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  1. 24件ヒットしました

  2. クールで無口な雅くん。
    喋ったことないのに、今なんだかとっても迫られています。
    物理的に。

    「ちょっ、雅くん?わかったから離れてくれない?」

    整ったお顔がお美しいです事。
    赤くなった顔を見られないように雅くんの目を隠した。
    彼が言うには、ペンを貸せと。
    課題をやらないといけないから。
    バスケ部で副キャプテンを務めている為早く行きたいんだそうだ。
    ていうか筆箱忘れて一日何してたのって話だけど。
    そこは貸してあげた。
    くりくりのお目目に見つめられたら何も言えなくなる。

    「さんきゅ」

    短く言って、猛スピードで解き始める雅くん。

    「あ…じゃあ、明日返してくれる?」

    ……え、無言。

    「雅くん?」
    「やだ」

    え。っと。

    「やだ、とは…」
    「……返したら、また喋んなくなるだろ。なら、ずっと持っとく」

    だから、かまえ。

    悲しそうに言う雅くん。
    きゅん、と胸がなったのは不可抗力だ。

    きゅん

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  3. 「先輩」

    小さな背中に声をかける。
    不機嫌そうに、彼は振り向いた。

    「なに」
    「呼んだだけです」

    ウザそうに顔を顰めてまた歩き始める。

    「先輩」
    「…」
    「大好きですよ」
    「、…」

    私はなおも歩き続けるその背中を見つめた。
    ふ、と笑みをこぼして。

    真っ赤に染った耳。
    私は先輩を追いかけた。

    「愛してる」

    耳元で囁き、かぷっと噛む。

    「ひゃっ!?」

    可愛い声を出して先輩は飛び跳ねて。
    私は先輩を振り向かせた。

    真っ赤な顔を隠そうとした両腕を掴んで。
    人形みたいに整った、涙目の先輩を見つめる。

    「からかうな…!」
    「からかってませんよ?」
    「っ…」
    「先輩かわい」

    私は堪らずキスをした。
    先輩がさらに顔を赤くしたのは言うまでもない。

    きゅん

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  4. 放課後、生徒会室。
    仰け反って天井を見上げながら、ペン回しをする。

    「ゆり」
    「あ、え、はい?」

    生徒会長こと荒木先輩に名前を呼ばれ、そっちを見た。
    むっとしている荒木先輩。

    「……何考えてたの」
    「え…や、特には」
    「好きな人とか言わないよね?」

    かっと顔が赤くなった。
    ふいっと顔を逸らして、姿勢を正す。
    よし、がんばれ、私。
    今日こそ。

    「せん…」
    「は?何その反応。いるって言ってんの?」

    え、いや、あの。
    いわせてくださいよ。

    「誰?川崎?如月?」
    「え、…」
    「むかつく。それほんとに言ってる?」

    先輩は珍しく饒舌で。
    私は困惑した。

    「ねぇ、ゆり」

    先輩は身を乗り出した。
    私を机に押し付け、横に手を置き封じ込める。
    異常に近い整った顔に顔からは火が出て。

    「すき。俺だけ見てよ。俺で頭ん中いっぱいにして?」

    そう言って、先輩は私の髪にキスをした。
    ずるい。

    きゅん

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  5. 「あ、零。ぐーぜんだね」

    校門で見かけた大好きな幼馴染。
    少しむっとした表情はどこか嬉しそうで。
    一緒に帰ろ、と先を歩いた。

    「そーいえば、零の彼女ちゃん髪切ったー?めちゃ可愛いやん」

    最近、零が彼女を作った。
    私とは比べ物にならないくらいの美人さん。
    私はそれから最近のことを話した。
    苦しくて、夜眠れないこと。
    泣きすぎて、目が腫れること。
    そして、失恋したこと。

