不器用な恋のレビュー一覧
4.6
私も不器用な恋愛で思ったことがなかなか言うえません。可憐さんと光くん幸せになって欲しいです。
決して、容姿がよいとは言えず、今どきの流行にも鈍感な花憐。彼女が恋したのは、誰もが認める素敵な男性だった――…。 『源氏物語』誕生千年を記念し、〈末摘花〉をモデルとした、純粋で一途な恋物語。 好意を寄せる光が、他の人と結婚を決めても、彼の幸せを願う花憐。そんな彼女がいじらしく、とても可愛らしいです。 テンポのよい文章で、先へ先へと、頁を捲る指も早まります。 読後は、心地よさが広がり、千年前に思いを馳せることでしょう。是非とも、『源氏物語』全シリーズをお読みになることをお薦めします！
未摘花は顔はブスでも一途な思いは乙女だったんですよね。源氏が他の人と結婚しても源氏の幸せだけを願い続けた未摘花。こんなにも一途に一人の人を思い続けられる強い心にも凄いと改めて思いましたよ。天然キャラだったんだろうなぁ～って思う反面、強い心を持った人。と思いました。源氏も幸せ者だと思う。源氏が髪の綺麗な後ろ姿に引かれしまうくらいだから本当に手入れも行き届いてたんだろうって…見てみたいですね。私も読んでてなんか？分から無いけど好きに成ってましたね。今回は現代版源氏物語を読んで本当に良かったと思います。有り難う御座いました。
美女ぞろいの源氏物語で、唯一の不細工で不器用な末摘花。 現代版でも、余すことなく不器用な様を披露してくれています。 でも、不器用で不細工だからこそ末摘花＝花憐の純粋で一途な思いが健気で… 笑いも随所にあるのに、それでいて目頭が熱くなるのは流石アポロさん！…といった所でしょうか？ ぜひ皆さん読んでみて下さい！
1000年前―― 紫式部は作者と同じ様に、変わらぬ想い… 一途な恋の大切さを、末摘花により伝えたかったのだろう。 現代社会では、報われな想いをずっと抱いているなんて事は流行らないのかも知れない。 それでも―― ひたむきに１人の相手を想い続ける事は決して無駄ではないし、そんな恋をしたこと自体がとても幸福な事だ。 この作品は、コミカルなストーリー展開の中に、主人公の純粋で強い心を見事に表現していると思う。 まさに、現代に紫式部が存在したならば、こんな作品を書くのではなかろうか… 現代の源氏物語に触れてみて下さい。