ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

野いちご学園メニュー

ようこそゲストさん

  1. 37件ヒットしました

  2. 明日は一緒に帰れるねって満面の笑みで言ってた彼女が

    「何かありました?」
    「…別に」

    さっきから俺の目を見ようとしない。

    昨日までは普通だったから…今日学校で何かあったんだろう。

    「俺の目、見て言ってくださいよ」
    「っ、」

    前を歩く彼女を振り向かせると、観念した彼女は口を開いた。

    「あんたが…」
    「俺?」
    「あ、あんたが女の子とイチャついてたんでしょうがっ!」
    「…は?」

    「自販機で、楽しそうに喋ってたじゃん…」
    「!あぁー」

    やましい事なんか何もないけどな…
    ぷいっとそっぽを向いた彼女の顔に手を添える。

    「こっち向いて。いい?」

    涙目の彼女と目が合った。

    「俺を信頼して」

    俺が好きなのは

    「千佳さんを裏切るようなこと絶対しないよ」

    年上なのにちょっと頼りない、まっすぐなあなただから。

    「…ね?」
    「うん…」

    満足そうに笑った彼女が可愛くて仕方ないんだ。

    きゅん

    10

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  3. 「…雷?」

    「…」

    「怖いの?」

    近づいてきた彼を見ようとして、布団から顔を出した瞬間に空が光った。

    「ひぃっ…」

    なんとも情けない声を上げて耳をふさぐ。

    「大丈夫だって」

    そう言うと彼は、膝を抱え込んで丸まっている私を布団ごと抱き締めた。

    「俺がいるじゃん。安心して?」

    後ろから聞こえる少し低めの囁く声が、不思議と怖さを和らげてくれる。

    「…怖いです」

    調子に乗って甘えてみると、

    「じゃあ他に集中できること、する?」

    意地悪に笑った彼に優しくベッドに倒された。

    きゅん

    6

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  4. 部活中は二人きり。いつにもまして挙動不審な私を見かねて、彼が口を開いた。

    「どうしたんですか?」
    「いや…」

    ここは素直に言うべきか…

    「…見ちゃった」
    「何を?」
    「告白、されてるとこ」

    今まで弟みたいに接してたのに、なぜか今はそうみえなくて。

    「俺だって告白くらいされますよ」
    「ですよね…」

    顔も整ってるし、勉強もできるし。そりゃ告白くらいされるよね…

    「あー、断りましたよ?」
    「…そっか」

    視線がぶつかると、彼が近づいてくる。
    思わず顔を手で隠す。

    「何で隠すんですか」
    「な、なんか恥ずかしいから…」

    きっと真っ赤な顔のまま答えると、彼にそっと手を退かされて。

    骨ばってゴツゴツした手に、男の子なんだって感じさせられる。

    「もしかして」

    掴まれた手首が熱い。
    耳に口を寄せる。

    「…意識した?」

    くすっと笑った彼を、ただの後輩として見られなくなった瞬間の話。

    きゅん

    11

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  5. 「失礼しまーす…」

    そっと扉を開けて中に入る。いつもは賑やかな部屋がやけに静かだな、と思ってたら案の定。

    みんなはいなくて、彼だけ机に突っ伏して寝ていた。

    「…拓麻さーん」

    「…」

    隣に座って呼び掛けるけど、返事は無い。

    「起きてくださーい」

    「…」

    さらに近づく。やっぱり返事は無い。

    「…いたずらしちゃいますよ」

    「…」

    いつもドキドキさせられてるし、たまにはいいよね…?

    ちゅっ

    彼の耳に少しだけキスしてみた。


    「…そんだけ?」

    「えっ」

    形勢逆転。起き上がった彼に腰を抱かれ、今度は私がキスされて。

    「お、起きてたんですか!?」

    「うん、結構前から」

    「…意地悪」

    「ごめん。綾乃の困った顔見たかった」

    頭をぽんぽんして、送るから一緒に帰ろ、なんて。


    やっぱりドキドキさせられるのは私の方だ。

    きゅん

    4

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  6. 二人きりの図書室。
    聞こえるのはクーラーの機械音と、彼女の寝息だけ。