    気付け、ばか。
    想いは募る。

    「じゃあさ」

    零は真っ直ぐに私の目を見た。
    薄茶色の瞳に、またひとつ恋をする。

    「俺の事、好きになれよ。泣かせたりしない」

    そんな言葉に期待が重なった。
    呆れて笑うと、零の頬を雫が伝って。

    「仕方ないなぁ」

    私も、だいすきだよ。

    「付き合ってください」

    抱き締めて想いを囁いた。

    きゅん

    4

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  6. 「あれ、零?ぐーぜんだね」

    校門。
    一緒に帰ろ、遊は言ってくる。
    嬉しい。
    顔の熱を冷ます。

    「そーいえば、零の彼女髪切ったー?めちゃ可愛いやん」

    遊だって切ったろ。

    「最近夜寝れなくてさー」

    知ってる。電気、ずっとついてるから。

    「涙脆くなった。目が痛い」

    ……しってる。
    声、聞こえてるよ。

    「あ、そうだ。私、失恋したんだ」

    ことも何気に、遊は笑顔で言った。
    どこか悲しそうな笑顔。
    喜んでしまう自分。

    「だから、髪切った?」
    「んー。王道でしょ?」
    「……じゃあさ、遊」

    足を止める。
    遊も不思議そうに足を止めた。
    ぎゅっと、拳を握りしめて。
    伝えられなかった、想いを。

    「俺の事、好きになれよ。泣かせたりしない」

    我儘でごめん。
    でも。

    「好きだ。やっぱり」

    遊の、呆れたような笑顔は。
    目から零れた水滴で歪んで見えなかった。

    「全く、仕方ないなぁ」

    きゅん

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  7. 「先生、英語で喋んのやめてくださいよ」
    「Oh, it is impossible.」

    顔を顰めてちぇっと舌を鳴らす。
    英検の2級を受けるから指導して欲しいとは言ったけど、まさかここまでは頼んでいない。
    何を言ってるかわかんないから何だか悔しい感じがする。

    「せんせーってば。その口塞ぐよ?」

    すると、先生はにやっと笑って挑発するように余裕ぶった。
    英語で言ったから、何を言ったかはわかんないけど。
    私はふぅと息をついて身を乗り出す。
    柔らかい唇が重なり、見開く先生の薄茶色の瞳が私の瞳と交差した。

    ぽかんとするせんせー。

    「please don't treat him like a child.」

    "子供扱いしないでください"
    私はそう言って教室を出た。
    真っ赤な顔を手で覆う先生には大人の余裕なんてなくて。

    「I love you」

    呟いたその言葉は私にでもわかる。

    きゅん

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  8. 「ねぇ、遙真くんとどういう関係なの?」

    女子数人に問い詰められた。
    委員で同じの坂田くんはクールでモテモテで、こういうことも少なくない。
    全く、私と噂になるなんて可哀想な坂田くんだ。
    「えぇ、その…」

    「ねぇ、僕の彼女になにしてんの」

    適当にあしらおうとすると、目の前が真っ暗になった。
    よく知る爽やかな香りに包まれる。
    低い声に、女の子たちが息を飲んだのが分かった。

    ぱたぱたと、走り去る音。

    「何やってんの、ばか?」

    坂田くんは私を離さずに言う。

    「ふふ、ありがと?助けてくれて」
    「別に。僕のせいなんでしょ?」
    「いやぁ、そんな事は」

    私は坂田くんの腕の下で笑う。

    「いいの?坂田くん。私が彼女だとか」

    するりと腕が解かれた。
    坂田くんを見て、目を見開く。

    「いんじゃないの、本当になれば」

    そう言う坂田くんの顔は、真っ赤に染っていて。
    胸が鳴ったのは、秘密である。

    きゅん

    9

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  9. もてもてでクールな佐倉くん。

    「俺、好きな人いるんだ」

    普通に仲の良かった私たち。
    その一言で、それは脆く崩れた。
    ぐっ、と込み上げた何かを堪える。

    「へぇ、そうなんだ」

    私には、その見栄張りが精一杯だった。
    それから、佐倉くんはその子の話をよくするようになった。

    「ほんと、かわいい。すき。誰にも取られたくない」

    そんな、本人に言えばいいことを私に吐く佐倉くん。
    私は頬杖をついて曖昧に相槌を打つ。
    真っ赤な顔の佐倉くんとはめをあわせられなかった。

    「もういっそのこと告っちゃえばいーじゃん」

    私は、裏腹な言葉を言った。
    明らかに間に受けたような佐倉くんの顔。

    「俺が他の奴と付き合ってもいいって?」
    「私かんけーないじゃん」

    「…予定変更。少しは妬いてくれるかなっておもったんだけど」

    佐倉くんはそう言って、身を乗り出した。

    「すき」
    そして、甘いキスを。

    きゅん

    8

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  10. がら、とドアを閉めて。
    ふぅと息をついた。
    気持ちを切り替えて教室へと向かう。

