あそこにⅩを代入してーーー。 黒板の前でチョークを握ると、さっき出した答えを書く。 席に戻る途中に見えた女子達は、悔しそうな顔をして私を睨んでいた。 隠されたのは癪だったけど、悔しい思いをさせれたし、まぁよしとしよう。 「よーし、問1は○。2は、ここ計算ミスだ。3は○。4は・・・・ 『キーンコーンカーンコーン』 よし、今日はここまでだ…解散!」 終わりの合図を待ってましたと、気を緩めた皆が一斉に動き出す。