    「黙ってりゃ可愛いのに…」

    長いまつげと高い鼻。無防備な寝顔はこちらを向いていて。

    「んん…」

    少し唸ったかと思ったら

    「しゅん…」
    「っ!」

    名前を呼ばれた。やめてくれ、調子が狂う…。

    今日だって大人数での勉強会だったのに。
    いつの間にかコイツは寝てて、みんなは帰って、最終的に俺が子守りを任されて。

    「くそっ…!」

    いつも騒いでばかりの奴が静かだと、こうも別人に見えるものか。

    「はぁ」
    「ん…、しゅん?」

    ため息をついたら、彼女が起きた。

    「あたしいつから寝て…って、みんなは?」
    「帰った」
    「えぇ!?」

    でかいリアクション。やっぱり、こうじゃないと。

    「お前すげぇヨダレ出てたぞ」
    「うそ!?」
    「うん、嘘」
    「じゃあ言うなや!!」

    きっと、さっき感じたコイツへの気持ちは気のせい…

    きゅん

    4

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  7. 「席替えする」
    「…急にどうしたの」

    今日は月曜日。彼と一緒にお昼を過ごす日だ。

    「先週したばっかじゃん」
    「そんなん知るか」

    やるっつったらやるんだよ、と物凄いスピードで炭酸を飲み干す。

    「今の席にご不満ですか」
    「当たり前だろ」

    あんたの中の当たり前なんて知らないわよ!

    「てか、あなた一番後ろでしょ」
    「俺の席じゃねぇ」

    じゃあ誰の席ですか…

    「オマエが安田とずっと話してっから、うるせぇんだよ」
    「…はい?」

    それって

    「私と安田が話してるのが嫌ってこと?」
    「あぁ」

    つまり

    「安田と喋ってほしくない、と」
    「だからそうだっつってんだろ」

    顔が赤い。私も、あいつも。

    「…妬いちゃった?」
    「うるせぇ」
    「うわっ」

    手が伸びてきて私の目を覆った。

    「妬いたよ…。悪いか」
    「ふふっ、悪くない!」

    きゅん

    14

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  8. 「拓矢さーん」
    「…」

    応答ナシ。

    「ガタッ」

    立ち上がった私をちらっと見て、彼はすぐにパソコンに視線を戻す。

    「ジ、ジュースでも買ってこようかな!」
    「…」

    わざとらしく聞こえるように言ったがやはり返事はない。

    …お仕事が忙しいのもわかるけど!

    「行ってきます…」

    少しくらい構ってよね!

    唇を尖らせ自販機に向かう。ジュースを買って生徒会室に戻ると、拓矢さんの姿が見当たらない。

    「あれ?拓矢さ…」

    言い切る前に後ろから腕がのびてきて、すっぽりと抱きしめられた。

    「あ、あの…」
    「仕事終わって、見たら美優がいなくて超焦った」

    鍛えられた腕に力がこもる。

    「その集中したら何も聞こえなくなる癖、どうにかしてください」
    「…要検討」
    「あ、あと!」

    目の前でクロスされている腕を握ってみる

    「…かまってください」
    「フッ、喜んで」

    少し笑った彼の吐息が耳にかかった。

    きゅん

    6

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  9. 電車の中。今日も学校疲れたなーとか課題終わらせなきゃとか考えてたら眠くなって。