    「せんせい」

    教室に入ると、相良先生。
    少しムスッとしていた。
    居残り中に、呼び出されて出ていった私。そりゃあ、怒るか。

    「早川か?」

    不機嫌そうに言う。

    「えぇ、まぁ」

    特に嘘をつくことでもなかった。
    素直に頷く。

    「……付き合うのか?」
    「え?」
    「告られたんだろ。付き合うのか?」

    先生は嫌そうに聞く。
    嫌なら聞かなきゃいいのに。

    「……えぇ、まあ。前向きには検討してます」

    私はどうとでも取れるような言葉を言った。
    先生は、子供みたいにすねたようにして。

    「あっそーかよ!どうせ俺なんて…」

    と、語尾を曇らせた。

    いつもはクールな先生の、そんな姿。



    断りましたよ、先生が好きだから。
    そんな言葉は言えなかった。

    きゅん

    7

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  11. 「だーかーら、これをこれに代入して…」
    「あう」
    「変な声出してんな。わかんねぇの?」
    「面目ないです…」

    放課後、居残り。
    先生は盛大にため息をついた。
    それもこれも全部私のせい。
    少ししゅんとする。

    「…ほら。これが…」

    先生はそんな私を見て、言葉を丁寧にしてゆっくりもう一度教えてくれた。
    それは、誰の説明よりも分かりやすくて。

    「あっ、そゆこと!?」
    「そゆこと。わかった?」
    「はい!ありがとう先生!」

    嬉しくて、先生に満面の笑みでお礼を言う。
    先生はふっと、娘を見るような目で私を見た。
    ぽんぽん、と頭を撫でられる。

    「こんなこと、お前以外にしねーよ?感謝しろ」

    先生は今日も、そんなことを言う。
    私は解き終わったプリントで目から下を隠した。
    期待、してもいいですか?

    きゅん

    2

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  12. 鍵がひとつの生徒会室、先生と私ふたりきり、誰にも邪魔されない時間。

    ちゅ、と味わうようにリップ音をたてながら先生はキスをしてくる。
    机に乗せられキスに応える中、ドアの前を通る人影にどきどきする。
    バレたらなんて緊張ではなく、甘いキスに心臓は跳ねるのだけれど。
    そのキスは段々激しいものへと変わっていった。

    「んっ、んう…」

    甘い声が溢れ、キスの合間に酸素を求める。
    うっすらと目を開けると、先生は余裕のなさそうに眉を寄せている。
    苦しくなってきて、シャツに縋るとその手を大きな手で握られた。
    指を絡め、ぎゅっと手を繋ぐ。

    ぷは、とやっと唇は離れた。
    熱っぽい瞳で、先生は名残惜しそうに私の唇をなぞる。

    「…大人気ないのはわかってるけど」

    先生はそう前置きをした。

    「あんまし、妬かせないでくれる?」

    大人な先生の子供みたいな、いつもの我儘。
    その独占欲は、とっても甘くて強いんです。

    きゅん

    25

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  13. 「せんせい」

    愛しい声が俺を呼ぶ。

    「湊。どした?」
    「どうしたって、先生が呼んだんじゃないですか!」

    意地悪くにやっとすると、湊は頬を膨らます。

    「あぁそうだったな。でも遅くなかったか?」

    HRが終わってから三十分は過ぎていた。
    湊は分かりやすく表情を曇らせる。

    「な、なんでもないですよっ!」

    じとっと見ると、湊はおどおど視線を逸らした。

    「なわけ。バカにしてんの?」

    そんくらい、わかる。
    いつも見てるから。
    顔を背ける湊の顎を抑えて顔を覗き込んだ。

    「今度は誰に告られた?」

    湊はかあっと顔を赤くして目を逸らす。
    もやっと心臓に暗雲が立ちこめた。

    「さしずめ、田中といったところか…」
    「なっ!?んでわかっ…て…」

    湊の語尾は萎んでいった。
    俯いた湊に上を向かせる。

    「ねぇ、湊。他の男となんか付き合うなよ?お前は俺が貰う」

    卒業のその時まで、この気持ちは。

    きゅん

    6

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  14. 靴箱を開けて停止する瞬。
    迷惑そうに中を見ている。

