夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく (汐見 夏衛/著)レビュー

★★★★★

ネタバレ

世界が…心が…輝き出す瞬間

朝焼けに一瞬現れる、茜色と青磁色。今まで 日の出は何度も見てきましたが、この小説に出会えて以来、その朝焼けの瞬間が、より一層 優しく、奇跡的な、貴重な瞬間に感じられるようになりました。
協調性が強く求められる社会生活。その中で周りとぶつかることなく、相手の心を傷つけることもなく、自分の気持ちを表現すること…自分の気持ちに正直に生きることって…本当に難しい。誰もが悩むその苦しみを、圧倒的な表現力で救ってくれる作品。青磁や茜のセリフに心が救われます。作者さんのご職業柄もあると思いますが、さすがだなぁと尊敬の思いでいっぱいになります。(もちろん、純粋なラブストーリーとしても本当に素敵な作品です…)書籍のカバー、ナナカワさんのイラストもとても素敵。
また、長い間引き籠っていたという茜のお兄ちゃんも…やっとまた輝き出せそうで、嬉しく思いました。

奏奈⭐️
(2018/01/01/20:50)