-涼side-


「今日からお前らの担任になる坂上朱二だ!これからよろしくな!」


俺たちの担任が挨拶をする。

普通に挨拶してるけど挨拶なんてしなくてもここにいるやつらはみんなわかってると思う。



なぜならここにいるまさに俺らの担任は…

全国で有名な暴走族嵐舞(らんぶ)の元副総長。
俺らの何倍も何十倍も強いから…


俺も尊敬してる人の一人だ。
嵐舞の人はみんなすごい…
俺もそんな強い人になりたい。


嵐舞の人は決して無意味な喧嘩はしない。
でも、キレるとまぢでこわい…らしい…。


なぜ、他人行儀なのかと言うと…俺が実際に嵐舞の人がキレたとこを見たことがないから。

この人を怒らせたらダメ…
こんなことはここにいる全員がわかっていることだ。

そして、朱二さんが、挨拶てか自己紹介?

を終えて緊迫した雰囲気の教室に突如、前方の扉が勢いよく開かれた…。