    座りながら頭がかくかく。うとうとしてたら



    「…隣でかくかくするの止めて。鬱陶しい」



    隣に座る彼に怒られちゃった。



    「ごめ…」
    「使えば?」



    謝ろうとしたのに。




    ぐいっと頭を引き寄せられて、そのまま彼の左肩に頭が乗って。




    「…横でぐらつかれるのが嫌なだけだから」




    ふいっと目を背けた彼の左耳が赤く染まっていた。

    きゅん

    3

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  10. 「…そろそろ帰りましょうか?」

    先輩に勉強を教わってて、気づいたらもう真っ暗。

    「ん。そこ、分かりそ?」
    「はいっ!ありがとうございました!」

    ペコっとお辞儀をした私を満足そうな笑顔で見つめる。…その顔も

    かっこいいなぁ…

    なんて、見とれてたら目が合っちゃって。

    あわてて席を立ち、教室から出ようと一歩踏み出したと思ったら

    「みーなみちゃん」

    カバンを引っ張られてバランスを崩し、背中に先輩の体温を感じた。

    「せんぱ…」
    「あーあ」

    後ろから、抱きしめられてて。


    「帰したくないなぁ…」


    ぼそっと呟いた先輩の息が耳にかかる。

    「ひゃぁっ…」
    「なにそれ。誘ってる?」
    「ちっ、違いますよ…!」

    いつになく色っぽい先輩にどうしたらいいか分からない。
    すると、

    「嘘だよ」

    パッと体が離れた。
    後ろでごめんねって先輩が謝る。

    「俺がガマンできなくなっちゃうから」

    きゅん

    2

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  11. 自分がわりと女子に人気なのは分かってる。

    「真白?…まーしろさーん?」
    「あんまり呼ばないで。…目線が痛いから」

    俺が話しかけるから、真白に嫉妬の目が向けられるのも分かってるけど。

    「そんなに冷たいこと言うなよー」

    近くにいたいと思ってしまう。

    「優太くんは自分の人気を自覚して。そして私なんかに構ってないで早く彼女を作ってください」

    どんな可愛い子に告白されても、付き合っても、しっくりこない。

    真白が大げさにため息をついた。

    いや、

    「彼氏いない人に言われたくないけど」
    「ちょ、それは関係ないでしょ!」

    頬を膨らませて必死に抗議する顔が可愛くて―…

    「…」
    「えっ?」

    真白の声にハッとして我に返る。俺の手は彼女の肩に、顔はすぐ近くにあって。

    「っ、悪ぃ」
    「いや…」

    …俺は今なにしようとした?

    「距離、考えてよ…」

    そう言った彼女の顔が心なしか赤い気がした。

    きゅん

    7

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  12. いつも涼しい顔でドリブルして、余裕そうにシュート決めて。
    ほら今も、軽く一人抜いてシュート…

    …ん?

    「裕介っー!!」

    私の怒号が体育館に響く。練習は一瞬止まったけど、裕介が私の方にくるとまた再開された。

    「…何」
    「左足。見せて」
    「は?なん…」
    「いいから」

    黙ってシューズを脱ぐ。…やっぱり

    「腫れてるじゃん」

    通りでプレーが変と思った。

    「冷やすから靴下も脱いで」
    「…悪ぃ」

    座った彼が、私の頭に手を乗せた。

    「なに?」
    「痛ぇ」
    「もー、いつやったの?」
    「昨日の自主トレ」
    「あら…」

    自業自得ですね。

    「痛ぇ…。俺、いつ練習戻れんの?」
    「治ったら」
    「…はぁ」

    みんなの前では弱音吐かずに、チーム引っ張って。自主トレしてるとか、練習したいとか絶対言わないのに。
    二人きりで話すとちょっぴり甘えてくれる彼が---…好きなんです…。

    きゅん

    10

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  13. 「あっ、龍哉さんの彼女さんっすよね?」
    「…え?」

    自販機からアップルティーが落ちたのと、知らない男の子に話しかけられたのは同時だった。

    「違うけど…」
    「でも龍哉さんが他の女子と話してるとこ見たことないっすよ?」

    それは龍が女の子が苦手だからで…

    「しかもアップルティーばっか飲むから、理由聞いたらリンゴだからって…、痛っ!」
    「お前余計なこと喋んな」

    見計らったように本人登場。

    「少しは加減してくださいよ…」

    頭を叩かれた男の子は恨めしそうに龍を見た。
    当の本人は悪びれる様子すらなく、自販機に落ちたままのアップルティーを拾い上げてひとくち飲みやがった。

    「ちょ、あたしの!」
    「あー悪ぃ」

    龍は、飲みかけを渡されて膨れっ面のあたしの耳に口を寄せる。

    「…そんなに否定すんなよ」

    じゃあな、と男の子を連れて帰る彼。
    その後飲んだアップルティーは、いつもより甘い気がした。

    きゅん

    15

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  14. あー、イライラする!

