【坂下公子side】
とある休日。
それは、緒方くんのおうちでの出来事。
「にゃー!」
「あははっ。2号、くすぐったいよ!」
私は緒方くんのおうちに訪問していて、ハム子2号とたわむれているところだった。
「おい、ハム子。2号から離れろ」
すると、不機嫌な顔をした緒方くんが、いじけたようにそう言ってくる。
「えっ。なんで?」
「なんでって……。お前はここに何しに来たんだよ!」
何しにって……。
「緒方くんが、休みの日に俺んちに来いって言うから……」
だから、遊びに来たんだけどな。
「…………はぁ〜〜〜」
すると緒方くんは、とても長ーいため息をした。
えっ!なんでそんな呆れるの!?