どれくらい時間がたったのだろう。

目が覚めると倉庫の窓からは太陽の光が射し込んでいる。


「……私は、私はどうすればいいの?」


今から自分がどうしたらいいか分からなくなっていた。


その時、倉庫の扉が大きな音をたてて開く。
入ってきたのは勝俣だった。


「よ~く眠れたか?まだあれから数時間しかたってないがな」


私は無言で勝俣を睨みつける、しかし勝俣はそんな私を見て腹を抱えて笑った。


「くくく!いい眼だ。まるで今日死んだような人間じゃねえな」


「え?それはどういう……」


「汐見麗。お前は世間では昨日、死んだことになってるんだよ」


勝俣の言っている意味が全く分からない、どうして私が死んだことになっているのだろう。