    「どした?」

    そう言って覗き込むけど、見当はついている。
    ピンク色の手紙がきちんとのっていて、瞬はその扱いに困っているらしい。
    瞬にとってこんなの日常茶飯事。

    「また?そろそろ付き合えば?」

    何気無く言ってみる。
    なんでも好きな人がいるとかで彼女はいたことがない。

    「…なに、俺に彼女できて欲しいの?」

    瞬は眉を顰めた。

    「え、でも彼女欲しくない?」
    ずっと気になっている事。
    瞬なら恋に苦労はしないだろうに。

    「……俺が、好きなのは」

    瞬は私の方を向いて、すぐ顔を背けた。
    「瞬。教えてよ」
    「うるせー。お前は永遠に知らなくていいんだよ」
    瞬は、恨めしそうに私にデコピンをした。
    その部分を抑えて、先に歩いて行ってしまった瞬の背中を見つめる。

    さっきのラブレターは私がいれたものだ。
    帰って読むと、瞬は驚くに違いない。

    きゅん

    12

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  15. 「朝倉さん」

    放課後、居残りで寝ていると。
    田中くんの声がした。

    「寝てるよね?」

    有無を言わさない少し低い声に、私は目を瞑って伏せたまま動かない。
    つ、と髪を束ねて露わになった首に人差し指がすべった。
    ぞくん、と震える体を抑える。

    「髪、おろしてたが可愛いよ。それとも梶に媚び売るつもりでやってる?」

    最近暑くなってきたから、梶くんに言われた通りに髪を結んだ。
    ただそれだけで、梶くんにそういうつもりは…。

    「ほかの男に触らせないで」

    耳元で、声がした。
    思考が停止する中、首筋にちうっと小さな痛みが走る。

    田中くんはその部分をもう一度なぞって、行ってしまった。
    熱い顔をばっとあげ、カバンを持ってトイレに走る。
    鏡の前で手鏡と照らし合わせると、その部分は赤く染っていて……。


    私は次の日、髪を下ろして行った。

    きゅん

    7

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  16. かさり、と感触がした。


    「…らぶ…。っ?!」

    赤いハートで閉じられ、ご丁寧にも"ラブレター"と書かれたそれ。
    私は急いでカバンに突っ込んだ。
    周りを見て、よし、誰もいない…。

    「橘さん」
    「うひゃっ」

    後ろから首を撫でられた。
    ばっと振り向くと、早川くん。


    「な、何っ…」
    「今隠したの何?」


    ぎくり。

    「な、何も隠してな…」
    「うそ」

    早川くんは不機嫌そうに呟く。
    「な、何で…?」
    「……気になるじゃん。早く出して」

    早川くんは無防備に口を開けたカバンに手を入れた。
    その時の表情は、すねた子供みたいに怒っていて。
    不安そうで。
    ラブレターが握られた手。

    早川くんはそれを無感情に破った。
    「なっ!?」
    そしてそれをポケットにしまう。

    「橘さんは僕のだから。だから、こんなのいらない」

    立ち去った早川くん。
    これが早川くんの甘い独占欲だと気づくのは、先の話。

    きゅん

    8

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  17. 「やっぱりさあ
    キスって好きな人にすんの?」


