【短編】サクラ色の貝殻をきみにあげるのレビュー一覧

平均評価星数 ★★★★★ 5.0
★★★★★
2019/06/28 12:02
投稿者: 七瀬 月 さん
海みたいなきみへ

太陽みたいだって思ってた。 みんなが言うような彼じゃないこと、自分だけがわかってる。それは、誰よりも夏目くんのことを見てたから。太陽じゃない、きっと夏目くんは海みたいな人。 うまく笑えない夏目くんを見て、そんな顔をされたら自分だって笑えないというセリフが心に刺さる。すきなひとのたいせつなひとが自分であったらいいのにって、きっと誰もが感じたことのある気持ち。切なくて、もどかしくて、胸がぎゅっと締め付けられました。 海、サクラ色の貝殻、セーラー服……わたしのだいすきなワードを集めて作った表紙からこんなに素敵なお話を書いてくれて感謝感激です。 そして、宝箱をひっくり返したような、とか、万華鏡を覗き込んだ時のような、とか。作者さまのかわいくてきらきらした表現がだいすきです。 きらきらした夏に読んでほしい一作です。是非ご一読を!

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