数分を費やして俺はファイルの中身を読破した。

「どうだい真琴君、何か思ったことあるかい?」

「……確かに44チャンネルに似てますね、死因。それに目がないっていう不可解なとこ」

勝俣はその言葉に軽く二回頷く。
続けて俺は気になったことを聞いてみることにした。

「この事件に関与している勝俣って人は、勝俣さんのことですか?」

「そう、私は仲間が死んでからこの呪いから逃れる方法を見つけてしまったんだ。だからこうして生きていられているんだ……」