勝俣さんはそう言うとカバンから今度は茶色の手帳を取り出した。
手帳はかなり使い古されていて所々汚れが目立っている。


「二人とも、これを見てごらん」


「……これは?」


そこに書かれていたのは少女の呪いと44チャンネルのことだった。
何ページにもわたって書かれた文字。
勝俣さんがどれだけ必死に調べていたかがよく分かる。