―もっと、刺激的な恋を。―

とても文章が綺麗で読みやすい作品です。

卒業式前夜のプールサイドでヒロとユーマが2人で会う。
いったいこのふたりはどんなカンケイなのかきになってページをめくっていく自分がいました。

卒業して、進路が別になるふたり。
でも帰る家は一緒だからこれからももちろん会う。
でも、なにかがかわっていく、変わらないものなんてない。
そんな2人の近いようで少し遠いカンケイが今後変わっていくのかもっと近くなったりするのか。
気になってしまっています。

ラストがとても綺麗です 、これからふたりが幸せに元気に暮らしていけたらいいなと願ってしまうラストでした。

素敵な作品ありがとうございました！

卒業前夜。
プールに浮かぶ星の幻影のように
不完全で曖昧な記憶

いつかの、あの時間と同じように
コロン、と うつくしい星が落ちてきた

＊

真っ黒な水の表面に映った星たちが儚く揺れる様子が、ありありと目に浮かぶようで
そんな中で交わされるふたりの会話が、なんだかとても綺麗で、切なくて

ふたりの関係、過去、現在……。どれもわからないまま始まった物語の行方が知りたくて知りたくて、最後までもう夢中で。目が離せませんでした。

「1つだけ」「今夜だけ」
星降る夜の願い事に、涙せずにはいられません。次々と零れてくるふたりの心を全部拾いあげて抱きしめたい。本当に愛おしい。

＊

ずっとキミと一緒にいることができるように
気持ちだけを置いて、あした卒業する──。

ぜひご一読を。綺麗で美しい世界観に圧倒されて抜け出せなくなります。だいすきです

作者様の良いところがギュッと詰まったような、美しくて、切なくて、愛おしいのにーー痛かったです。

夜。卒業式前、学校のプールを舞台に、ひとりの女の子がひとつの感情に決別をする物語になっています。

ヒロ、ユーマ。
ふたりが大切そうに呼ぶ、お互いの名前が繰り返されるたびに泣きそうになりました。

ありがとう。
この言葉が痛いほど突き刺さって来ます。

ヒロの気持ちは星降る時間に、きっと落ちたのかな。なんて。

ラスト、優しい気持ちになりますが、やはりどこか痛い。

ふたりがくっつけばいいなんて、きっと、我々のエゴだろうな。それでもふたりの幸せは願わずにいられない。

とても素敵な、優しくも愛おしい、物語でした。
ありがとうございました。

〝夜のプールで待ち合わせ〟

＿＿出だしのシチュエーションからもう、ワクワクしちゃいました。

待ち合わせた2人はどういう関係なのか？
記憶が〝曖昧〟で〝不完全〟なのは、なぜなのか……。

その答えが知りたくなって。物語のどこかにちりばめられているのなら、それを拾い集めたくなって、次々とページをめくっていく中で

星空やプールの様子だったり、笑い方ひとつにしても、描写が丁寧で美しい。

そして、年相応にも大人びているようにも感じさせてくれる（『私の世界を離さないでくれて、ありがとう』……素敵すぎます）会話文もまた絶妙で目が離せない。

『今日までありがとう』

帰る場所は同じなのに＿＿気持ちは置いていく。

そんなラストは、まだまだ成長途中の2人が一晩で大きく変わった瞬間を描かれていて、切ないながらに心温まりました。