    気持ちを落ち着かせるために開いた本。けど全然頭に入ってこない。

    本を閉じて、目をつむる。まぶたの裏に焼き付いて離れないのは、女の子と楽しそうに笑うアイツの姿。

    クラスが離れてからあんまり喋らなくなった。
    アイツは図書室にも来なくなって。

    なんでこんなにイライラするんだろ…

    つむった目はそのままで、大きく息を吐いた。
    その瞬間、肩に手を置かれて。

    「寝てるの?」
    「…寝てない」

    声で分かる。

    「なんでいるの」
    「いちゃダメ?」

    答えなんてわかってるくせに。彼は意地悪に目を細めた。

    「…さっきの女の子は?」
    「なに、妬いてる?」

    可愛いとこあるね、と隣に座った。

    「俺は凜のために来たんだけど」
    「っ、嘘ばっか」
    「本当だって」

    手をとって、甲にキスを落とす。

    「…会いたかったよ」

    こんなキザなことする奴に、ときめいてしまったのはなんでかな…

    きゅん

    25

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  15. 離れちゃったなぁ…

    彼とクラスが離れて1週間。あたしはまだその事を引きずってる。でも彼は、

    『仲いい奴いるし、楽しいよ』

    とか言っちゃってさ。
    さみしいと思ってるのはあたしだけですか、と心の中で文句たれてると

    「中沢ー?早くしろー」

    同じクラスの菊地くんに呼ばれて。
    やば、放課後に委員会あるの忘れてた…!!

    「待ってー今行くうわっ!!!」
    「うおっ!…気を付けろよー」

    急いで廊下に出たらつまずいて。とっさに受けとめてくれた菊地くんに抱き止められる形になってしまった。

    「うわ、ごめん!!」

    謝った瞬間、なぜか横から腕を引かれて。それは

    「っ、これは俺の!!!」

    慌てた様子の彼だった。

    「はいはい。お前の女とったりしねーよ」
    「そりゃどーも。早く離れろ」

    菊地くんに敵意むき出しな彼がなんか可愛くて。

    さっきの文句なんてもう忘れちゃった。

    きゅん

    50

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  16. 「はぁ…」

    誰もいない教室に私のため息が露骨に響いた。

    「せっかく作ったのに…」

    先輩は朝から一度もチョコを受け取っていないらしい。つまり渡せる可能性はほぼゼロなわけで。
    彼女がいるのか、単にチョコが嫌いなのか。理由は分からないけれど…

    「はぁ…」

    自分でラッピングしたチョコを見つめながら、今日何度目かのため息をついた時

    「それ、誰にあげるの?」
    「っ、先輩!?」

    まさかのご本人登場。

    「い、いやこれは…」
    「もしかして俺に?」
    「……はい」
    「じゃ、早くちょうだい?」
    「!!…で、でも先輩チョコ嫌いなんじゃ…」
    「あぁ、俺さ」

    彼は私の頭に手をおいて、笑顔で答えた。

    「本命からしか貰わない主義なんだ」

    きゅん

    73

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  17. 「奈々、あれ取って」
    「はい」

    飲みかけのジュースを渡す。すると

    「お前ら、熟年夫婦かよっ!!」

    友達のツッコミ。笑いがどっと起こって、あたしは思わず下を向くけど…

    「え、何か変だった?」

    当の本人は全く分かってない。

    「普通は『あれ』で伝わらねーから!」
    「あー、そういうこと」

    へらっと笑った彼に、友達は続ける。

    「もう結婚すればー?」
    「ちょ、何いってんの!」
    「まんざらでもないくせに~」

    否定するけど冷やかしは止まらなくて。でも彼は平気な顔でジュースを飲んでる。

    「あんたも何か言ったら…」
    「いや、もう嫁みたいなもんだから」
    「は!?」
    「お、やるぅ~」

    友達の野次も遠く聞こえて。彼から目を離せないでいると

    「…な?」

    自然に差し出された右手。
    …あたしはきっと耳まで真っ赤だ。

    きゅん

    23

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  18. 体のだるさと寒気に耐えきれなくて、保健室に行ったのは昼休みのこと。

