夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく (汐見 夏衛/著)レビュー

★★★★★

ネタバレ

夜が明けたら、会いたいひと

「俺はお前が嫌いだ」
クラスメイトにそう言われて以来、顔を半分覆い隠してくれるマスクが手放せない茜。

最初は青磁の言葉に茜と一緒になって「なんなの…!」と思ってましたが、同時に、彼の自由に生きる姿に惹かれました。腹が立つのに、気になってしまう。うらやましくなってしまう。それくらいかっこいい魅力溢れる彼。

空の色を毎日意識する度、彼のことを知っていく。ふたりで過ごす時間が2色に染まっていき、本心しか言わない青磁の隣にいることが心地よくなっていく茜の気持ちの変化が自然に表現されていました。

隠れた秘密に触れたとき、愛おしさが込み上げてきた。恐怖や痛みが伝わってきて、泣いてしまった。青磁が自分のことを話せる相手と巡り合えてよかったと心から思います。

「夜が明けたとき、いちばんに会いたい人」それが、きみ。

タイトルの意味が大好きです。人を好きになるきっかけが大切に描かれている作品でした。

綺森
(2016/12/27/09:16)