ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

野いちご学園メニュー

ようこそゲストさん

  1. 2件ヒットしました

  2. 声を掛けられて振り向くと、同級生の海太が立っていた。小さな袋を投げて寄こしてくる。「なにこれ」「バレンタインのお返し」ああ、と頷く。チョコが欲しいとせがまれて、義理で良いならとあげたのだ。「じゃな」私は手を振り返し、鞄に入れようとした、その時。急に腕が引っ張られたかと思うと、袋を奪われた。抗議しようとして、ハッと固まる。部活の後輩である幸人くんが仏頂面でそこにいた。心臓がドクンと音を立てる。「これ、なんですか」。「え、なにって・・・」「僕にはチョコくれなかったくせに、あの人にはあげたんですか」目を見開く。私は、一年前から、幸人くんが好きだった。叶うはずがない。そう思って諦めていた。だけれど。幸人くんは、まるで嫉妬しているかのよな・・・そんな眼差しで私を見つめてくる。私は汗ばむ手を握り締め、口を開く。「好き、だから。恥ずかしくてあげられなかったの」思いを、伝えた。

    きゅん

    3

    平莉子さんをフォロー

    通報する

  3. 本当、馬鹿な私。今日はバレンタインデー。一昨日、彼氏と別れたばかり。そんな私は、誰かに告白することで、元カレを見返してやろうと思っていた。しかし。あっけなく振られてしまった。なんて惨めなんだろう。泣きたい思いでトボトボと歩いていると、急に目の前が塞がった。顔を上げると、思わず固まった。そこには、元カレ・・・浩人が立っていた。浩人は私から、無理矢理チョコレートを取り上げた。慌てて取り返そうとするが、浩人はそれを次々に頬張っていく。「お前、何告ってんの」その声は不機嫌で、尖っている。告白している所を見ていたらしい。最悪だ。「別に、浩人には関係ない」「ある」即答してくる。「私達、もう別れたでしょ」浩人は浮気魔だ。何回言っても直らない。私は、ため息をついて歩き出そうとした。突然、温かい何かに包まれた。「ごめん。お前を失って、ようやく気がついた」涙が頬を伝う。その言葉が、聞きたかった。

    きゅん

    15

    平莉子さんをフォロー

    通報する

▲