二人だけの部屋。

『先輩』

近くまで行き、
耳元で呼んでみる。

実は先輩は耳が弱い。

『ん……
耳元で喋るな』

やるなと言われると
やりたくなるのが
人間の性。

ふぅ~と
息をかけると
先輩の目が
トロ~ンとしてきた。

「やめろ」と
俺の肩を押すが
その手に
力は入っていない。

今度は耳を舐めてみる。

『ひゃっ』

先輩から
甲高い声が出た。

毎回毎回
同じ反応を
してくれるのが
嬉しくて
やめられない。

『ベッド行きましょう』

テーブルの上の物は
ほったらかしで
先輩を所謂、
お姫様抱っこをして
ベッドまで連れて行った。

『悠真……』

先輩をゆっくり
降ろして、
俺もベッドに乗っかった。

『抱いていい?』

わざと聞いてみる。

リビングには
母さんたちが居る。

だからこそ、
スリルがあって
俺は楽しい。

先輩はいやいやと
首を横に振った。

うん、まぁ、反応は
わかりきってた。

『そんなこと言っても
身体は正直ですよ?』

既に勃ち始めた
先輩の"もの"を
ズボンの上から
確かめるように撫でた。

『ぁ、
撫でちゃダメ……』

やわやわと
弱い力で撫で回す。

『あんまり、
大きな声を出すと
母さんたちに
聞こえるかも
しれませんよ?』

先輩は少々、M気質な
ところがあるから
イジワルをしたくなる。

俺は、自他共に認める
S気質だしな。

『ゆう……んん……ま』

先輩のして欲しいことは
わかっているが
あえて、
わからないフリをする。

『何ですか?

言わないと
わかりませんよ?』

焦らさないでと
目で訴えてくるが、
先輩から言ってくるのを
黙って待っている。

『悠真、
直接触って……』

くすっ、まぁまぁだね。

ズボンと下着を
一気に下ろして
要望通り、直接扱いた。

『ひゃぅ、ぁん、
きもちいいよ……』

普段は男前な先輩が
ヤってる最中は
可愛くなる。

俺もそろそろ限界だ。

俺も自分の
ズボンと下着を
一気に下ろして
先輩の口に突っ込んだ。

『むぐっ』

苦しそうだが
直ぐに舐め始め、
くわえたまま
「気持ちいい?」
と聞いてきた。

それはまぁ……

『気持ちいいですよ』

そう答えると
フニャリと笑った。

一度、
先輩の口でイッた後、
後ろを解(ほぐ)し
俺のを挿(い)れた。

『ぁっ……
悠真のおっきいよぉ』

ぅ゛っ、
あまり煽らないで欲しい。

止まらなくなってしまう。

事後、俺たちは
ベッドの中で
向き合って
ねっころがってる。

『先輩、大丈夫ですか?』

結構ムリさせて
しまったから心配だ。

『大丈夫……』

余韻が残ってるのか
まだ少し、甘えただ。

『ならよかったです』

今にも寝そうな
先輩に「おやすみなさい」
と囁いてベッドを出て
リビングへ向かった。

「あんた攻めだったのね」

冷蔵庫から麦茶を
出そうとした
手が止まった。

あちゃ~
聞かれてたのか……

『母さん
部屋の前通ったのか……』

先輩にバレたら
もう来ない!!って
言われるな。

「たまたまよ」

隣に居る
架凜さんは
何も言わなかった。

俺は麦茶のボトルと
コップを二個
持って部屋に戻った。

当然ながら
先輩はぐっすり
眠っている。

ボトルをテーブルに置き、
眠っている先輩の
額にキスをした。

俺はベッドに
寄り掛かる形で座り
先輩の寝顔を見ていた。