ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

  1. 8件ヒットしました

  2. 「甘いもの食べたいなぁ」

    「あ、ポッキーあるわ。食う?」

    幼馴染兼、彼氏である胤也は
    そう言ってパッケージを取り出した。

    「え、食べたいっ
    一本ちょーだい!」

    この一言がいけなかった。

    胤也はニヤリと笑って、
    ポッキーを一本咥えて、んっと顔を突き出した。

    「…なに?」

    「ポッキーゲーム」

    いや、知ってるけど!

    「今日、11月11日じゃないでしょ」

    「関係なくね?」

    胤也は根っからのドSだ。

    いつもこんな風にイジメてくる。

    胤也め!悔しいッ!

    ……こうなったらいつもの復讐だ。

    「じゃあ…いただきまぁーす」

    「っ!?」

    流石に胤也も恥ずかしがると思ったらしい。

    わたしは躊躇なくポッキーを食べ進めた。

    ポキポキポキポキ…

    胤也の顔が驚きと恥ずかしさで歪む。

    わたしはトドメに軽くキスをした。

    「ごちそーさま♪」

    「…っ////お前のクセに生意気ッ!!」

    きゅん

    14

    香咲 璃杏さんをフォロー

    通報する

  3. 「俺、アイツとより戻すわ」

    それは、一番聞きたくなかった言葉だった。

    「ありがとうな、渢杏!
    お前がいなかったら今頃俺達終わってた。」

    これは…私への罰なんだ。

    恋愛相談って名目で嘉月くんに近づいて
    彼女から奪おうとした罰。

    「ふ・う・あー?聴いてる?」

    「……うんっ、聴いてるよ」

    今にも緩みそうな涙腺を
    歯を食いしばって必死に抑える。

    「そ?なら俺行くわ。仁乃、待たせてるし。
    じゃあまた明日な!渢杏!」

    「うん、またね…嘉月くん」

    もしも…って

    今でも、思ってしまうんだよ?

    ここで引きとめられてたら…
    ちょっと勇気を出して言えたのなら…

    『嘉月くんが好き』

    そのたった一言を伝えられたら…

    仁乃さんじゃなくて私を選んでくれたかもって。

    でも、臆病でズルい私になんて
    初めから振り向いてくれないね。

    嘉月くんへ、今は心から言えないけど…

    仁乃さんとお幸せに。

    きゅん

    5

    香咲 璃杏さんをフォロー

    通報する

  4. 私は授業をサボりだれも寄り付かない
    図書室の端っこの机で昼寝していた。

    …すると突然、
    誰かにつむじを押された気がした。

    私は一気に不機嫌になって
    渋々顔を起こした。

    そこには……よりによって
    私の大嫌いなヤツがいた。

    「……安眠妨害」

    「知らね」

    隣のクラスの水無瀬 暁(ミナセ アキラ)。

    とにかく馴れ馴れしくて、
    暴走族の総長なんてバカな事をやってる。

    「触んないでくれる?邪魔」

    「俺は凉那といたいからムリ」

    ……一瞬ドキッとしてしまう。

    顔だけはいいから余計ムカつく。

    だれにでも言ってるクセに。

    「名前で呼ばないでって言ったじゃん」

    「やーだ」

    ヤツは意地悪く笑って、私の腕を引っ張り
    私と位置を強制的に交代し…

    「え、ちょ…!」

    無理矢理抱きしめた。

    水無瀬の体温で強引に包まれる…

    「いい匂いすんのな」

    耳元が擽ったい。

    やられた…と思った。

    きゅん

    13

    香咲 璃杏さんをフォロー

    通報する

  5. 「調子こいてんじゃねぇよッ」

    あたしの名前は間木部凉那。
    県下一の不良高の1年。

    今は、同級生のアリサとサユリにリンチにされているところだ。

    「強情だねぇ。しょうがないからアリサが仲間を連れて来ちゃったよ♪」

    サユリが楽しそうにニタリと笑う。
    見ると、後ろには10人ほどの男がいた。

    流石にやばいっ…どうしよう?

    「おい、何してんだよ」

    「水無瀬くんっ!?」

    「失せな」

    あたしを助けたのは…あたしの大嫌いな奴だった。

    水無瀬暁人。この学校で1番強い、
    暴走族"龍邏"の総長。

    なぜかあたしに構いたがるんだ…。

    「凉那、大丈夫か?」

    「呼び捨てにしないで。あたしに構わないよ…」

    「相変わらず連れねぇ奴…でも一つ貸しな?」

    「あんたに貸しなんて作りたく無い」

    ちゅっ

    「!?」

    「ならこれでチャラな?」

    彼は子供のように無邪気に笑って
    あたしの唇を奪った。

    きゅん

    22

    香咲 璃杏さんをフォロー

    通報する

  6. 「実雨センパ〜イ♪」

    「へっ!?」

    ギュッ

    後ろから声が聞こえたと思ったら、
    私は長い腕の中にいた。

    「きっ…匡!?ちょ、何抱きしめてんの!?」
    「センパイめっちゃテンパるじゃーん」

    私を急に抱きしめてきたのは
    後輩の 八雲 匡 だった。

    同中で近所だっからフツーに仲が良い。
    でも、こんな事ふつーする?!

