夜をすり抜けて (tomo4/著)レビュー

★★★★★

ネタバレ

短くも濃い道中

思わぬ出来事から始まる、ふたりきりの旅。

その道中にいろいろな思いが巡り、抱えたものに胸をしめつけられ、けれどそれを上手く包みこむのが樹との関係性。このあたり、すごいなあって思いました。

ふたりそれぞれの背景を乗せて、それでも走り続ける――。

こういったタイプのロードムービー的な物語を文章にすると単調になりがちだと思いますが、この作品は停滞することなく、飽きることなく、続きが気になって、共感して、とてもよかったです。

短くも濃い道中のふたりのやりとりに、特に注目して読んでみると、その魅力、そして込められた想いに気づくかもしれません。

素敵な物語、ありがとうございます。

blanket
(2011/10/04/12:10)