色でいえば青、な凪。
素っ気無くて曖昧でずるくて、でも何処か憎みきれない彼女を青と例えたのは……。
暴力を受けている親友の硝子ちゃん。
彼女と対等な親友になれるのは、硝子ちゃんが痛い顔をしている時だけ。
そんな彼女が凪を青、と例えた。
どのような青に見えるのか、それはきっと硝子ちゃん自身だけが知っている――。
まさしく青春の一片として言える、短編です。
思春期の複雑な感情を巧みにえがかれています。
深く考えさせられる作品で、読み終えた後は言い知れぬ余韻に浸ってしまいました。
是非、そんな青春の一片を覗いてみてください。