    あーあ、5限は大好きな白井先生の授業だったのになぁ…。

    「失礼し…、先生!?何でいるの?」

    養護の先生はいなくて。なぜか白井先生がいた。

    「野暮用。…熱でもあんのか?」
    「分かんない」
    「寝とけ」
    「寝かせて?」

    冗談混じりに言うと、案の定「ふざけんな」って。

    「嘘だよ。ちゃんと寝…」

    寝ますって言おうと思ったらぐらっと視界が揺れた。熱っぽい頭でやばい転ぶ、なんて冷静に考えてたら

    「っ、お前気を付けろよ…」

    先生の腕の中にいた。

    「あ、ありがとうござ…」
    「やっぱり俺が寝かす」
    「へ?」

    そのままベッドに連れられて。

    「せんせ…」
    「早く治せよ」

    額に軽くキス。…そんなことされたら

    「熱上がる…」
    「あ?」
    「なんでもない!すき!」
    「あっそ」

    そっぽを向いた彼に頭を撫でられて眠りについた。

    きゅん

    18

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  19. …先輩に会いたいなぁ、なんて。もう一週間くらい考えてる。

    そりゃ大学生は忙しいだろうけど…

    「はぁ…」
    「おっす。何ため息ついてんだ?」
    「真山!おはよう…」

    同級生の真山が話しかけてきた。

    「実は…って、あんた朝練は?」
    「あっ」

    忘れてたー!と全速力で走ってく彼。その背中を見送っていると

    「花菜」
    「え…」

    大好きな声が聞こえたと思ったら、腕を引かれて路地裏に連れ込まれ

    「花菜、さっきの奴なに」

    大好きな先輩が目の前にいた。

    「せ、先輩!」
    「最近忙しくて。ほったらかしてごめんね」

    私の額にキスをすると、
    「で、アイツは?」
    不機嫌な態度と声。

    「俺だって妬くよ?久しぶりに会った彼女が他の男に触られてんの見たらさ」
    「た、ただの同級生です!」
    「…そ」

    まぁいいけど、と呟いて首筋に唇を落とす。

    「これで花菜が誰のか分かるね」

    私の首には赤い痕が咲いていた。

    きゅん

    13

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  20. 「…最低」
    「お前が夢見すぎなんだよ」

    教室に忘れ物をして取りに行ったら、陸哉が日誌を書いていた。まだ書いてるの?って話しかけようとしたら…見ちゃったんだ。彼の隣の席にあったいわゆる、その、
    …そういう本。

    「本当にありえない!せめて隠しなさいよ!」
    「俺のじゃねぇし」
    「でも読むんでしょ」
    「それが健全な男子高校生だからな」

    ああ言えばこう言う…!!

    「てか、お前が世の中知らなさすぎ」
    「はぁ!?」
    「いいか、男ってのはなぁ」

    気づいたら壁に押し付けられてて。間近で見る彼の整った顔に不覚にも心臓が鳴った。

    「こんな状況で何も考えないほど出来た生き物じゃねぇの」

    そのままゆっくりと唇が重なる。数秒して離れて、彼は熱っぽい目で私を見た。

    「…分かった?」
    「はい…」


    彼を男の子として意識し始めたのは、それから。

    きゅん

    16

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

  21. 「そんなんやらんくてええよ」

    課題に向き合ってた私に軽く言う。

    「やんなきゃだめなのー」
    「だって必要ないやん。柚葉さんは俺んとこ嫁ぐんやろ?」
    「…ん?」

    嫁ぐ…?

    「え、ちゃうの」
    「いや、え?」

    何で急にそんな話!?ってか嫁ぐって!

    「私、家事とかまだまだだし…」
    「そこ!?」

    肩を揺らして笑う彼。
    何がそんなに面白いのよー…

    「まぁ、家事もやらんくてええよ」
    「それはさすがに…」
    「てか、俺がいなきゃ何も出来へんくなって?」
    「……はぁ!?」
    「そんで俺から離れられなくなったらええねん」

    ちゅっ

    わざとらしくリップ音を鳴らしてキスをされる。

    「柚葉さんは、俺の事嫌い?」
    「す、好きだけど…」
    「じゃあええやんな」

    目の前には満面の笑みを浮かべる彼がいて。

    「べったべたに甘やかしたるから」

    …将来は安泰だなって思ったり。

    きゅん

    46

    夏目ゆきさんをフォロー

    通報する

▲