夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく (汐見 夏衛/著)レビュー

★★★★★

ネタバレ

夜が明けたら、いちばんに君に会いに行く

私とこの小説との出会いは、単行本の表紙のイラストレーターさんが好きだったことです。
あの表紙は青磁色から茜色まで綺麗に描かれていて、胸が温かくなります。
そして、そのおかげでこんなに美しいお話に出逢えた運命が私の誇りです。
主人公の茜ちゃんは見てるだけで胸が痛くなるほどで、純粋な心に蓋をかけ、今にも消えそうでした。苦しそうな生活に高校生の私も重なる想いがあり、抱きしめてあげたくなりました。
そんな中、透き通る瞳で正面から向き合い、茜ちゃんの心の蓋の硬い鍵を壊してくれた青磁のぶっきらぼうで不器用な優しさや秀でた才能はたまらなく好きです。
このお話に出会えて良かった。
何度読んでも涙してしまうし、こんな恋がしたくなるような、いつか大切な人と夜明けを眺めたくなるような甘酸っぱさにおそわれます。笑

姫宮風菓
(2019/01/30/19:04)