兄貴に大切に出来る女が出来た。

亡くなった花ママの手紙にも書いてあった。

兄貴はベタ惚れ。

そんな兄貴が龍王を引退し、俺が引き継いだ。

「吹雪、帰りだけ、柚を送って欲しい」

「わかった。コンビニの送りは?」

「公でなくていいから、頼めるか?

帰りは迎えに行くからいい」

「了解」

兄貴が永遠兄の作った会社を継いで社会人になった。

俺は学校内での護衛役だ。

兄貴が忙しいからだろうが、最近、彼女の笑顔は作り笑いだ。兄貴が気が付いてるかはわからないが・・・。