「ね、ねぇ・・・どこ、行くの?」 「んー・・・、とっておきの場所?」 いたずらっ子のような笑みを浮かべてじぃーと見つめられ、思わず頬が紅潮してしまう。 いまだに手はつながったままで。 屋上の2人の事も気になるけど、今のあたしは小田原君の事でいっぱいだった。 どこに向かってんだろう・・・? 「とーちゃーっく!!」 「えっ・・・ここって、」 明るい声に顔を上げれば、そこには。 「音・・・楽、室?」