(高山/著)レビュー

★★★★★

希求。

彼は求め、語りかける。

何を?

わからない。

だけど、求めている。

若い頃は良かった。
生き抜いた者が勝つ。
ただ、ひたすらに。
がむしゃらに。
そんなシンプルな生き方ができた。

けれど、今は違う。
経験が邪魔をする。
しがらみがいつのまにか、
絡め取ろうと纏わりつく。

生き抜くために。

だけど、
命の火をケズルようには
生きられない。

あの頃のようには
生きられない。

このぼんやりとした、
漠然とした、
煙草の煙のような
気怠い繭は、

彼、そのものなのだ。





ジウ
(2014/05/26/00:01)