ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

野いちご学園メニュー

ようこそゲストさん

  1. 22件ヒットしました

  2. 今日はバレンタイン。だけど私は下駄箱の前で悩んでいた。それもそのはず、私が好きな幼馴染の蓮はモテる。こっそり下駄箱に入れて帰ろうと思ったけど、半開きの蓮の下駄箱からは溢れんばかりのチョコが覗いていた。
    やっぱ帰ろう、と踵を返すと...
    「わっ!」
    「...何してんの?」
    ぶつかったのは怪訝な顔をする蓮。
    「...チ、チョコ、いっぱいあるなぁ〜と思って」
    「それなに」
    蓮がチョコを指差す。
    「〜っ!ごめん!急いでるから!」
    私は蓮から逃げるようにその横をすり抜ける。

    ドンッ!!

    目の前にある蓮の腕。
    「...え」
    「俺のじゃねぇーの?」
    「...蓮はいっぱい貰ってるじゃん。私のなんていらないでしょ」
    私は泣きそうになって答えた。
    「俺が、欲しいって言ったら?」
    少し赤くなりながら横を向く蓮。
    私は蓮に抱きつき、大好きっ、と言う。蓮は私を抱きしめながら耳元で囁いた。

    「好きだよ、華奈」

    きゅん

    12

    依兎さんをフォロー

    通報する

  3. 一年に一度、それは訪れる。

    世の中の女の子たちが想いを伝える甘いチョコ。

    だけど私が想いを寄せる先輩は甘いものが苦手。

    どうしよう。たくさん考えた。



    私は今日、




    一世一代の賭けに出る。



    「響先輩」
    2人になった生徒会室で私は先輩に声を掛けた。夕日のオレンジが私たちを照らす。
    「どうしたの桃花」
    「私、これ作ってきたんです」
    そう言って私はカバンからチョコマフィンを取り出した。
    「あー、悪い。俺甘いの苦手なんだ」
    「知ってます。だからこれはレプリカ」
    そうだっけ、と笑う先輩。私は先輩、と呼んでその肩に手を掛け、背伸びをした...

    重なった私の唇は少し震えていた。
    「好きです、先輩」
    「...ないな」
    「え?」
    「甘くない」
    そう言うと先輩は私に深く口付けた。
    「これなら甘くても食べられる」

    神さま、今年のバレンタインはどんなチョコよりも甘くなりそうです。

    きゅん

    32

    依兎さんをフォロー

    通報する

▲