大嫌い、その言葉の裏側には隠し切れないくらいの想いが込められていた──。
律希くんからりっちゃんって渾名を思いつく人はきっといっぱいいるのに、いちいち断ってまで大事にした"特別さ"が愛おしくて、でもそんなに大切に想っていることが相手には全く届いていないもどかしさが痛くて苦しくて。私もきゅんとときめいたり、ぎゅっと切なくなったり、恋愛って難しいなぁとしみじみ思いました。
白いワンピースを着てデートに舞い上がる紗奈ちゃんはまさに純粋無垢で、そんな紗奈ちゃんの様子にイライラを募らせて暗いオーラを纏うりっちゃんとは対照的。
でもりっちゃんの暗い感情は、全部好きって想いのせいだから──。
りっちゃんが幼なじみって関係から一歩動き出したからこそはじまった新しい物語。
いつか紗奈ちゃんが白いワンピースを着て、りっちゃんの隣で頬を赤らめながらデートしてくれますように、そう心から願っています。