    「話してよバカ!ここ廊下!
    変な目で見られるでしょ!」

    「…いいんだよ、実雨」

    声を潜めて私を呼び捨てにする。
    息が耳にかかってくすぐったい…。

    「ほら、実雨の事、アイツ見てるよ?」

    匡の視線の先に居たのは…
    コッチを見る私の元カレ、飛鳥だった。

    「アイツ、実雨の事フッたんでしょ?
    実雨めちゃくちゃアイツ好きだったよなぁ
    …だからさ、見せつけてやろ?」

    心臓の鼓動が止まない。

    前は飛鳥でいっぱいだったのに…。

    今は破裂しそうなくらい匡にドキドキしてる。

    きゅん

    3

    香咲 璃杏さんをフォロー

    通報する

  7. 「おら、さっさと失せなッ」
    「ひぃぃぃ!!すみません!!」

    女子とは思えない口調で、
    不良を追い払ったのは私、安心院 螢アジムホタル。

    嫌がる女子に群がるヤンキー集団に出くわし、
    得意の空手でボッコボコにしたのだ★

    「ごめんね、螢ちゃん…ありがとう」
    「気にしないで「螢ッ」」

    突然、怒ったような声がして振り向く。
    般若みたいな顔をした
    部活の途中らしい紅ちゃんだった。

    …怒ってる!?何で!?

    「え、部活は「んなの関係ねェ」」

    紅ちゃんは私の腕を掴んで引き寄せた。

    「えっ…ちょっ…」
    「心配させんな、バカ。」

    さっきの女の子もいるのに…
    恥ずかしいっ

    「次はちゃんと俺を頼れ。分かった?」
    「はっ…はい?」

    紅ちゃんは良し!とあたしの頭を
    くしゃっとして、部活に帰っていった…。

    「何よ…アイツ…////」

    でも、ちょっとだけ嬉しかったかも…
    ありがとう、紅ちゃん。

    きゅん

    4

    香咲 璃杏さんをフォロー

    通報する

  8. 「ねぇ紅ちゃん!なんで、サボってんの?」

    あたしの名前は、安心院 螢アジムホタル。

    先生に頼まれて授業を抜け出した、
    紅ちゃんこと楪 紅太郎ユズリハコウタロウを
    探しに来たのだ。

    「あ?別にいいだろ、螢。見逃してくれよ〜」
    「だ〜め。蹴ってでも連れてくわよ?」
    「…げっ、それだけは勘弁。」

    紅ちゃんは笑顔を引きつらせて、降参のポーズ。

    こう見えて、あたしは空手十段。
    喧嘩に強い紅ちゃんに一目置かれる程なんだよ!

    「はぁ…しゃーねぇか、螢の頼みだし。」

    よし、任務完了っ♪

    「……ま、タダとはいかないけどな。」
    「…え?何か言った?……きゃっ」

    紅ちゃんは、あたしの腕を引き寄せて…

    ちゅっ

    …無理矢理、唇を奪った。

    「…なっ/////」
    「ご馳走さん♪」

    ご機嫌な紅ちゃんの後姿を見送る。

    私の顔は熱く火照ってしまい、
    暫く屋上を出ることができなかったのでした♡

    きゅん

    6

    香咲 璃杏さんをフォロー

    通報する

  9. 「ね、渼月…俺もう限界。」
    「やっ…離して朔弥っ!」

    今は、昼休み。
    表面上だけの偽彼氏である朔弥と、
    一緒にご飯を食べていたら、
    急に背後から抱きしめられた。

    「ちょっと…近いんだけど!」
    「別にいいじゃん?俺、疲れてんの。
    女どもに付きまとわれて。」

    なっ…!遠回しにさらっと浮気発言!?

    「…バカ。」
    「あれ?すねちゃった?」

    朔弥はあたしの顔を覗き込む。

    「ま、俺ら表だけの関係だし?
    無理にお互い関わる必要ないんだけどさ…」

    …うっ。それを言われるとかなり傷つく。
    女避けのためだけ。それでも…あたしは…!

    ちゅっ

    「へっ?!」

    突然、感じた柔らかい感触。
    朔弥の唇があたしの口に優しく触れていた。

    彼は、優しく微笑んで囁いた。
    「俺、何だかんだでお前気に入ってるんだよ?」
    「〜〜〜っ」

    今日も私は、この二重人格男に
    振り回されっぱなしです。

    きゅん

    10

    香咲 璃杏さんをフォロー

    通報する

▲