    ふたりっきりの教室、天井を見上げる。
    田中くんは黙り込んでしまった。


    「誰にされたの」
    田中くんはいつだって察しがいい。


    「うーん、昼休み?知らない人にキスされて、意味を考えてくださいって言われた」

    返事は後で、とか。
    最近の人はロマンチックなのが好きなのかな。


    「……俺だったら、好きなやつにしかしないけど?」

    田中くんは不意に、そう言って身を乗り出した。

    重なった唇が甘く溶ける。


    そしてまたゆっくり離れたそれに、わたしは首をかしげた。
    にこっと、しょうがなさそうに、嬉しそうに笑って。


    「やだなぁ恭太、手の甲にだよ。跪いて、こう」

    「……どこだって関係ない。お前の全部は俺のもんだろ。あと無闇に名前で呼ぶな」

    「いーじゃんか、誰もいないって。もう付き合ってるってバラそーよ」

    「ダメだって」

    私達だけの秘密。

    きゅん

    7

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  18. 「あのっ、ぼくと…」

    真っ赤な顔の男の子。あぁ、今日はデートの予定なのにな。

    「宮野?何してんの、居残りか?」

    「せんせ」

    「そうだ、手伝ってくれよ」

    先生はそう怖い笑顔で言って私の手首を掴む。

    馬鹿だなぁ、相変わらず。

    男の子は俯いて出て行ってしまう。

    「せんせー、大人気ないですよ」

    私はバックハグされながらそう言う。

    「いーんだよ。俺のもんって言い振らせないから告白は止まんねーし、阻止くらいするわ」


    「へぇ。じゃあめげずに告白する女子生徒の告白も止めていいですか?」

    「ありり、知ってんの?」

    「有名ですよ。先生かっこいいし」

    「あは、それはうれしーね」

    先生は私にチュッとキスをした。

    「堂々と守れないから、せめて莉乃自身は俺のもんだって自覚持って?」

    にっと笑う先生。

    私はふっと笑った。

    「はいはい。どうせ私は先生のものですよ」

    きゅん

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  19. 「好きです、付き合ってください!」


    移動教室の際、不意をつかれた。
    廊下で叫ぶ男子、周りはサッと引いて私と1対1になってしまう。

    「あの、ラブレター受け取って貰えなかったから…」


    らぶれたー?
    思い当たる節がない。

    私はとりあえずあいつにだけは知られないようにと手っ取り早く終わらせようとした。
    しかし抵抗虚しく、視界は暗くなる。

    「あのさぁ、これ俺のってわかってる?」
    低く不機嫌そうな、蒼太の声。

    遅かった。まさか、と言い腕をどける。

    「は?春は俺のなんだからお前のもんは俺のもんだろ?」

    見えたのは男子の前に散りとなったラブレターをまく蒼太。

    「これから俺のもんに近づく奴ぶん殴る。いい加減分かれよ、こいつは俺にメロメロだから」

    きゃあっと黄色い声、かあっと赤面する。

    「ちょ、蒼…」

    「お前は自覚無さすぎ」


    ちゅっと唇を塞がれた。

    「お前は俺のもんだから」

    きゅん

    7

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  20. 「せーんぱいっ」

    放課後、田中くんと一緒に学級日誌を書いていると後輩の葵くんが珍しく私に触れてきた。


    滅多にスキンシップしないのに。

    「なにやってるんですか?」
    「え、学級…て、どこ触って///」
    「へぇ〜、先輩やっぱ字綺麗ですねー」

    葵くんは何食わぬ顔でそう言いながら私の制服の中に手を滑り込ませてきた。

    は、恥ずかし……///

    顔が真っ赤になり、振りほどこうとした時田中くんががたんっと出ていってしまった。

    途端に葵くんは手を引っこめる。

    「な、なに……?」
    葵くんは、赤い顔を抑えて向かいに座った。

    「あーも…ごめんなさい、ちょっと、妬いちゃって。見せつけてやろうと思ったけど…やりすぎ?」


    や、ヤキモチ……?

    「あおいく……」
    「あと、俺がいっつも触らないのは歯止めが効かなくなるから。今回は我慢してあげるんでそこんとこわかって?」

    可愛い先輩は、俺のだから。

    きゅん

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  21. 「せんぱ……」
    引きずりこまれた生徒会室、キスの合間で先輩を呼ぶ。

    「ん〜〜!!」

    何時もなら蕩けてしまう深いキスにじたばたと暴れた。
    少しして、唇が離れる。
    押し付けられた机の上で先輩から離れた。

    「なにっ……」

    息を荒くし抵抗する私を見下ろし、先輩は冷たく、ん?ととぼける。

    てかネクタイ解くなぁ!何する気だよスイッチ入ってるって!

    「せんぱい、どうし…」
    「どうしたんだろ。お前の事になったら俺わけわかんなくなる」

    そう言ってまた顔を近づけてくる。
    「言ってくれないとわかんないから!」
    私はそう叫んだ。

    先輩はやっと止まり、私の肩に顔を埋める。
    「…他の男と、仲良くしないで」
    先輩が柄にもなく弱々しく言ったのは、そんな言葉だった。

    私はキョトンとし、思い当たる節を見つけ、何だヤキモチかと胸を撫で下ろす。

    「私には先輩だけですよ」

    そう言い、今度は私からキスをした。

    きゅん

    9

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