―もっと、刺激的な恋を。―
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ゆるされないことをした、 そう思ったときにはきっと、何もかも遅かった。 * とある「後悔」もとい「懺悔」のお話。悔やんでも悔やんでも戻らない、それを理解したとき、彼女は生涯抜け出せない渦の中に居ます。 きっとこれからも居続けるでしょう、……死ぬまで永遠に。 普段何気なく起こした行動。言葉。その場の雰囲気。それが誰かの胸の真ん中を抉り裂いていたのだと、気付けた人はこの世界にどれだけいるのでしょうか。 学校、仕事、社会。さまざまなヒエラルキーのなかで、誰しも抉る側抉られる側であることを、悲しさのなかに芯をまとった文章と情景が教えてくれます。 最後の1ページまで、そしてその後の余韻にずっと浸っていました。 ラスト一行、心が持っていかれます。最後の最後まで、一文を噛み締めて、多くの方に読んで頂きたい作品でした。 みなさまぜひご一読くださいませ。
食い入るように読んで、気づけば最終ページでした。言葉で表現するには難しいけれど、とにかく圧倒されっぱなしでした。冒頭の入りから終わりまで、本当に美しかったです。素敵な作品ありがとうございました。
きっと誰もが経験しているはずだけど、見て見ぬ振りをしていること。 紡がれる文章全てが突き刺さりました。 野坂さんは、遅かったとしても、自分の間違いにちゃんと気が付いた。ちゃんと苦しんでいる。彼女は一生後悔するけど、それが一番の償いだと思いました。 この世の中に、誰かを刺したことに、それに加担したことに気付いてない人がどれぐらいいるのか。その中で、ちゃんと間違いに気付けた野坂さんを私は、大丈夫だと思いたい。この作品を多くの人が読んで少しでも意識が変わってくれればと思うし、なによりも自分の意識を変えていかなければ思いました。間違わない人間なんていないけどそれに気付いていかにちゃんと反省できるか。保身のために悪意になり得る誰かの情報をエンターテインメントの標的にしたくない。強くそう思いました。素晴らしい作品をありがとうございました。