【短編】限りなく虚無に近い黒のレビュー一覧

平均評価星数 ★★★ 3.0
★★★
2009/11/16 12:23
投稿者: 不破 和泉 さん
一人称の弊害

文章が硬いです 純文学風の言い回しを多用するメリットが感じられない もっとタイトに、情景や心理を伝えた方が、私には分かりやすかったです それと一人称で、この描き方はどうかな… ヒロインに何故近づくのかが、ラストまで納得できません 一人称なのに、心理の情報を取捨選択して読者に伝えるのは、ズルイような気がしたのです 通常なら、当然予想される結末も、一人称だからそれはないか……と思ってしまいます 後、句読点のつけ方が、文節によりマチマチ 声に出して文章のリズムを掴んだ方がいいかも 内容的は、結末が予想されるとはいえ十分面白い 主人公の目を通したヒロインの描写が序盤にあれば、もっと引き込まれると思います 独白のような描き方も、新鮮ですし、坂を下りる時のアングルもしっかりしていました 文章的には実力のある作家様だと思います

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