【4】線と線を繋ぐもの (ペンコ/著)レビュー

★★★★★

ファンタジーというジャンル

魔法が飛び出して剣が交錯する。そんなファンタジーではない。身の回りでも起きているはずだ。

たとえば、どうしてもほしかったチケットが手に入らなくて落胆していた。

そこへ、すっかり困り果てた友人が。悩みを解決してやると、友人は「よかったらこれ」となにかを差し出してくる。

それはなんと、自分がほしかったチケットではないか。聞けば、友人は恋人と行こうと思ったが、恋人の都合が悪くなってしまった。だから使ってくれと。

そんなことがあったなら、偶然や奇跡というファンタジーではないだろうか。もちろん、これはただの例。

ファンタジーを書くのは難しい。なにがどこからファンタジーなのか、どんな風にファンタジーなのか。

少なくとも、魔法や剣、吸血鬼など流行りものは出てこない。

それでもこれはファンタジー。心あたたまるファンタジーだ。

紅 憐
(2008/12/11/07:31)