日の先輩は不機嫌そうだ。

    「……さっき、話してたの」
    先輩はぼそりと呟く。

    「梶君の事?委員一緒で…」

    その先は、先輩に抱きしめられた事で遮られる。
    「折角、迎えに行ったのに…他の男といちゃついてんな、みせつけてんの?」

    先輩はヤキモチを妬いているらしい。
    何時もの事だけど、この時はとても幸せ。

    「何言ってるんですか、私は先輩だけのものですっ!」

    私は笑顔で宣言し、ちゅっとキスをする。

    先輩は機嫌を直したらしく、顔を赤くした。
    「〜〜もっ、なんでこんなに可愛いんだか…」


    それから、私達はたくさんキスをした。

    先輩の独占欲は、強くて甘い。

    きゅん

    8

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  4. 「あのっ、好きです付き合って下さい!」

    赤面して告白してきた見知らぬ男の子。
    私は心の中でおぉっと声を上げた。

    言い慣れてきたセリフを言おうと口を開く。
    ふわっと甘い香りに包まれた。
    ぎゅっと抱き締められ、柄にもなく困惑する。

    「悪いけど、諦めてくんない?これ、俺の」
    耳元で、低く機嫌の悪そうな声。
    男の子は怯んで私を見てきた。
    ごめん、と口パクで伝えると、男の子は頭を下げて走り去ってしまう。

    「悠李」

    幼馴染の悠李は、いつもこうやって告白の現場に現れてくる。
    だけど朝イチの告白で私が断る前にくるのは初めて。
    悠李は私を解放して向き合った。
    「今日は俺が一番にするつもりだったのに」
    悔しそうに悠李は言う。

    「ずっと好きだった、朱音。俺と付き合って欲しい」

    思いもよらぬ言葉に、今日は私の誕生日だ、と思い出す。

    「よろしく、彼氏くん」

    私は笑顔でそう返事をした。

    きゅん

    4

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  5. 放課後、のんびり一人で歩いて帰る。

    今日も一日色々あったなぁなんて考えていると軽快な足音が追いかけてきた。
    振り返ると、案の定東條くん。
    「どした?」
    財閥の子供同士、お見合いを組まれたクラスメートの私たち。
    東條くんは柄にもなく焦ったように顔を歪めていた。
    不覚にも笑ってしまう。
    「お前、あいつと付き合ってるってほんと?」
    「あいつ?」
    「執事の野郎だよばか!」
    「あー、あれ」
    同い年で仕えてくれてる相良くんのことを言っているのだろう。
    付き合ってもないし好きでもないのに、なんでこんなに焦っているんだろ?
    他の人からだったらうんざりするけど、東條くんが私の事で焦ってるなんて考えたら心地がよかった。
    「どうでもいいじゃん、結婚しないんだから」
    東條くんは顔を顰めた。

    「だからっ、お前の旦那は俺だっつってんだろ!」
    強情っぱりな東條くんに、
    不覚にも胸がなってしまったのは秘密である。

    きゅん

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